☆ おかげさまで,第5版を刊行いたします
2010年4月に初版を刊行して後,2013年4月に第2版,2017年3月に第3版,2021年4月に第4版と改訂を重ねてきて,今回2026年3月に第5版を刊行することになりました(法律文化社サイト)。
このように長く継続して繰り返し改訂を行えるチャンスがあるとは当初は考えてもおりませんでした。お手に取っていただいたり,授業で活用してくださったりして下さった皆様のおかげと心より感謝しております。
このサイトでは,紙幅の都合上第5版では割愛せざるを得なかった情報の提供や,刊行後に見つかった誤植の訂正などをおこなっていきたいと考えています。
◇ 第5版と第4版の間の異同
第5版でも,ウェブ調査についての説明を新・第10章として統合・増補したほか,第2章の発展に質的比較分析(QCA)について,第5章の発展にデータ収集におけるモード効果について,第10章の発展には計量テキスト分析についての説明を追加しました。第14章の発展ではデータマネジメントプラン(DMP)に触れ,第15章の発展ではビッグデータやAI,計算社会科学についても触れました。このように,今回もまた大きな増補改訂を行いましたので,第4版を使って下さっていた方の便宜の為に,第5版と第4版の目次のおおまかな対応をお示しします。
〔第5版目次と第4版目次の比較〕
左の列が第5版での見出し,右の列が第4版の見出しになっています。章タイトルは第5版のものとしました。
第1章 社会調査とは何か――調査法,はじめの一歩
| 基礎1 |
社会について「正しく」知ること |
基礎1 |
社会について「正しく」知ること |
| 2 |
社会調査の定義 |
2 |
社会調査の定義 |
| 3 |
私たちの社会調査との関わり |
3 |
私たちの社会調査との関わり |
| 4 |
調査目的による社会調査の分類 |
4 |
調査目的による社会調査の分類 |
| 発展1 |
公的統計と統計調査 |
発展1 |
公的統計と統計調査 |
| 2 |
国勢調査 |
2 |
国勢調査 |
| 3 |
いろいろな調査のデザイン |
3 |
いろいろな調査のデザイン |
| 4 |
社会調査の実像 |
4 |
社会調査の実像 |
| 5 |
社会調査士制度と調査倫理 |
5 |
社会調査士制度と調査倫理 |
第2章 社会調査の種類――質的調査と量的調査とは?
| 基礎1 |
社会調査を分類するさまざまな軸 |
基礎1 |
社会調査を分類するさまざまな軸 |
| 2 |
量的調査と質的調査 |
2 |
量的調査と質的調査 |
| 3 |
質的調査の特徴 |
3 |
質的調査の特徴 |
| 4 |
Mixed Method |
4 |
Mixed Method |
| 発展1 |
全体とケース選択 |
発展1 |
全体とケース選択 |
| 2 |
さまざまな水準での「量的/質的」区別 |
2 |
さまざまな水準での「量的/質的」区別 |
| 3 |
客観性・信頼性 |
3 |
客観性・信頼性 |
| 4 |
エスノグラフィーの質の基準としての厚い記述 |
4 |
エスノグラフィーの質の基準としての厚い記述 |
| 5 |
「質的/量的」という区分への批判 |
5 |
「質的/量的」という区分への批判 |
| 6 |
質的比較分析の集合論的・論理学的アプローチ |
|
|
第3章 社会調査のプロセス――アイディアから後かたづけまで
| 基礎1 |
調査の全体像を把握する |
基礎1 |
調査の全体像を把握する |
| 2 |
それぞれのステップを理解する |
2 |
それぞれのステップを理解する |
| 発展1 |
既存研究の探し方 |
発展1 |
既存研究の探し方 |
| 2 |
報告書の作成 |
2 |
報告書の作成 |
第4章 社会調査のデザイン――因果分析を念頭に調査を設計するには?
| 基礎1 |
何を知りたいのか |
基礎1 |
何を知りたいのか |
| 2 |
どのように検証するか |
2 |
どのように検証するか |
| 発展1 |
仮説を正確に検証するにはどうしたらよいか |
発展1 |
仮説を正確に検証するにはどうしたらよいか |
| 2 |
より良い調査研究とは |
2 |
より良い調査研究とは |
第5章 実査の方法――どのような調査モードデータ収集法を選べば良いのか?
