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銀貨(15世紀)

05. 銀貨(15世紀)

 silver groat と呼ばれる、4ペンス貨幣(いずれも表側。王の顔が刻印されている)。左はヘンリ6世期、1422〜27年のもの。右はエドワード4世期、1464〜70年のもの。これらの貨幣の端は、細かく削られていて(clipping といいます)、手にした人間が少しでも銀をこそげ落とそうと努力した跡がみられる。大変な手間だと思うが、ちりも積もれば山となる、というわけである。貨幣の裏には、十字と、その十字の四隅に△の印が刻印されている。△の印が少しでも欠けていれば、正規の4ペンスとは換算されなくなる。先に述べた、いわば偽造(?)への対策となっている。

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最終更新日: 2009/7/7

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