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プラハ国立芸術アカデミー スタディツアー2023

2024年5月7日更新

 本学舞踊教育学コースは2020年に教育協定を結んだチェコ共和国プラハ国立芸術アカデミー音楽舞踊学部舞踊専攻(プラハ国立芸術大学、通称:HAMU, https://www.hamu.cz/en/departments-sections/dance-department/)のスタディツアーに、10/31(火)~11/10(金)で学部3年生5名、4年生6名、大学院生1名、引率教員1名で参加しました。本コースの大学間協定校への海外研修としては、初めてのヨーロッパでの研修となりました。
 スタディツアーでは、11月3日(金)から5日(日)にHAMUで開催されたダンスフェスティバルNew Generationに参加すると共に、HAMUの実技授業や現地のダンスパフォーマンスを鑑賞するなど、様々な形で舞踊に触れる研修となりました。出発早々からヨーロッパ行きの飛行機の搭乗時間がルート変更のために延長し、プラハ行きの乗換便に間に合わないというハプニングはありましたが、無事に少し遅れてプラハに到着、11/1からHAMUでの研修が始まりました。到着初日には、在プラハ日本大使館のご厚意で、チェコ国立オペラバレエ団のダンサーの方々と夕食会を催して頂きました。チェコでプロとして活躍する同世代のプロダンサーの方々との会話は、学生達には大きな刺激となったようです。


 11月3日から5日でのNew Generationと呼ばれるパフォーマンスは、市街地に大学が所有するDisk Theaterでの舞台が3日と5日の夜に開催されました。それに加えて、大学のキャンパス内で様々な実技のワークショップと、4日の夜にはSite Specific Performanceも行われました。Site Specific Performance は、HAMUの校内の階段や更衣室、屋外などいたるところでユニークなパフォーマンスが行われ、観客は無料のホットワインを飲みながら、ガイドに従って校内を歩きながらパフォーマンスを楽しみました。また引率で帯同していた本学教員も、4日の日中に、大学内でDance Medicineに関する講義を英語で行い、お茶大の学生とHAMUの学生が一緒に受講しました。
 5日のEvening Performanceでは、『Plankton』(3年生5名)『SONNAWAKENAKAKA』(4年生2名)の2作品を、現地の大学院生の作品と共に上演しました。終演後は、観客とのディスカッション(質疑応答)が舞台上で行われ、学生達は果敢に準備した英語を駆使して、作品に対する質問に英語で答えました。3年生が上演した『Plankton』では、観客から好意的な感想が多く寄せられ、上演した3年生の1人は「英語でのディスカッションは初めてで、作品について言語で語り合うことは難しかったが、より空間が一体となった感覚があり楽しかった」と振り返っていました。『SONNAWAKENAKAKA』は、音楽の一部に鹿児島弁のセリフが使用された作品でしたが、上演した4年生は、日本語がわからない中で作品から何を感じ取ったのかを自分達から英語で観客に尋ねたところ、作者の意図に繋がるイメージがたくさん寄せられ、言葉を超えて作者の意図が伝わっていたことがわかり喜んでいました。
New Generation の中では、実技ワークショップも行われ、チェコの伝統的な舞踊のワークショップでは、靴職人や庭職人のダンスなど、生活に根づいた人々の踊りを習いました。チェコの民族舞踊は、踊りに合わせて掛け声や歌も一緒に歌いました。この他にも、Basic Movement Structure、Dance Improvisation、Contemporary Dance、Ballet Lecture、Modern Dance、Pilatesなど、様々な授業を受けることができました。Pilatesは、音楽専攻の学生と共に授業を受けました。
 11/7(火)8(水)の夜には、プラハの国立劇場でシンデレラが上演され、学生全員で鑑賞にいきました。一緒に食事をしたダンサーの方々が、舞台で堂々と踊っているのを目の当たりにし、大きな刺激を受けたと思います。

日本での日常生活や、大学での舞踊に関する練習や学びでは得られない経験や、様々な方達との出会いに恵まれた研修となりました。ここで学び経験したことは、今後学生達のお茶の水女子大学での学びに生かされることと思います。
 また今年の4月になかのゼロホールで行われた本コースの創作舞踊公演には、HAMUからゲストパフォーマンスの上演があり、公演を盛り上げました。またプラハで上演したPlanktonも再演されました。プラハのDISK Theaterでの上演に比べて、ダンサーの数も増え、再演の工夫がみられました。今後もこうした研修や協定校との交流の機会が続いていくことを願います。本研修に当たり、ご協力ご尽力下さった方々に深く御礼申し上げます。
 

1
HAMUの前での集合写真
 

2
在プラハ日本大使館が催してくださった食事会
 

3
本学教員のDance Medicineの講義
 

4
大学校内(階段)でのSite Specific Dance Performance
 

5
大学校内(入口)でのSite Specific Dance Performance
 

6
New Generationでの上演作品「Plankton」
 

7
New Generationでの上演作品「SONNAWAKENAKAKA」
 

8
Disk Theaterでの上演後のディスカッションの様子
 

9
Disk Theaterでの終演後の様子
 

10
チェコのフォークダンスのワークショップ(靴職人の踊り)
 

11
Basic Movement Structureの授業
 

12
Dance Improvisationの授業
 

13
音楽専攻の学生と共に受けたPilatesの授業

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