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教員紹介(浅田 徹)

2016年3月28日更新

浅田 徹教授の写真

浅田 徹(あさだ とおる)

基幹研究院人文科学系 教授
早稲田大学第一文学部卒業、早稲田大学大学院博士後期課程退学

専門分野

日本中世文学、特に和歌・連歌

主な担当授業

学部

日本文学概説、日本古典文学史論(中世)、日本古典文学論基礎演習、日本古典文学論演習(中世)、日本古典文学論特殊研究(中世)

大学院

日本中世文学特論、日本中世文学表現史論演習など

研究活動

和歌史の全体に興味を持って研究を続けている。『百首歌 祈りと象徴』(臨川書店刊)や、「シリーズ 和歌をひらく」(岩波書店刊・全五巻)の第二巻『和歌が書かれるとき』などを手に取ってもらえると、どんなタイプの研究をしているのかわかってもらえるかも知れない。

所属学会

和歌文学会、中古文学会、中世文学会、近世文学会、日本語学会、平安朝文学研究会、表記研究会、日記文学研究会、早稲田大学国文学会、お茶の水女子大学国文学会

メッセージ

「中世文学」は鎌倉・室町時代の文学のこと。戦争の頻発が軍記物語を生み、また不条理な現実を理解するために歴史理論書が著された。深い無常観は仏教文学の隆盛を促し、逆に永遠の美への強い憧れが和歌を洗練する。中央の貴族が衰微するのにつれて、広い階層・地域へと文化は拡散するが、そこからはエリートのためではない多様な文学が発展する(連歌、狂言、説話、歌謡、御伽草子)。国際交流が日常的になったために漢文学が栄え、国内での人間の移動が活発になったために紀行文学が増える。社会の大きな変動が新たなジャンルを次々に発達させていくところをぜひ見てほしい。

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