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日本史学
古瀬 奈津子
安田 次郎
神田 由築
小風 秀雅
東洋史学
岸本 美緒
三浦 徹
西洋史学
新井 由紀夫
安成 英樹

古瀬 奈津子(ふるせ なつこ:日本古代史)

講義概要

2005年度

・「日本古代中世社会経済史」(3・4年生対象)
 日本古代の書状をめぐる諸問題について考察する。古代における書状は現代のような私的なやりとりばかりではない。奈良~平安時代の書状を具体的に取り上げ、唐の書儀との比較を行いながら、書状のはたした社会的機能、およびその変遷を考える。

・「日本史講読」(2年生対象)
 7世紀から12世紀にかけての日本史史料を講読する。辞典・事典や参考文献の調べ方など、日本史研究の基礎的方法を学ぶ。扱う史料は、『日本書紀』『続日本紀』『律令』『正倉院文書』、木簡などの出土史料、『御堂関白記』『小右記』などの平安貴族の日記を予定している。

・「日本史概説」(1~4年生対象)
 7世紀から12世紀にかけての日本史について、いくつかの問題を取り上げて、近年の新しい歴史の見方を紹介しながら、日本という国の成り立ちと社会の特質を考えていく。取り上げるテーマとしては、女性の天皇、遣唐使と国際関係、摂関政治と王朝文学などを予定している。

2006年度

・「日本古代中世史特殊講義」(3・4年生対象)
日本社会の特質を分析するキーワードのひとつが天皇制である。日本社会を規定している天皇制が、日本古代においてどのように成立し、その後どのように定着していくのかを考察する。律令国家が成立した8世紀から、唐風文化の9世紀を経て、摂関政治、院政へと、天皇制の構造と変化の過程をおっていきたい。

・「日本史研究法」(2年生対象)
日本史を研究していくためには、史料の読み方を学ぶことと、研究テーマを自分で選ぶことが必要である。この授業では、日本史研究のためのイントロダクションとして、7世紀から12世紀までの日本史における研究テーマをいくつか示し、その中から自分の関心のあるテーマを選んでもらい、そのテーマについて調べた結果を発表してもらう。選んだテーマについて著書・論文以外に、必ず史料にあたることを条件とする。

・「日本文化史概論」(1~4年生対象)
日本文化の原型は、いつ、いかに成立したのだろうか。7世紀から12世紀にかけてのいくつかの問題を取り上げて考察する。文化といっても、芸術や文学など狭義の文化ではなく、日本社会を規定する広義の文化について考えてみたい。

2007年度

・基礎ゼミ(1年生対象)
 吉田孝『歴史のなかの天皇』(岩波新書、2006年)を読んで、日本史における天皇制について考える。各人に分担報告してもらい、議論する方式で進める。

・日本史概説(4・5月は古代史の古瀬、6・7月は中世史の安田次郎先生担当)
      (1~4年生対象)
 古代(古瀬)、中世(安田)の概説を行う。各時代の大きな流れや特徴が把握できるように工夫したい。また、本年は「都市」にとくに留意して講義を行う。後期の「日本文化史概論」とあわせて履修することを強くすすめる。

・古文書学(2~4年生対象)
 佐藤進一『新版・古文書学入門』(法政大学出版局)を読み進めながら、古代から中世への文書の展開を考察する。書式の変化について歴史的背景にも触れたい。文字を読むだけではなく、写真なども使用して、できるだけ文書の実物に触れる機会を設けたい。

・日本古代中世文化史(2~4年生対象)
 日本古代の王権について考える。天皇を中心に、上皇、皇后、皇太子、摂関などにも触れる。政治機構、儀式、都城制などの側面から考察する。新出の天聖令も使用して日唐の比較を行いたい。

2008年度

・日本史入門講読(1・2年生対象)
 日本史の簡単な史料を読み、史料を読む面白さに開眼してもらいたい。史料から何が読み取れるか、時代背景などについても考える。高校までの日本史とは違う、自分で史料を読み考える日本史について知ってもらいたい。

