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熊谷 圭知 Kumagai Keichi


担 当

文教育学部グローバル文化学環
博士前期課程ジェンダー社会科学専攻地理環境学コース
博士後期課程ジェンダー学際研究専攻


専 門

社会文化地理学、オセアニア地域研究


主な担当科目

<学部 グローバル文化学環>
文理融合リベラルアーツ「生命と環境」9地域と風土、文理融合リベラルアーツ「ジェンダー」23「開発・社会変動とジェンダー」、フィールドワーク方法論、オセアニア社会文化論Ⅰ・Ⅱ、地域開発論、地域研究実習Ⅰ・Ⅱ
<大学院>
(博士前期)社会環境学、同演習、開発地域文化論、同演習
(博士後期)地域研究論、同演習


研究内容

 最近は、以下の3つのテーマに関心を持っています。

  1. オセアニア(パプアニューギニア)の地域研究(とくに人の移動、開発、社会文化変容など)

  2. ジェンダーと開発に、男性とローカルな多様性をどう組み込むか

  3. 新しいローカリズム(地域主義)と風土性、ポスト開発論の課題


教育内容、受験生・コース進学希望者へのメッセージ

 2011年3月11日の東日本大震災は、私たちの生活世界に根本的な転換を迫るものでした。グローバル化や世界市場に合致するべく構築された私たちの経済・社会・制度が、全土に活断層が走り海岸線が長い日本列島という環境とそれを利用するローカルな風土性の上に成り立っていることを痛切に思い知らされたからです。それは、人間-環境関係を探究してきた地理学という学問の重要性を再認識させると同時に、経済的・工学的発想が支配的な社会の中で、これまで地理学の視点が十分に影響力をもてなかったことへの反省を突きつけられるものでもありました。
 私たちはグローバルな世界に生きながら、ローカルな場所に関わり、制約されて暮らしています。原子力エネルギーに依存した成長経済に無批判に身を委ねるのではなく、ローカルな場所と環境の関わり、風土性に根差した共有資源(コモンズ)や連帯経済をいかに再構築するか、といったテーマを自覚的に追究していく時代にさしかかっていると感じています。地理環境学コースは、そうしたテーマを考える上でふさわしい空間だと思います。