| 基礎1 |
調査モード選択の基準 |
基礎1 |
データ収集法選択の基準 |
| 2 |
さまざまな調査モード |
2 |
さまざまな調査モード |
| 3 |
適切なデータ収集法の選択 |
3 |
適切なデータ収集法の選択 |
| 発展1 |
データ収集におけるコミュニケーションの手段がもたらす影響 |
発展1 |
インターネット法を用いた調査の実際とその問題点 |
| 2 |
混合モードの長所と留意点 |
2 |
オンラインパネル調査の可能性 |
|
|
3 |
インターネット法を活用するためのMixed Mode |
第6章 調査票の作成――質問の作成からレイアウトまで
| 基礎1 |
調査票の作成について学ぶ理由 |
基礎1 |
調査票の作成について学ぶ理由 |
| 2 |
調査票はどのような構成をとるか |
2 |
調査票はどのような構成をとるか |
| 3 |
質問の作成にいたる手順 |
3 |
質問の作成にいたる手順 |
| 4 |
どのような質問形式を選ぶか |
4 |
どのような質問形式を選ぶか |
| 5 |
質問を作成するときの留意点 |
5 |
質問を作成するときの留意点 |
| 6 |
質問の配置に関する留意点 |
6 |
質問の配置に関する留意点 |
| 発展1 |
ワーディングが回答に影響を及ぼす実例 |
発展1 |
ワーディングが回答に影響を及ぼす実例 |
| 2 |
調査票のレイアウト |
2 |
調査票のレイアウト |
第7章 サンプリング――対象者はどのように選べば良いのか?
| 基礎1 |
なぜ対象者の選び方が重要なのか |
基礎1 |
なぜ対象者の選び方が重要なのか |
| 2 |
無作為抽出法 |
2 |
無作為抽出法 |
| 3 |
標本抽出枠とカバレッジ誤差 |
3 |
標本抽出枠とカバレッジ誤差 |
| 4 |
実行可能性や利便性への配慮 |
4 |
実行可能性や利便性への配慮 |
| 5 |
層化抽出 |
5 |
層化抽出 |
| 6 |
無作為標本からの乖離 |
6 |
無作為標本からの乖離 |
| 発展1 |
名簿を使わないサンプリング |
発展1 |
名簿を使わないサンプリング |
| 2 |
系統抽出の実際 |
2 |
系統抽出の実際 |
| 3 |
事前の重みづけと調査後の調整 |
3 |
事前の重みづけと調査後の調整 |
第8章 調査の実施――郵送法と個別面接法郵送法・個別面接法・インターネット調査
| 基礎1 |
郵送法実査を運営する |
基礎1 |
郵送法実査を運営する |
| 2 |
郵送法の手順 |
2 |
郵送法の手順 |
| 発展1 |
個別面接法実査を運営する |
発展1 |
個別面接法実査を運営する |
|
|
2 |
インターネット調査の技法 |
| 2 |
実査の「良い結果」とは |
3 |
実査の「良い結果」とは |
| 3 |
調査プロセスを総合的に管理する |
4 |
調査プロセスを総合的に管理する |
第9章 データの電子ファイル化――大切な正確性と一貫性
| 基礎1 |
データの構造化の流れ |
基礎1 |
データの構造化の流れ |
| 2 |
実査の前のコード化 |
2 |
実査の前のコード化 |
| 3 |
実査におけるコードの適用 |
3 |
実査におけるコードの適用 |
| 4 |
実査終了後の作業 |
4 |
実査終了後の作業 |
| 5 |
アフターコーディング |
5 |
アフターコーディング |
| 発展1 |
コーディングの容易なものと難しいもの |
発展1 |
コーディングの容易なものと難しいもの |
| 2 |
二重データ入力による入力ミスの検出 |
2 |
二重データ入力による入力ミスの検出 |
| 3 |
データの重みづけと補定 |
3 |
データの重みづけと補定 |
第10章 ウェブ調査の方法と実施――デジタル技術による社会調査の革新
| 基礎1 |
インターネット調査の二つの側面 |
|
|
| 2 |
ウェブ法の利点 |
|
|
| 3 |
ウェブ法の実際 |
|
|
| 4 |
ウェブ調査の標本抽出枠の側面 |
|
|
| 発展1 |
ウェブ法と郵送法のミックスモード調査 |
|
|
| 2 |
調査票調査における計量テキスト分析 |
|
|
第11章 データの基礎的集計――たくさんの情報を要約する
| 基礎1 |
変数の種類 |
基礎1 |
変数の種類 |
| 2 |
質的変数の要約 |
2 |
質的変数の要約 |
| 3 |
量的変数の要約 |
3 |
量的変数の要約 |
| 発展1 |
歪度と尖度 |