・日本文化史概論(4・5月は古代史の古瀬、6・7月は中世史の安田次郎先生担当)(1~4年生対象)
 日本史のうち、古代と中世について概観する。大学生として必要最低限、知っておいて欲しいことはカバーする予定。今年度は、「都市」をゆるやかな共通テーマとする。

・日本史講読(2~4年生対象)
 日本史を研究していくためには、史料の読み方を学ぶことと、研究テーマを自分で選ぶことができるようになることが必要である。7世紀から12世紀までの代表的な史料を紹介しながら、史料に即してどのような研究テーマがあるのかを考えていく。

・日本古代中世政治史(2~4年生対象)
 9世紀から12世紀までの平安時代史について論じる。摂関政治を中心に、天皇制、政治システム、宮廷文化、平安京の都市性、受領と地方政治、遣唐使廃止後の国際関係、武士の世のはじまりなど、いろいろな側面から平安時代を考える。

2009年度

・日本文化史概論(1~4年生対象)(4・5月は古代史の古瀬、6・7月は中世史の安田次郎先生担当)
 日本史の歴史をきちんとおさえておくことは、今後どの分野に進むにしても重要なことである。日本史のうち、古代と中世について、「都市」をゆるやかな共通テーマとして概観する。今年度は、パワーポイントを使って、古代都市遺跡などを映像で紹介して理解を深めた。

・日本史論文講読(2~4年生対象)
 日本の古代から近代に至るまでの主要な研究論文を取り上げ、輪読する。研究論文の読み方、書き方をインテンシブに学ぶことを目的とし、全員が必ず発表し、毎回発言する。

・歴史史料学(日本)(2~4年生対象)
 日本の古代・中世の文書について、公式様文書、公家様文書、上申文書、証文類などから基本的な文書を選んで、様式や読み方について学ぶ。写真や実物の史料にふれる機会も設けたい。

・日本古代中世社会経済史(2~4年生対象)
 10世紀から12世紀までの摂関期について論じる。摂関政治のシステム、宮廷文化、平安京における社会的関係、唐帝国滅亡後の国際関係など、平安時代史について多様な面から考察する。平安時代史の研究は近年非常に進んでいるので、新しい研究成果を学んでほしい。

・この他、比較文化史「身分社会への想像力」において、「身分が生まれる時」「儀式と身分」について講義を行い、比較社会史「歴史と他者」においても講義を分担する。

2010年度

・日本文化史概論(1~4年生対象)(4・5・6月は古代史の古瀬、6・7月は中世史の安田次郎先生担当)
 日本史の歴史をきちんとおさえておくことは、今後どの分野に進むにしても重要なことである。日本史のうち、古代と中世について、「都市」をゆるやかな共通テーマとして概観する。ビデオ、DVD、パワーポイントなどを使って、古代都市遺跡などを映像で紹介して理解を深めた。

・日本史入門講読(1年生対象)
 馬場基『平城京に暮らす―天平びとの泣き笑い―』(歴史文化ライブラリー、吉川弘文館)を読む。今年が平城京遷都1300年にあたるのにちなんで、奈良文化財研究所で平城宮跡の発掘にたずさわっている著者の描く平城京に生きた人々の生の声を聞く。

・日本史講読(2年生対象)
 日本史を研究していくためには、史料の読み方を学ぶことと、研究テーマを自分で選ぶことができるようになることが必要である。7世紀から12世紀までの代表的な史料を紹介しながら、史料に即してどのような研究テーマがあるのかを考えていく。

・歩いて学ぶ比較歴史(2~4年生対象)
 各地の遺物(展示物を含む)や遺跡、歴史的景観などを見学して、歴史認識を深めることを目的とするフィールドワーク形式の授業。

・この他、比較社会史(他者がテーマ)、リベラルアーツ「色・音・香」の「おいしさと色・音・香」、リベラルアーツ「生活世界の安全保障」の「リスクの社会史」でも講義を担当する。

2011年度

・比較社会史(1・2年生対象)
 他者の比較社会史について考察する。人間社会にとっては自己を確認するために「他者」が必要である。人間のいとなみの歴史を内側からだけみるのではなく、「他者」や「外部」とのかかわりにおいてとらえなおす。

