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スタッフ紹介(哲学・倫理学・美術史コース)

2024年4月3日更新

スタッフ紹介

スタッフ紹介一覧

天野 知香

(あまの ちか)

美術史学

西洋近代美術史を担当しています。美術史は、単に「芸術作品」を感覚的に鑑賞することにとどまらず、あらゆるイメージを、それがおかれた時代や社会のからみあうネットワークの一要素としてとらえ、その機能や意味を探る学問です。
フランス近代美術を中心に、現代に至る視覚表象を、ジェンダーや
ポストコロニアリズムの視点を含めた多様な見方で捉えることに取り組んでいます。

土谷 真紀

(つちや まき)

美術史学

日本美術史を担当しています。作家や作品の分析を通じて、造形が社会や人々とどのように関わってきたのかを考えています。
主たる対象は中世の絵巻や狩野派ですが、宗教や文学と美術の関係等についてもさらに考察を深めたいと考えています。

宮下 聡子

(みやした さとこ)

倫理学

倫理と心理と宗教の接点を探るという問題意識から、主として西洋の思想にアプローチしています。
人間のあり方について、人間の内面と超越的次元との関わりにおいて考えるべく、ユングをはじめとする、倫理学と心理学と宗教の境界に立つ思想家の思想と向き合っています。

長野 邦彦

(ながの くにひこ)

倫理学・日本倫理思想史

倫理学・日本倫理思想史を研究しています。近代以前の日本倫理思想においては、人と人との間における倫理に限らず、神や仏といった人ならざる存在との間における「倫理」が問われてきました。こうした思想について、テクストに内在しつつ解釈する作業を通じて、現代の私たちが自明の前提としている枠組みを問い直し、より原理的な問題について探求することを目指しています。特に、関係性および関係項を、スタティックな相の下に捉えるのではなく、出会い、別れ、ときに再会してゆく過程において生成し変容する出来事として記述する物語的な側面に注目し、そこに表れている哲学的・倫理学的な問題について考えています。

中野裕考

(なかの ひろたか)

近代哲学

現代の私たちの思考の背景となる歴史的な枠組みを、主に西洋近代の哲学者のテクストを通じて認識したいと考えています。
というよりも、その認識の可能性を広げることで現在の私たち自身のあり方そのものを更新することを目指しています。

佐藤有理

(さとう ゆうり)

現代英米哲学と認知科学・AIの学際研究

哲学に通ずる問題を認知科学の学際領域で解いていく研究に取り組んでいます。とくに、○○を画像で表せるか/○○画像として識別できるかという、難問「意味の計算による実現」に通ずる問題に、人間と機械の理解を比較することでアプローチしています。○○は、論理にかかわるもの(例えば、否定"not")を得意としていますが、意図や美的価値にかかわるものも扱っていきます。

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