調査の概要

 

 JELSは、学齢期から青年にかけての諸発達態様(学力・能力、アスピレーション、進路、職業、地位達成)や、学校から職業への移行過程を、現代日本の社会経済的文脈に位置付け、家庭的背景や学校教育的背景との関連において理解することを目的とした、我が国では数少ない縦断的調査研究です。これまで2003/2004年、2006/2007年、2009/2010年の3回にわたり、大規模なアンケート調査を実施しました。


  1. 箇条書き項目対象エリアと調査の方法

 

 JELSは、主に関東地方のAエリアと、東北地方のCエリアの2つの地域で、調査を3回にわたり実施してきました。Aエリアは、大都市圏近郊に位置する人口約25万人の中都市で、市内全域から約半数の小中学校を無作為に抽出(高校はすべての公立校を抽出)した上で、各学校の該当学年の生徒を全員対象としました。Cエリアは、人口11万人強の小都市で、市内すべての公立小中高等学校を対象とし、各学校の該当学年の生徒を全員対象としました。小学校3年生、6年生、中学校3年生、高校3年生を対象に、児童生徒アンケート調査、学力調査、保護者アンケート調査、担任教員調査/学校アンケート調査を実施しました。フォローアップとして、Cエリアでのみ第四波調査を実施しました。  また、香港・上海でも、香港大学・復旦大学の協力を得て、比較可能な児童生徒アンケート調査を、2010年、2011年に実施しました。
 それぞれの地域における、回収率は以下のとおりです。


Aエリア第一波調査



Aエリア第二波調査



Aエリア第三波調査



Cエリア第一波調査



Cエリア第二波調査



Cエリア第三波調査



Cエリア第四波調査



香港調査



上海調査




  1. 箇条書き項目児童生徒調査・保護者調査の内容


 児童生徒調査および保護者調査の設問は、2つの地域で、また3つのWaveで若干異なるものの、ほぼ同一の内容です。各調査の質問紙には以下の内容が含まれています。

  1. 箇条書き項目児童生徒質問紙調査:学校生活、学校外生活、進路意識、生活習慣、価値観・社会観など

  2. 箇条書き項目保護者質問紙調査:家庭的背景、しつけ、文化的環境、学校外教育、教育期待、家族構成、家庭の状況、価値観など

  3. 箇条書き項目担任教員質問紙調査:教授方法、進路指導等