・日本文化史概論(1~4年生対象)(4・5月は古代史の古瀬、6・7月は中世史の安田次郎先生担当)
 日本史の歴史をきちんとおさえておくことは、今後どの分野に進むにしても重要なことである。日本史のうち、古代と中世について、「都市」をゆるやかな共通テーマとして概観する。書画カメラ、パワーポイントなどを使って、古代都市遺跡などを映像で紹介して理解の助けとした。また、持統天皇や藤原道長など人物にも注目して説明した。

・古文書学(2~4年生対象)
 日本の古代・中世の文書について、公式様文書、公家様文書、上申文書、証文類などから基本的な文書を選んで、様式や読み方について学ぶ。写真や実物の史料にふれる機会も設けたい。

・日本史論文講読(2年生対象)
 日本の古代から近代に至るまでの主要な研究論文を取り上げ、輪読する。研究論文の読み方、書き方をインテンシブに学ぶことを目的とするので、全員が必ず発表し、毎回発言することを課す。

・日本古代中世文化史(2~4年生対象)
 9世紀から12世紀までの平安時代史について論じる。摂関政治を中心に、天皇制、政治システム、宮廷文化、平安京の都市性、受領と地方政治、遣唐使廃止後の国際関係、武士の世のはじまりなど、いろいろな側面から平安時代を考える。

2012年度

・感覚の歴史を読む(リベラルアーツ色・音・香の演習、1年生対象)
 社会のなかで、色彩感覚・音の感覚・香りや食にまつわる感覚などは、歴史的にどのような意味をもってきたのだろうか。最近の日本史に関する本のなかから、これらのテーマを扱った文献を取り上げ、参加者全員で読み議論しながら考えていく。

・日本文化史概論(1~4年生対象)(4年4・5月は古代史の古瀬、6・7月は中世史の安田次郎先生担当)
 日本古代の歴史を、飛鳥の都、藤原京と天武・持統天皇、平城京の時代~聖武天皇から孝謙天皇へ~、平安京と桓武天皇、摂関政治と平安京の展開を取り上げて、「都市」に注目しつつ概観する。ビデオ、書画カメラ、パワーポイントを使って、古代の都市遺跡などを映像で紹介する。

・古文書学(2~4年生対象)
 日本の古代・中世の文書について、基本的な文書を選んで、様式や読み方について学ぶ。毎回、全員で史料を読んでいく。さらに、そこから古代・中世社会の仕組みを読み解く方法へと発展させる。写真や実物の史料にふれる機会も設けたい。

・日本古代中世政治史(2~4年生対象)
 8世紀末から10世紀半ばまでの平安時代前期の古代史について論じる。天皇制、官僚制と蔵人所、摂関政治の始まり、皇后と母后、唐風文化と国風文化、遣唐使と入唐僧などを取り上げて考察し、日本の文明化というテーマに取り組む。

・この他、比較社会史(「お金」と「消費」がテーマ)、リベラルアーツ「色・音・香」の「おいしさと色・音・香」でも講義を担当する。


2013年度

・日本文化史概論(1~4年生対象)(4・5月は古代史の古瀬、6・7月は中世史の安田次郎先生担当)
日本古代の歴史を、「都市」に注目して、飛鳥の都、藤原京、平城京、平安京、平安京から京都への展開を取り上げ概観する。ビデオ、書画カメラ、パワーポイントを使い、古代の都市遺跡などを映像で紹介する。
・日本史研究法(2年生対象)
日本史を研究していくためには、史料の読み方を学ぶことと、研究テーマを自分で選ぶことができるようになることが必要である。日本古代・中世の代表的な史料を紹介しながら、史料に即してどのような研究テーマがあるのかを考えていく。
・日本史講読(2年生対象)
日本史を研究していくために必要な、文献や資料の読み方、調べ方について、基礎的な能力を身につけることを目的とする。古代、中世史の流れを視野に入れながら、重要な史料を中心に紹介する。
・日本古代中世社会経済史(2~4年生対象)
10世紀から12世紀までの平安時代史について、天皇制や政治システムがどのように変化して摂関政治が成立するのか、摂関政治の特質はなにか、など王権を核とした政治構造を考察する。

