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学生12名がフランス短期舞踊研修 Camping 2022に参加しました

2022年7月13日更新

本学舞踊教育学コースは、国際的な舞踊集中研修 Camping 2022 の招聘校として選出され、去る6月13日(月曜日)~24 日(金曜日)の期間、同コース学部生10名、大学院生2名、引率教員1名が参加してきました。

Camping はフランスパリ近郊のパンタン市にある CND(フランス国立ダンスセンター)が 2015 年に開始した、クリエイションを中心とした 2 週間の短期集中型研修です。世界各国の舞踊・芸術系大学の学生と教員が招待校として招かれて開催されるもので、今年は欧米、そして日本の 6 か国 25 大学が招かれました。招待校が交互に指導を担当する午前クラス、招聘舞踊家が担当する午後クラス、教員向け研修、招聘舞踊家の公演やショーイング、学生マラソン公演やシンポジウムがあります。使用言語は英語とフランス語です。

本学舞踊教育学コースは 2016 年から招聘を受け、今年で 5 回目(2019 年 Camping Asiaを含む)の参加となりました。コロナ禍で実施が危ぶまれながらも、参加学生 12 名は今年2 月から各自 CV を作成し、公演作品の構想とリハーサル、学生担当クラスの指導計画などの準備を行いました。
初日(13 日)午前は大学ごとに分かれて説明会があり、その後、CND のスタジオで記念撮影が行われました。午後は、午後クラス受講のために、CND 内スタジオやパリ市内の劇場やアトリエに移動し、夕方には CND にて開会式が行われました。

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本学参加者の記念撮影の様子。

午前のプログラムは、火曜日は CND のロビーで行われるジャイアントクラス、そして水・木・金曜は各校の学生や指導教員が担当する 1 回 90 分の午前クラスです。

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午前クラスの申込の様子

本学の学生が担当する回にも多数の申込があり、骨格の動きにフォーカスした動きの探求や様々なすり足を用いた内容は好評でした。

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銭谷・濱上による午前クラス「Bone dance, born here」の様子

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石川・佐澤による午前クラス「Suriashi」の様子

午後クラスは毎日 4 時間 5 日間続きます。2 週間の間に 29 組の招聘アーティストによるクラスがありました。1つのクラスには各校から 1 名ずつ参加という条件の中、他の招聘校の学生や一般参加の舞踊家らとともにディスカッションと試行を重ね、自らの舞踊芸術を探求する時間となります。第 1 週と第 2 週の金曜日には午後クラスのショーイング(成果発表)も行われました。

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Silvia Gribaudi の午後クラスの様子

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第 1 週目金曜に行われた Lady MadSkillz クラスのショーイングの様子

一方、引率教員は午前・午後と教員研修に参加し各国の舞踊系大学が抱える課題や優れた解決事例を共有し解決策を検討しました。CND の社会的取組や招聘舞踊家のアートプロジェクトの紹介があり、参加校の一つでもあるパリ国立高等美術学校に視察に行き交流を深めました。

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教員研修 3 日目の様子

第 1 週め土曜日(18 日)には、Marathon des Écoles(学生マラソン)という合同公演がありました。当初は、La Vilette という野外空間で実施される予定でしたが、異例の猛暑予報が出たため、急遽 CND 内のスタジオでの上演に変更されました。お茶の水女子大学は、学生 12 名による集団即興(福本構成『Structured Improvisation with Seven Scores』)と学生オリジナル小作品(堺谷・林作『Shadow』、田中作『The Aging』)を上演しました。

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集団即興に観客が飛び入り参加した時の様子

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堺谷・林による作品『Shadow』

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田中による作品『The Aging』

様々な出会いと挑戦と、驚きと興奮が詰まった研修となりました。

関連リンク
Camping | Centre national de la danse (cnd.fr)
https://www.cnd.fr/en/page/33-camping

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