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ベイツ大学留学体験記

2018年2月2日更新

アメリカ留学体験記 (3年 藤井理緒)

2018年2月掲載

はじめに

2017年の8月から平沢奨学金の給付を受けて、1年間アメリカメイン州にあるベイツ大学に留学しています。メイン州とは、東海岸ニューイングランド地方最北に当たります。リベラルアーツカレッジと呼ばれる、研究より教育を重視する小規模な名門校の一つで、約150年の歴史を誇ります。学生数は2000人ほどとお茶大と同規模で、男女の比率は1時1分です。設立当初から人種的多様性を尊重するリベラルな理念を掲げており、なんとリンカーンの奴隷解放宣言以前からアフリカ系アメリカ人の入学を許可するだけでなく、全米で初めて女性の入学を許可した大学の一つでもあります。 藤井01

緯度が高いため冬の寒さは大変厳しいのですが、ベイツ大学の施設は充実しており、快適な生活が送れています。ジムやアメフト場、スケートリンク、郵便局、美術館、コンサートホールまであります。

どんな授業を履修しているか

藤井03 グロ文で国際関係を学んでいる私ですが、せっかくリベラルアーツカレッジに来たので、Theather, Music, Rhetoric, Art, Religionなど日本では取れないであろう多種多様な授業を満喫しています。
さらに、Postwar JapanやReligion in Japanなどの米国の視点から日本を学ぶ授業も履修しています。
授業では膨大なリーディング等の課題が出ますが、予習が大前提で、それを土台に考えを共有するためのディスカッションが多いことが印象的です。
学生のほとんどがアメリカ人で言語の壁が大きく、彼らとのディスカッションは非常に大変ですが、非常に刺激的で面白いです。

授業以外では

Multifaith chapecityという団体の活動に多く参加しています。
自分の信仰や他宗教について学ぶ機会が多くあり、“Pause”という忙しい毎日の中で内省する時間を作るイベントや“Hearth”というあるお題に対しみんなで夜ご飯を食べながら話しあうイベント、カヌーに乗って湖の上で内省するイベントなどに参加しました。
他の宗教へ寛容であり、学びを共有するという場を持つのはリベラルアーツの理念にすごく合っているなと感じました。
クラブを通じて、地元に住んでいる家族とベイツの学生をマッチングするという企画にも参加させてもらっています。
ホストファミリーのような存在で、2週間に一度ほどお家にお邪魔しています。彼らの家は森の中にあり、とても自然豊かな土地です。apple cider(りんごジュース)作り、アップルパイなどの貴重な体験もさせてもたいました。Thanksgiving (感謝祭:アメリカの一大行事)には大学から車で2時間ほどのPortlandという町に住む友人のお宅にお邪魔しました。ターキーやパンプキンパイという代表的な料理が食べられてとても幸せでした。
日本で生まれ育ち、海外・アメリカに住むのが初めてな私にとって、ベイツ大学は本当に多くのニューイングランド文化を学ぶ機会を与えてくれています。またアジア人が少ないメイン州だからこそ、日本について関心を持って話しかけてくれる方も多くいます。

藤井04
留学生活も早いもので、残り5ヶ月程なので、健康に気をつけつつもここでしか得られない肌感覚や学生との交流、過ぎ行く日々を大切にしたいと思います。

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