発展1 |
歪度と尖度 |
| 2 |
質的変数の散布度 |
2 |
質的変数の散布度 |
第12章 統計的推測――見えない「全体」に対する想像力
| 基礎1 |
理論的に推測するために |
基礎1 |
理論的に推測するために |
| 2 |
標本抽出分布 |
2 |
標本抽出分布 |
| 3 |
標準誤差 |
3 |
標準誤差 |
| 4 |
母平均の区間推定とは |
4 |
母平均の区間推定とは |
| 5 |
統計のテストをします |
5 |
統計のテストをします |
| 発展1 |
推定の精度と母集団の大きさ |
発展1 |
推定の精度と母集団の大きさ |
| 2 |
特定の信頼区間の当否 |
2 |
特定の信頼区間の当否 |
| 3 |
分散にも標本抽出分布がある |
3 |
分散にも標本抽出分布がある |
| 4 |
両側検定と片側検定 |
4 |
両側検定と片側検定 |
| 5 |
検定と区間推定の関係 |
5 |
検定と区間推定の関係 |
第13章 変数間の関連――データを分析する
| 基礎1 |
変数間の関連を探るとはどういうことか |
基礎1 |
変数間の関連を探るとはどういうことか |
| 2 |
変数の種類と分析方法 |
2 |
変数の種類と分析方法 |
| 3 |
散布図の作成と相関係数 |
3 |
散布図の作成と相関係数 |
| 4 |
クロス表の作成と連関の指標 |
4 |
クロス表の作成と連関の指標 |
| 発展1 |
相関係数の検定 |
発展1 |
相関係数の検定 |
| 2 |
生態学的誤謬 |
2 |
生態学的誤謬 |
| 3 |
重回帰分析 |
3 |
重回帰分析 |
第14章 調査倫理とデータの管理――調査のフィナーレまでしっかりと
| 基礎1 |
調査倫理 |
基礎1 |
調査倫理 |
| 2 |
データの管理 |
2 |
データの管理 |
| 発展1 |
データリンケージ |
発展1 |
データリンケージ |
| 2 |
出版バイアス |
2 |
出版バイアス |
| 3 |
IRB |
3 |
IRB |
| 4 |
データアーカイブ |
4 |
データアーカイブ |
| 5 |
公的統計の公開と研究データの管理 |
5 |
公的統計の公開 |
第15章 社会調査の意義と今日的課題――私たちはいま何を考えるべきか?
| 基礎1 |
社会調査の困難 |
基礎1 |
社会調査の困難 |
| 2 |
社会調査への協力 |
2 |
社会調査への協力 |
| 3 |
データと分析の質の問題 |
3 |
データと分析の質の問題 |
| 4 |
社会調査を学ぶ意義 |
4 |
社会調査を学ぶ意義 |
| 発展1 |
調査者―被調査者の関係 |
発展1 |
調査者―被調査者の関係 |
| 2 |
社会調査小史 |
2 |
社会調査小史 |
| 3 |
社会調査データに関する近年の動向 |
|
|
◆ 第5版の正誤表
刊行後に見つかった間違いの正誤表をここに掲載していきます。御迷惑をおかけして誠に申し訳ありません。
| 000 |
00 |
誤り |
正しい |
’26.03.01 |
| 000 |
00 |
間違い456789012345 6 |
正しい456789012345 6 |
’26.00.00 |
◇ 第2~4版の「はじめに」と「著者が語る……」
第4版以降,内容の大幅拡充にもかかわらずできるだけページ数を増やさないように努めた結果,初版の「はじめに」は残しましたが,第2~4版の「はじめに」は割愛することになりました。ですがそれぞれ,当時の雰囲気や思いを伝えているところがありますので,ここに資料として保存しておきます。
また,第4版改訂の直前に社会調査協会の『社会と調査』(2020年,25号)に「著者が語る社会調査テキスト」が掲載されたので,フリーのPDFへのリンクをはっておきます。
第2版のはじめに(2013, 04)
第2版はじめに(1)
第2版はじめに(2)
第3版のはじめに(2017, 03)
第3版はじめに
「著者が語る社会調査テキスト」(『社会と調査』2020.09)
『社会と調査』25号(社会調査協会,2020年9月30日), pp. 98-99.
第4版のはじめに(2021, 04)
第4版はじめに(1)
第4版はじめに(2)
◇ 第3版の文献リスト
前回の第4版では,ページ数維持の理由から,文献リストからも多くの文献を減らす必要がありました。しかし情報として意味があると考え,第3版の文献リストをここに収録しておくことにします。
第3版文献リスト:ダウンロード用
参考資料