☆ おかげさまで,第4版を刊行いたします
2010年4月に初版を刊行して後,2013年4月に第2版,2017年3月に第3版と改訂を重ねてきて,今回2021年4月に第4版を刊行することになりました(法律文化社サイト)。当初は,出版10周年の2020年4月に第4版をとの思いもありましたが,Covid-19などの影響もあり1年遅れの刊行となりました。
このように長く継続して繰り返し改訂を行えるチャンスがあるとは当初は考えてもおりませんでした。お手に取っていただいたり,授業で活用してくださったりして下さった皆様のおかげと心より感謝しております。
このサイトでは,紙幅の都合上第4版では割愛せざるを得なかった情報の提供や,刊行後に見つかった誤植の訂正などをおこなっていきたいと考えています。
◇ 第3版と第4版の間の移動
第4版では,第3版の記述を改訂しつつ,章を移動した節が多くあります。第3版を使って下さっていた方の便宜の為に,第3版と第4版の目次のおおまかな対応をご説明いたします。
第3版をお持ちの方への説明
第3版をご利用いただいていた皆様向けに,第3版の目次から,どこが第4版の何処に移動したのかを簡単に表にまとめました。
見出しはすべて第3版の目次のものです。移動先の第4版については章と節の番号のみ記します。
また,他の章へ移動した節を含まない章については割愛しました。
基礎1 |
社会について「正しく」知ること |
|
2 |
社会調査の定義 |
|
3 |
私たちの社会調査との関わり |
|
4 |
調査目的による社会調査の分類 |
|
発展1 |
公的統計と統計調査 |
|
2 |
国勢調査 |
|
3 |
社会調査の困難 |
解消 |
4 |
社会調査士制度と調査倫理 |
⇒発展5 |
基礎1 |
調査の全体像を把握する |
|
2 |
それぞれのステップについて理解しよう |
|
発展1 |
複数の調査を組み合わせてデザインする |
⇒第1章発展3 |
2 |
調査プロセスを総合的に管理する |
⇒第8章発展4 |
基礎1 |
何を知りたいのか |
|
2 |
どのように検証するか |
|
発展1 |
仮説を正確に検証するにはどうしたらよいか |
|
2 |
より良い調査研究とは |
|
3 |
既存研究の探し方 |
⇒第3章発展1 |
基礎1 |
郵送法実査を運営する |
|
2 |
郵送法の手順 |
|
発展1 |
個別面接法実査を運営する |
|
2 |
実査の「良い結果」とは |
|
3 |
インターネット調査 |
⇒3-1は第5章と統合 |
基礎1 |
調査結果の公表 |
⇒第3章基礎2と統合 |
2 |
報告書の作成 |
⇒第3章発展2 |
3 |
報告書の配布 |
⇒第3章発展2 |
4 |
データの適切管理 |
|
発展1 |
研究および調査に関する倫理 |
⇒第13章基礎1 |
2 |
データの利用 |
⇒第13章基礎2 |
3 |
公的統計の公開 |
⇒発展5 |
基礎1 |
社会調査の困難 |
|
2 |
社会調査への協力 |
|
3 |
データと分析の質の問題 |
|
4 |
社会調査を学ぶ意義 |
|
発展1 |
調査者―被調査者の関係 |
|
2 |
社会調査の実像とその小史 |
⇒2-1, 2は残る |
|
〃 |
⇒2-3~6は第1章発展4 |
〔第4版の目次からの説明〕
第4版の目次を見ながら,それが第3版の何処から移動して来たのかを簡単に示す表も作成しました。
空欄は移動を伴うような大きな変化が無かった節です。章全体で移動を伴う変化が無い章は割愛しました。
基礎1 |
社会について「正しく」知ること |
|
2 |
社会調査の定義 |
|
3 |
私たちの社会調査との関わり |
|
4 |
調査目的による社会調査の分類 |
|
発展1 |
公的統計と統計調査 |
|
2 |
国勢調査 |
|
3 |
いろいろな調査のデザイン |
←第3章発展1 |
4 |
社会調査の実像 |
←第14章発展2-3~2-6 |
5 |
社会調査士制度と調査倫理 |
元の発展4を簡略化 |
基礎1 |
調査の全体像を把握する |
|
2 |
それぞれのステップを理解する |
←第13章基礎1を統合 |
発展1 |
既存研究の探し方 |
←第4章発展3 |
2 |
報告書の作成 |
←第13章基礎2,3 |
基礎1 |
データ収集法選択の基準 |
|
2 |
さまざまな調査モード |
|
3 |
適切なデータ収集法の選択 |
|
発展1 |
インターネット法を用いた調査の実際とその問題点 |
|
2 |
オンラインパネル調査の可能性 |
←第8章発展3-1 |
3 |
インターネット法を活用するためのMixed Mode |
|
基礎1 |
郵送法実査を運営する |
|
2 |
郵送法の手順 |
|
発展1 |
個別面接法実査を運営する |
|
2 |
インターネット調査の技法 |
←第8章発展3-2 |
3 |
実査の「良い結果」とは |
←第8章発展2 |
4 |
調査プロセスを総合的に管理する |
←第3章発展2 |
基礎1 |
調査倫理 |
←元の発展1 |
2 |
データの管理 |
←元の発展2-1 |
発展1 |
データリンケージ |
新設 |
2 |
出版バイアス |
新設 |
3 |
IRB |
新設 |
4 |
データアーカイブ |
新設 |
5 |
公的統計の公開 |
←元の発展3 |
基礎1 |
社会調査の困難 |
|
2 |
社会調査への協力 |
|
