ページの本文です。

阿部 尚史 ABE, Naofumi

2023年6月27日更新

研究分野

イラン史、家族史、中東研究、文化史

担当科目

グローバル文化学総論
イスラム社会文化論1/アジア史研究法
イスラム社会文化論2/西アジア史演習
地域研究方法論
グローバル・ヒストリー
LA科目:宗教文化とジェンダー

教育と研究のプロフィール

中東研究の中でどちらかというと見過ごされてきた、歴史的な文脈での家族関係について主として研究を進めています。これまで家産の保全にイスラーム法と家族成員の人間関係がいかに関係していたのか、そこでの女性の役割はどのようなものだったのかに重点を置いて研究してきました。イスラーム法文書や書翰などの種類が異なる史料を深く読み込んで、食い違いをうまく見つけ出し、その背景を考えると、生々しい人間関係や打算に満ちた駆け引きが浮かび上がらせることができます。手間がかかりますが、非常にやりがいのある仕事です。

最近は文書史料に加えて、法学書や警察報告、官報なども用いながら、19世紀イランのイスラーム法にもとづく婚姻制度とイスラーム法とは直接関係のない婚姻慣行について研究をしているところです。アラブやトルコ、中央アジアとの比較に加えて、日本やヨーロッパ、インド、中国などの家族制度・婚姻制度とどのように異なり、またいかなる類似点があるのか常に意識しながら、研究を進めています。このほか、イスラーム法と司法制度、聖廟の財産保全、権力と文学、少数派アルメニア教徒、などについても研究しています。

担当授業は比較歴史学コースとの共同授業が多いのですが、グローバルにつながる世界を理解することと歴史的文脈に位置付けることをうまく組み合わせていくつもりです。
授業では、(当たり前ですが)「通説」を疑うこと、なんとなく思い込んでいる知識が非常に問題をはらんでいることを考えていきます。これはイスラームや中東にかかわる問題だけでなく我々の身近にあることにも当てはまります。

関連リンク / Related Links

»荒木 美奈子 ARAKI, Minako
»王 一瓊 WANG, Yiqiong
»大橋 史恵 OHASHI, Fumie
»キャロル マイルズ CARROLL, Myles
»倉光 ミナ子 KURAMITSU, Minako
»小林 誠 KOBAYASHI, Makoto
»森山 新 MORIYAMA, Shin

  •  
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • facebook
  • x
  • instagram