 

2014年度


・日本文化史概論(1~4年生対象)(4・5月は古代史の古瀬、6・7月は中世史の安田次郎先生担当)
日本古代の歴史を、「都市」に注目して、飛鳥の都、藤原京、平城京、平安京、平安京から京都への展開を取り上げ概観する。書画カメラ、パワーポイント、ビデオなどを使い、古代の都市遺跡、寺院建築、正倉院宝物、絵巻や書籍などを映像で紹介する。
・日本史研究法(2年生対象)
日本史を研究していくために必要な史料の読み方・調べ方と研究テーマの選び方を学ぶ。7世紀から12世紀までの代表的な史料である『続日本紀』などの六国史、正倉院文書、木簡、『御堂関白記』などの日記、『西宮記』などの儀式書を紹介しながら、史料に即してどのような研究テーマがあるのかを考えていく。
・この他、比較社会史(文字・書物・出版がテーマ)、リベラルアーツ「色・音・香」の「おいしさと色・音・香」でも講義を担当する。

 

2015年度


・感覚の歴史を読む(リベラルアーツ色・音・香の演習、1年生対象)
社会のなかで、色(視覚)・音(聴覚)・香(嗅覚)・味(味覚)そして怨霊など想像による感覚は、歴史的にどのような意味をもってきたのだろうか。最近の日本史に関する本のなかから、これらのテーマを扱った文献を取り上げ、参加者全員で読み議論しながら考えていく。
・日本文化史概論(1~4年生対象)(4・5月は古瀬が古代史について、6・7月は安田次郎先生が中世史について講義する)                                               
日本古代の歴史を、「都市」に注目して、飛鳥の都、藤原京、平城京、平安京、平安京から京都への展開を追いながら、当時の政治や社会の特徴について述べる。書画カメラ、パワーポイント、ビデオなどの映像資料を使う。
・この他、比較社会史(文字・書物・出版の比較社会史)で講義する。


ゼミ概要

毎年、あきずに『続日本紀』を読んでいます。なぜかというと、『続日本紀』は奈良時代史のもっとも基本的な史料で あるとともに、内容が豊富でとても面白いからです。たとえば、朝廷の儀式や行事のことから、米の値段や班田収授のように経済的なことがら、地方の政治や蝦夷との戦争、はたまた唐や新羅との対外関係にいたるまで、当時のさまざまな記事が載せられています。これを読めば、奈良時代の大概のことはわかるのです。また、現在読んでいる桓武天皇の時期は、奈良時代から平安時代へのかけはしともいうべき時代なので、政治や社会の変化をいろいろな面でみることができるのも興味深い点です。

ゼミには、毎年、3・4年生のほか、大学院生のお姉さん方にも参加してもらい、むずかしいことがらについてはコメントしてもらっています。ゼミのほかには、毎年、勉強会(『類聚三代格』や『小右記』を読む勉強会)や卒業論文の発表会なども行っており、ゼミ新入生(3年生)歓迎会や4年生の追い出しコンパも開きます。また、毎年、9月にはゼミ旅行を実施しており、今まで奈良・飛鳥、上野国(現在の群馬県)、東北の多賀城・平泉、伊勢神宮と斎宮跡、京都・宇治の平等院、大宰府と鴻臚館、出雲大社と国庁、吉備路と鬼ノ城、飛鳥・平城京・平安京、秋田城と払田柵、難波宮・長岡京、近つ飛鳥、大宰府政庁と水城、藤原宮と平城宮、武蔵国分寺・国分尼寺、胆沢城と平泉・柳之御所、熊野古道と熊野三山、出雲国風土記と荒神谷遺跡、などの古代の史跡・遺跡を見学し、史料を閲覧させていただきました。古代の人たちが生きた土地の風土を実感してください(2005年度から授業として開講)。

卒論のテーマ(近年分)