3 |
データと分析の質の問題 |
|
4 |
社会調査を学ぶ意義 |
|
発展1 |
調査者―被調査者の関係 |
|
2 |
社会調査小史 |
←元の発展2-1と2-2 |
〔第3版目次と第4版目次の比較〕
左の列が第3版での見出し,右の列が第4版の見出しになっています。章タイトルは第4版のものとしました。
第1章 社会調査とは何か――調査法,はじめの一歩
基礎1 |
社会について「正しく」知ること |
基礎1 |
社会について「正しく」知ること |
2 |
社会調査の定義 |
2 |
社会調査の定義 |
3 |
私たちの社会調査との関わり |
3 |
私たちの社会調査との関わり |
4 |
調査目的による社会調査の分類 |
4 |
調査目的による社会調査の分類 |
発展1 |
公的統計と統計調査 |
発展1 |
公的統計と統計調査 |
2 |
国勢調査 |
2 |
国勢調査 |
3 |
社会調査の困難 |
3 |
いろいろな調査のデザイン |
|
|
4 |
社会調査の実像 |
4 |
社会調査士制度と調査倫理 |
5 |
社会調査士制度と調査倫理 |
第3章 社会調査のプロセス――アイディアから後かたづけまで
基礎1 |
調査の全体像を把握する |
基礎1 |
調査の全体像を把握する |
2 |
それぞれのステップについて理解しよう |
2 |
それぞれのステップを理解する |
発展1 |
複数の調査を組み合わせてデザインする |
発展1 |
既存研究の探し方 |
2 |
調査プロセスを総合的に管理する |
2 |
報告書の作成 |
第4章 社会調査のデザイン――因果分析を念頭に調査を設計するには?
基礎1 |
何を知りたいのか |
基礎1 |
何を知りたいのか |
2 |
どのように検証するか |
2 |
どのように検証するか |
発展1 |
仮説を正確に…(略)… |
発展1 |
仮説を正確に検証するにはどうしたらよいか |
2 |
より良い調査研究とは |
2 |
より良い調査研究とは |
3 |
既存研究の探し方 |
|
|
第5章 実査の方法――どのようなデータ収集法を選べば良いのか?
基礎1 |
データ収集法選択の基準 |
基礎1 |
データ収集法選択の基準 |
2 |
さまざまなデータ収集法 |
2 |
さまざまな調査モード |
3 |
適切なデータ収集法の選択 |
3 |
適切なデータ収集法の選択 |
発展1 |
コンピュータ支援型調査の普及 |
発展1 |
インターネット法を用いた調査の実際とその問題点 |
2 |
インターネット調査の問題点 |
2 |
オンラインパネル調査の可能性 |
3 |
Mixed Mode |
3 |
インターネット法を活用するためのMixed Mode |
第8章 調査の実施――郵送法・個別面接法・インターネット調査
基礎1 |
郵送法実査を運営する |
基礎1 |
郵送法実査を運営する |
2 |
郵送法の手順 |
2 |
郵送法の手順 |
発展1 |
個別面接法実査を運営する |
発展1 |
個別面接法実査を運営する |
|
|
2 |
インターネット調査の技法 |
2 |
実査の「良い結果」とは |
3 |
実査の「良い結果」とは |
3 |
インターネット調査 |
4 |
調査プロセスを総合的に管理する |
第13章 調査倫理とデータの管理――調査のフィナーレまでしっかりと
基礎1 |
調査結果の公表 |
基礎1 |
調査倫理 |
2 |
報告書の作成 |
2 |
データの管理 |
3 |
報告書の配布 |
|
|
4 |
データの適切管理 |
|
|
発展1 |
研究および調査に関する倫理 |
発展1 |
データリンケージ |
2 |
データの利用 |
2 |
出版バイアス |
|
|
3 |
IRB |
|
|
4 |
データアーカイブ |
3 |
公的統計の公開 |
5 |
公的統計の公開 |
第14章 社会調査の意義と今日的課題――私たちはいま何を考えるべきか?
基礎1 |
社会調査の困難 |
基礎1 |
社会調査の困難 |
2 |
社会調査への協力 |
2 |
社会調査への協力 |
3 |
データと分析の質の問題 |
3 |
データと分析の質の問題 |
4 |
社会調査を学ぶ意義 |
4 |
社会調査を学ぶ意義 |
発展1 |
調査者―被調査者の関係 |
発展1 |
調査者―被調査者の関係 |
2 |
社会調査の実像とその小史 |
2 |
社会調査小史 |
◆ 第4版の正誤表
刊行後に見つかった間違いの正誤表をここに掲載していきます。御迷惑をおかけして誠に申し訳ありません。
000 |
00 |
誤り |
正しい |
’21.04.01 |
000 |
00 |
間違い456789012345 6 |
正しい456789012345 6 |
’21.04.01 |
◇ 第2版,第3版の「はじめに」
第4版では,定価を上げない為に,内容の大幅拡充にもかかわらずページ数を増やさないように懸命に努めました。その結果,初版の「はじめに」は残しましたが,第2版と第3版の「はじめに」は割愛することになりました。ですがそれぞれ,当時の雰囲気や思いを伝えているところがありますので,ここに資料として保存しておきます。
◇ 第3版の文献リスト
ページ数維持の理由から,文献リストからも多くの文献を減らす必要がありました。しかし情報として意味があると考え,第3版の文献リストをここに収録しておくことにします。
第3版文献リスト:ダウンロード用
参考資料