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2015年度大巡検 八戸巡検

2016年3月28日更新

八戸セメントNSPタワーからみた八戸市街と八戸港

2015年度の大巡検は青森県八戸市を対象地域に、2015年8月4日から2015年8月8日まで4泊5日の日程で実施しました。参加者は、学部3年生9名と大学院生1名、引率教員1名、ティーチング・アシスタント1名の計12名でした。初日は午後から八戸の中心市街地を巡検し、2日目から各自のテーマで調査を行いました。

八戸中心市街地巡検

八戸の中心市街地は、江戸時代には八戸藩の城下町でした。大正13(1924)年に市街地の大半を焼失する大火に見舞われたために往時を偲ばせる建物は少ないのですが、現在でも江戸時代の道路パターンや地名はほぼ変わらずに残っています。そこで、八戸城下の絵図を片手に八戸市の中心市街地で巡検を行いました。廿六日町の宿泊施設から出発し、八戸ポータルミュージアムはっち、三日町 札の辻、八戸市庁、三八城公園(八戸城跡)、本八戸駅、龗(おがみ)神社、旧河内屋橋本合名会社、六日町を経由し、八戸市立図書館までのコースを約3時間かけて歩きました。

八戸中心市街地巡検
中心市街地には「表通り」と呼ばれるメインストリートが東西に走っており、沿道には商業施設、金融機関、ホテルなどが立地しています。通りに沿って廿三日町、十三日町、三日町、八日町、十八日町、廿八日町が位置しており、南側を走る「裏通り」の町名と足し合わせると一の位が九になるように名付けられています。 表通り
三日町の八戸ポータルミュージアムはっちは、交流の場、まちづくりのためのスペース、地域の資源を活かした各種事業の拠点となっています。八戸の魅力を紹介する展示も多数あり、八戸の玄関口としての役割もあります。当日は暑かったこともあり、施設内で売られている地サイダーの「みしまサイダー」を飲みました。 八戸ポータルミュージアムはっち内 山車の展示
江戸時代の八戸城は、直下の低地を見渡せる台地の突端に位置していました。三八城公園は八戸城の跡地に造られた公園で、現在園内の展望デッキから低地に形成された市街地を見渡すことができます。三八城公園の近くには江戸時代藩主の祈願所であった龗神社があり、調査の成功を祈るため参拝しました。 三八城公園展望デッキ
大火後の大正末期から昭和初期に建設された建物のうち数は少ないのですが残存するものもあります。八日町の河内屋橋本合名会社旧社屋はそのひとつです。この建物は造り酒屋の事務所として八戸大火直後に建築された大正モダニズムを象徴するアールデコ調の建物であり、国の登録有形文化財になっています。 八日町 旧河内屋橋本合名会社
当日は八戸三社大祭の後夜祭でした。「三社」とは龗神社、新羅神社、神明宮のことで、三社の神輿と各町内会を中心に作成した山車が中心市街地を巡行します。「八戸三社大祭の山車行事」として重要無形民俗文化財に指定されています。後夜祭では夕方に27台の山車の一斉展示とお囃子の実演が行われ、ライトアップされた山車は絢爛豪華でした。 八戸三社大祭後夜祭

各自の調査と報告書

2日目以降、学部生・大学院生が各自で取り組んだ調査です。現在、調査報告書を鋭意執筆中です。

各自の調査

八戸市水産加工業界の抱える課題と発展可能性
八戸市におけるリサイクル事業-民間企業の取組みに注目して-
教材としての八戸港-八戸市立小学校における教育を事例に-
八戸市におけるみちのく潮風トレイルの整備状況
八戸ニュータウンの居住者特性と生活環境評価
八戸市における小学生の自家用車利用と歩行環境の関連性
八戸市における蘭州市との交流事業の展開
高齢者にとっての朝市と生きがい-陸奥湊駅前朝市を事例に-
八戸市における高齢者の生きがいを支える取組み
八戸市における地域包括ケアシステム構築に向けた取組み

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