2015年3月卒業
 「『延喜式』にみる馬と祭祀」
 「律令制体制下の流罪」
 「遣新羅使・新羅使から見た日本・新羅関係―『日本書紀』・『続日本紀』を中心にー」

2014年3月卒業
 「史料に見る古代日本人の書記言語意識―「治」を中心にー」

2013年3月卒業
 「日本古代における祥瑞思想について」
 「藤原彰子と摂関政治」
 「十世紀に生きた嵯峨源氏 源順」

2012年3月卒業
  「八世紀から九世紀における皇親の地位の変遷について―諸王の叙位・任官・禄を中心に―」

2011年3月卒業
  「平安時代における氏集団意識―藤原氏と勧学院を中心として―」
  「日本古代における中国楽器の受容について―七絃琴を中心に―」
  「古代日本の対外関係―新羅使・渤海使を介した交渉―」
  「朝貢と饗給に見るエミシ支配の変遷に関する一考察」
  「日本古代における僧侶による社会救済について―行基を中心に―」

2010年3月卒業
  「祭祀権移動と天皇」
  「三つの史料から見る古代の民間医療~説話・請暇解・絵巻からみた一考察~」
  「怨霊評価の変遷~記録にみる長屋王と早良親王~」

2009年3月卒業
  「奈良時代の国家の僧と寺への対応について」
  「日本古代における皇女の婚姻」
  「律令国家における動物観」

2008年3月卒業
  「摂関政治の成立過程~藤原時平・忠平を中心に~」
  「母后の発言権とその影響力~三人の母后の比較検討~」

2007年3月卒業
  「古代における贈位・増官~天皇の「ミウチ」の視点から~」
  「奈良朝令外官の史的特質~官職制度における位置づけをめぐって~」
  「薬子の変についての一試論~藤原種継暗殺事件・伊予親王事件をふまえて~」
  「八世紀の新羅政策と蝦夷政策~征討関連記事の比較を中心として~」

2006年3月卒業
  「古代日本の年号制~改元政策の日中比較から~」
  「戴餅から歯固へ~平安貴族の生育儀礼と年中行事~」

2005年3月卒業
  「持統天皇像を考える~歴史における持統天皇の存在意義~」
  「八世紀の皇位継承における元正天皇の位置づけ~「女帝不婚の原則」をめぐって~」
  「『小右記』にみられる絵について」
  「奈良時代の東西市」  

2004年3月卒業
  「律令国家の災異観~正史にみる「災」と「異」~」
  「八・九世紀の日本と新羅の関係~日本の新羅に対する蕃国視の変化を中心に~」
  「藤原道長の娘たち~彰子・妍子・威子三后の王権、氏での活動~」
  「平安時代の修法の歴史~『小右記』の時代を中心に~」
  「武士の発生と坂上氏~衛府官人制の視点から~」
  「古代日本の信仰と道教」
  「古事記・日本書紀における伊勢大神と大三輪神」

2003年3月卒業
  「天智天皇の定めた皇位継承法~壬申の乱の原因を考える観点から~」

2002年3月卒業
  「八・九世紀における親王・内親王の叙品に関する一考察」
  「律令国家の国司監察制度」
  「称徳朝の政治と道鏡~皇位継承問題をめぐって~」
  「写経所の上申文書から見た写経所と上級官司~告朔解の検討を中心に~」

 

ゼミ概要 (大学院)

大学院のゼミには、博士前期課程学生・博士後期課程学生が参加し、2種類の史料を読んでいる。『令集解』と『小右記』である。『令集解』喪葬令の講読を通じて、日本の古代社会の枠組みとなった律令制について基礎的知識を習得することを目指している。また、近年中国・寧波で発見された「天聖令」から唐令を復原し、それとの比較研究をも行っている。一方、『小右記』寛仁2年条を読むことによって、藤原道長の最盛期における政治と社会について考察し、律令制の展開という視点から平安時代史を捉えている。

大学院ゼミでは、修論構想発表や、博士論文に結びつく個々の学生の研究テーマについての発表(博士論文ゼミ)も行っている。

また、副専攻「日本文化論」のうち、「国際日本文化論」を担当し、国際日本学シンポジウムと国際日本学コンソーシアムを開催している。

比較日本学教育研究センターでは、国際研究セミナー「東アジアにおける礼・儀式・支配構造の比較史的研究」を開催し、院生も参加・発表している。



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最終更新日: 2015/6/26

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