熊谷圭知

お茶の水女子大学 グローバル文化学環

プロフィール

熊谷圭知

熊谷圭知(くまがいけいち)

お茶の水女子大学教授。
社会文化地理学、
オセアニア(パプアニューギニア)地域研究、
ジェンダー研究(男性性)

妻と、小学校3年生の長男、今年3月31日に生まれた次男の4人家族。最近のエフォート率(自分の時間を何に割くか)は、子育て・家事40%、教育研究40%、その他20%。趣味は、食べること。そして音楽を聴くこと、歌うこと。好きなアーティストはニール・ヤング、漫画家は永嶋慎二(これは高校時代から不変で、本質的には保守的かも)。

自分のこれまでの人生は、振り返れば、他者・他所との出会いの旅でした。フィールドワークとは、つまるところ身体を通じた場所の体験です。他者との出会いを通じて自分が変わり、それに驚き喜ぶ自分を発見すること、他者との間に差異とともに共有できるものを見出し、つながっていくこと。これからもそれを大切にしたいと思っています。

私が大学に入った頃は、世界を変えることができると信じた時代でした。今は、世の中は変わらないと思っている若者が多いように感じます。自分を変え、周囲に働きかけることで、世界が少しずつ変わっていくことを信じ続けたいと思います。

経歴

1954年、東京目黒区緑が丘生まれ。小学校4年まで暮らした東工大の官舎の周りが原風景。父は2011年3月の津波で大きな被害を受けた岩手県陸前高田、母は盛岡の生まれ。毎年夏休みを過ごした盛岡は第2の故郷。小学校5年生の時に、名古屋に引っ越し、高校卒業まで暮らす。最初は言葉もできず馴染めなかったが、今では中日ドラゴンズと味噌煮込みうどんのファン。

小さい頃は好き嫌いが多く、病弱な子供。中学・高校時代は人付き合いが下手で、運動も野外活動も嫌い。大学(一橋大学社会学部)に入り、学部のゼミで島根の漁村を訪ねて、フィールドワークに目覚める。大学院(一橋大学社会地理学研究室)時代に、パプアニューギニア大学に1年間留学。今も毎年のように通い続ける。1982年から九州大学助手、85年から阪南大学に勤務。1992年からお茶の水女子大学に勤める。2011年以降は、学生、同僚とともに陸前高田に通う。