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アラブ諸国女性訪問団

日時:2003年2月3日(月) 

 2003年2月3日(月)外務省の招聘による、アラブ諸国の女性訪問団が、お茶の水女子大学を訪れた。これは外務省の交流プログラムとして、アラビア半島諸国の「社会の第一線で働く女性、女性の社会進出のために尽力している青年女性」を招聘したもので、1月26日から2月4日まで2週間、日本に滞在し、学校、社会施設、NPO、女性団体などを訪問した。お茶大の訪問目的は、女子教育の視察にあったが、折しもイスラム世界のジェンダーに関する講義を行っていたので、こちらから、学生との意見交換会を提案したところ、賛同を得た。
 午前中は、ジェンダー研究センターを訪問し、午後は附属高校の授業見学、そして、15時30分から、学生・院生・高校生との意見交換会を開催した。
 意見交換会は、コア・クラスター<ジェンダー系>「宗教文化論」の特別メニューとして、アラブ・イスラム世界と日本における女性と社会について、訪問団とお茶大生が、直接お互いに質問をぶつけあうことで、交流と理解をはかることを目的とした。事前に受講生から質問票を集め、これをテーマごとに整理し、訪問団の方々から回答してもらう形で進行した。質疑は、当初、英語で行ったが、途中からアラビア語での回答、通訳による日本語訳に切り替えた。
 意見交換会は、ジェンダー系の他の講義や附属高特設講座「国際協力とジェンダー」の受講者にもよびかけた結果、定期試験の前日であったにも関わらず、100名近い参加者をえた。時間の都合で、すべての質問に応えることができず、また、フロアーとの意見交換をする時間がほとんどなくなった。しかし、アラブ・ムスリム女性の生の声をきいた、という感動は、会の終了後に行ったアンケートによく表れている。
 質疑記録とアンケートを再録する。

招聘訪問者のプロフィール
【イエメン】
イマーン・アフマド Eman Mashhour Ahmed
校長 英語教師を経て現在私立学校(小・中・高)校長
【バーレーン】
ダラル・アル・ザイード Dalal Jassim Abdulla Al-Zayed 
弁護士。バーレーンにいる数少ない(約30名)女性弁護士の一人。
【アラブ首長国連邦】
マルヤム・マラーシダ Maryam Salim Hasan Salim Bayshak Al-Marashdah 
UAE大学女学部副部長兼言語学助教授
【オマーン】
シャムサ・アルハールスィー Shamsa bint Hamad bin Saeed Al-Harthy 
社会開発省児童課長
【カタール】
ヒッサ・アーリー Hissah Yousuf Al-Aali 
教育省教育指導局科学指導課課長補佐
【クウェート】
ハニヤ・アッバード Hania Makram Salid Abbad 
社会保険庁 審査官。同国の女性問題関連主要団体、クウェート女性文化社会協会のメンバー

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