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ゼミ・講義概要

2019年6月27日更新

ゼミ概要

ゼミ(演習)は、原則として3、4年生が受講するものです。私のゼミではテクスト(学部ゼミは原則として英語)の輪読形式で行っています。
あらかじめ参加者にテクストの担当箇所を振り当てておき、担当者にその部分を訳し、分からないことは調べてもらってレジュメを用意してもらいます。そのあと質疑や補足説明をするというかたちで授業を進めます。
 2000~2001年度はPeter Burke, The Fabrication of Louis XIV、2002年度はS.Kettering, French Society 1589-1715、2003~2004年度はWilliam Beik, Louis XIV and Absolutism、2005年度はJ.van Horn Melton, The Rise of the Public in Enlightenment Europe、2006年度は、Hardman, Louis XVI、2007年度は、Holt, The French Wars of Religion, 1562-1629、2008~2010年度は、Gwynne Lewis, France 1715-1804、といった17・18世紀フランスの国制と社会についてのさまざまな文献を読んできました。2011~2019年度はWilliam Beik, A Social and Cultural History of Early Modern Franceという概説書のなかから、受講生が一番読んでみたいという章(テーマ)を投票で選んで、その部分を精読しています。
せっかく西洋史のゼミに出席してくれるのだから、ゼミ生のみなさんに語学力をつけてもらうためにもある程度分量を読みこなしたいと思っているのですが、いろいろと説明しているうちに時間が過ぎてしまい、なかなか捗りません。
なお、この数年なぜかゼミ受講生が多いので、前期はゼミをふたつに分けて「少人数教育」の看板を死守しています。2コマそれぞれで同じ話をして、進度を合わせていくのは結構難易度が高く、「あれあれ?この話はどっちでしたっけ」という状態ですが、受講者には寛容な心で温かく見守ってもらいたいと思います(写真はゼミ・午前の部、午後の部)。
また、フランス語を習った人や将来フランス史で卒論を書きたい人向けに、別途フランス語テクストを講読する授業(読書会、授業名は「比較歴史学文献講読」)もやっています。この数年読んでいるのは、非常に易しいフランス語で書かれたいわゆる社会文化史的な文献です。こちらも、ゆっくりゆっくり、まさに亀の歩みですが読み進めていますので興味があったらのぞいてください。
 

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