生活満足度,階層帰属意識,幸福感

 このページでは,生活全般への満足度や「階層帰属意識」(生活水準評価ということもあります),幸福感についての結果を紹介します。

生活満足度

  「あなたは生活全般に満足していますか,それとも不満ですか」という質問への回答を,男女・年齢別に集計した結果です。男女間で特に差はありませんが,訪問調査と比べるとウェブ回答者の方がわずかに不満が高いようにも見えます。年齢別にみるとより特徴的な結果が見られます。訪問調査の回答者はどちらかと言えば年齢の高い方が不満が強いように見えますが,ウェブ回答者ではその傾向が逆転しており,若い方が「どちらかといえば不満」の回答が多いように見えます。
生活満足度
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階層帰属意識

 次には,「かりに現在の日本の社会全体を5つの層に分けるとすれば,あなた自身はこのどれに入ると思いますか」という質問への回答結果です。様々な調査で用いられてきた「(5段階)階層帰属意識」と呼ばれる質問です。男性の方が女性より階層帰属意識がわずかに高い傾向が訪問型より強まっています。年齢別にみると,年齢が高い方が帰属階層が高い傾向もより読み取りやすいようです。
階層帰属意識5
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 階層帰属意識には,「1 上」から「10 下」までの10段階で尋ねる質問方式もあります。その結果を訪問調査とウェブ調査の回答者間で,ヒストグラムというグラフで比較してみましょう。回答者総数がかなり異なるので,それぞれの調査内で比率として描画しています。左側が「上」であることに注意が必要ですが,ウェブ回答者の方が(恐らく誤差の範囲内ですが)やや高めに回答しているとみられます。
階層帰属意識10

幸福度

 このページの最後は幸福度です。「あなたはどの程度幸せですか。『とても幸せ』を10点,『とても不幸』を0点とすると,何点くらいになると思いますか」という質問に,00〜10の11段階の目盛りを使って答えていただきました。帯グラフの下が「とても不幸」,上が「とても幸せ」となっており,11段階あるので見分けるのがやや難しいですが,幸せである方が赤が濃いグラフとなっています。
 ちょうど中間の回答は05で,3/4程度もの人がそれよりも幸福であると回答しています。性別・年齢別の傾向は必ずしもはっきりとは読み取れませんが,ウェブ回答者では訪問面接の回答者よりも若年層で高い幸福度がやや高いようにも見えます。但しそれぞれの人数が少ないので,この程度の違いは偶然に生じうるものであり,過度に傾向を読み取ることは控えた方が良いでしょう。
幸福度
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 10段階階層帰属意識同様に,幸福感についても二つの調査のヒストグラムを重ねて描いてみましょう。今度は右側が幸福感が高いことを意味します。5と6の間,9と10の間でウェブ回答者の方がより幸福だと回答していますが,それ以外はほぼ重なっています。
幸福度