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ゼミ概要

2023年6月15日更新

 ゼミでは中世の古記録(日記)を読んでいます。日記といっても、現代のそれとは異なり、後世の人々(子孫や後継者)が参照することを前提として詳細に書かれている場合が多いので、そこに書かれた内容を読んで理解することは中世社会を理解することに直結します。そうすることで中世のイメージを形成し、あわせて古記録の読み方も習得することで、卒業論文執筆に必要な力を養ってもらいたいと思います。
 また、歴史研究においては史料の正確な解釈も重要ですが、現物に触れ、現地に立つといった体験も大切です。そのため、ミュージアム(博物館・美術館)の見学会や、現地踏査を中心とするゼミ旅行を積極的に行っています。

近年の卒業論文

「室町・戦国期の今宮祭と公武政権」、「雑掌―南北朝期東寺領庄園を例として―」、「奥州藤原氏と平泉における浄土仏教文化の再検討」、「『師守記』と『看聞日記』にみえる茶」、「石清水八幡宮社家の活動と室町幕府―義持・義教・義政期を中心に―」、「日本中世の肉食事情」、「戦国大名による駿河国の浅間神社の再編成」、「伏見宮家女房の役割と地位の再検討―『看聞日記』を史料として―」、「漏刻なき京都における時刻認知―『言継卿記』の記事から考える―」、「孔雀経法の勤修事例にみる鎌倉期仁和寺御室の権威」、「上杉本洛中洛外図屏風に描かれた図像の検討」、「中世後期の中尊寺存続に関する一考察」、「戦国期公家社会の生存戦略」、「室町幕府による瀬戸内海海上勢力の軍事動員」、「中世後期から近世初期の公家における葬送・追善仏事―山科家の日記から―」、「室町・戦国期における禁裏御倉職の変遷」、「伊達氏における中世武家の贈答」、「戦国期朝廷政治の担い手―楽奉行を中心に―」、「寺社史料からみた房総里見氏の領国支配と政治的意識―『安房妙本寺文書』と鶴谷八幡神社奉納棟札から―」、「『平家物語』諸本から見る武士の色彩」、「伝説における「主人公」と史実—小野篁『令義解』序文執筆説の検討—」 など。

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