生活満足度や生活水準,幸福感

 このページでは,生活全般への満足度や生活水準評価(「階層帰属意識」と呼びます),幸福感についての結果を紹介します。

生活満足度(q1400)

  「あなたは生活全般に満足していますか,それとも不満ですか」という質問への回答を,男女・年齢別に集計した結果です。左のグラフは男性について年齢別に集計したもの,右のグラフは女性についての年齢別集計です。男性では,30代後半が9割近くと顕著に高く,それ以外の世代では5割前後が「満足」「どちらかといえば満足」と回答しています。女性では約5割〜7割弱が「満足」「どちらかといえば満足」と答えています。30代後半が最も高い点は男性と同じです。
生活満足度(男性)生活満足度(女性)
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階層帰属意識(q1501,q1502)

 次には,「かりに現在の日本の社会全体を5つの層に分けるとすれば,あなた自身はこのどれに入ると思いますか」という質問への回答結果です。この質問も様々な調査で用いられてきたもので,専門的には「(5段階)階層帰属意識」と呼ばれています。ここでは比率を縦軸にとった「帯グラフ」で示します。
 これを見ると,「上」と答える人は非常に少なく,「中の上」までで2割〜4割となっています。また,「下の上」・「下の下」と答える人は,男性では年長層に少し多く見えるのに対して,女性では若年層に少し多く見えます。
階層帰属意識(男性)階層帰属意識(女性)
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 階層帰属意識にはこの他,1〜10までの層に分けた場合にどこに入ると思うかを尋ねる「10段階・階層帰属意識」と呼ばれる質問もあります。年齢で分けずに男女での比較をグラフにしました。
階層帰属意識(10段階)
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 ちょうど真ん中になる選択肢は有りませんが,真ん中の印象を与える5を選ぶ人が最も多く,特に女性でその傾向が強いことが分かります。上半分の1〜5を選んだ人は男性ではちょうど半数,女性では約55%です。

幸福度(q1700)

 このページの最後は幸福度です。「あなたはどの程度幸せですか。『とても幸せ』を10点,『とても不幸』を0点とすると,何点くらいになると思いますか」という質問に,00〜10の目盛りを使って答えていただきました。単純な男女比較を,「ヒストグラム」という種類のグラフを重ね描きして表してみました。縦軸は人数ではなく割合(%)で,故意に二つのグラフを微妙にずらして描画しています。
 『とても幸せ』を除くと概ね女性の方が男性よりも幸福感が強く,平均値の比較でやや女性の方が高くなっています。ちょうど中間の5よりも低い回答をする人はかなり少ないことが分かります。男性でも過半数の方が,女性ではほぼ三分の二の方が7以上を選んでいます。
幸福度
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 社会全体における位置もそれほど低いと思っていないが,それ以上に生活満足度や幸福度は高いという人が多いのではないかと思われます。