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比較歴史学の教育プログラム

2016年6月29日更新

比較歴史学の教育プログラム new!

お茶の水女子大学では、平成23年度より複数プログラム選択履修制度という新しい取り組みを始めました(制度そのものについては大学ホームページをご覧ください)。この新制度導入に伴い、比較歴史学コースでは、以下の3つのプログラムを提供します。これまでの専門性の高い学びを深めつつ、学生あるいは社会の求める多彩なニーズに対してより柔軟に対応できるような専門カリキュラムとなっています。

主プログラム

①教育目標
歴史は社会の反映であり、歴史を学ぶことは社会での実践力となります。日本史、アジア史、西洋史という枠組みを思考の地域軸と時間軸として位置づけ、同時に相互の比較や連関・交流に着目し、比較史的観点や社会史の視角を重視しつつ、歴史研究を通してその社会全体を俯瞰しその全体像を総合的に把握できるような柔軟な思考方法を養います。当たり前と思われることを疑い、自分なりの問を見つけ、そのための論拠(史料)を探し、論理を組み立てるといった歴史研究の基礎的手法(これは社会に出ても十分有効です)を身につけてください。

②内容・構成
本プログラムは、まず基礎的知識を身につけ歴史学を学ぶとはどういうことなのかを理解する入門型の初級科目、文献・情報収集方法、研究史の調べ方など、専門教育に必須の基礎知識・研究方法を体得させるための中級科目、歴史学研究の基幹である研究文献・史料を実際に読解する演習(上級科目)、その集大成としての卒業論文から構成されます。多彩な科目群からバランスよく選択して履修することで、歴史学の(最小限の)方法論を体得します。

強化プログラム

①教育目標
比較歴史学の主プログラムを専攻し、さらに歴史学の分野での専門知識を深め、磨こうと考える学生が専攻するものとします(主プログラム専攻者以外の履修は不可)。比較歴史学が開講する講義科目を中心に、幅広くより深い歴史学の知識と学びを習得することを目指します。一つの分野に限定せず、日本史・アジア史・西洋史を横断するかたちで履修して、視野を広げることを推奨します。

②内容・構成
強化プログラムは、日本史・アジア史・西洋史各分野の専門的で多彩な講義科目群を主プログラムに加えた構成になっています。

副プログラム

①教育目標
比較歴史学の主プログラムを専攻しない学生に向けて、歴史学のエッセンスを学び、歴史を構成する基本的な地域・時間軸を理解し、歴史資料にもとづく研究法を学ぶことを目的とします。広く社会に生起する事象について、歴史学を学んだことで比較の軸としての複眼的視点を獲得することを目指します。比較歴史学を主プログラムとしないすべての学生に向けて開かれています。また、中学社会科、高校地歴科および公民科の教職免許取得にも適します。

②内容・構成
歴史学の基礎的知識を身につけ歴史学を学ぶとはどういうことなのかを理解する入門型の初級科目、文献・情報収集方法や研究史の調べ方など必須の基礎知識を得るための中級科目、そして各時代・分野ごとの専門性の高い多彩な講義・演習科目群(上級科目)で構成されます。自分の関心に応じて自由なカリキュラム編成が可能であり、幅広くさまざまな時代・地域を学ぶのもよいし、地域や時代を絞った履修形態をとることもできます(たとえば、アジア史型―アジア史の科目群を集中的に履修―、あるいは近世史型―日東西の近世関連科目の集中履修―など)。

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