御協力いただき,誠にありがとうございました

 2015年12月に,東京・千葉・埼玉・神奈川の1都3県で,31歳から59歳の男性と女性の有権者の方を対象に,「IT時代におけるくらしと社会に関する調査〔ウェブ版〕」を実施させていただきました。御協力いただきました皆様には心より感謝申し上げます。残念ながら御協力いただけなかった皆様にも,お騒がせしましたことをお詫び申し上げます。
 3月にはここで結果速報をさせていただくとのお約束でしたが,データの整理や前年度調査データとの比較のために予想以上に時間がかかってしまいました。お詫び申し上げます。現時点での基本的な概要をここに掲載し,今後更に学会報告などの形で成果発表を行っていきたいと考えています。

調査実施についての基本情報

標本抽出 選挙人名簿からの層化二段無作為抽出.20地点×50人=1000名の方が対象
  郵送にて依頼を行い,ご自宅でパーソナル・コンピュータなどを用いた自記式調査法(CAWI
    2015年12月10日(金)調査票郵送〜12月28日(月)ウェブ回答サイト締切
調査実施委託 株式会社 サーベイリサーチセンター

回答していただいた方々

 まずは,回答していただいた方々はどのような層の方々であったかの結果をグラフで御紹介します。
上で述べたように,対象者として選ばれたのは合計1,000名の方々ですが,最終的に何らかの形で協力していただけたのはそのうち245名の皆様でした。内訳は,ウェブで回答して戴いた方が191名(19.1%),A4判1枚の返送用紙をご返送戴いた方が54名(5.4%)でした。ウェブ回答の"response rate"(回答率)は決して高くはありませんが,回答可能期間が二週間しかなかったにもかかわらず,やや高めに設定していた目標の20%に近い数字となりました。
 協力依頼の結果をグラフで示します。
依頼結果
(グラフをクリックすると拡大表示します。)
 以下のグラフは,男女・年齢別に,回答していただいた方と御協力いただけなかった方を示しています。棒グラフの高さは人数を表示し,ウェブ回答率と無回答率のみ%で記入しました。

2015年秋の国勢調査への回答(q0204〜q0206)

 今回の調査は,2015年秋に実施された国勢調査と共通の形式(郵送で依頼,ウェブで回答)で実施しました。ただし国勢調査は世帯単位での調査であり,本調査は個人単位の調査です。回答していただいた方々が2,3か月前の国勢調査にどのように回答していたかを質問してみました。この20地点で,国勢調査のインターネット回答率は13.0〜50.3%(平均35.2%),スマートフォン回答率は3.5〜15.0%(平均11.0%)でした(総務省統計局「平成27年国勢調査の実施状況」)。本調査回答者では,女性は配偶者が国勢調査に回答している割合がやや高いと思われますが,女性自身で回答している場合には,男性よりもスマートフォン使用の多さが目につきます。
census
(グラフをクリックすると拡大表示します。)

 当調査への回答に用いた機器を男女別に比較しても,女性の方が男性よりもスマートフォンで回答する割合が高く,女性の中においてPCで回答した人よりもスマートフォンで回答した人の方が多かったことがわかります。年齢別では若い方がスマートフォンでの回答が多い傾向がはっきりしています。
使用機器
(グラフをクリックすると拡大表示します。)

アンケート調査は有効か(q1605)

 今回の調査でも2014年度3モード比較調査同様,「社会について正確な情報を得るために,アンケート調査は有効な手段である」という意見への賛否を質問しました。結果は前年度調査とほぼ同じでしたが,回答の容易さ(q2401)の質問に対しては,調査員が介在せず,機材の準備や操作などをすべて自分で行わなければならない自記式調査であるにもかかわらず,男性においては前回調査よりもじゃっかん「易しかった」とする傾向がみられました。
q1605male
(グラフをクリックすると拡大表示します。)

 この他の質問項目についてのいろいろな集計結果は,ページ上部の茶色のメニューバーの「メディア」,「政策や社会」,「満足度や幸福感」をクリックしていただくとご覧いただけます(現在のページは「実施基本情報」です)。「調査 Home」で杉野研究室サイトメニュー中の調査紹介に戻ります。