博士前期課程 はじめに

地理環境学コースでは、グローバル化にともない変容する空間・地域・環境をめぐる諸問題を、人間―環境関係、社会・経済の空間性、国際関係、国際協力、人間の移動とコミュニティ、健康・福祉、日常生活における場所の感覚やアイデンティティなどの視点から研究します。
研究対象は自然環境、建造環境、居住空間、地域開発、ローカルな文化とその変容など多岐にわたり、具体的な研究方法も、社会科学の理論に加え、フィールドワーク、観測、GIS、統計分析と数理モデルの構築など多彩です。
女性研究者が地理学界の中で新しく提起しうる問題群は数多くあります。そうした研究のフロンティアに積極的に関わる人を育てたいと思います。研究職をめざす人だけでなく、国際機関や政府関係機関、NGOなどで国際協力や国際交流に関わろうとする/関わった経験を持つ人、学校教育の場で開発教育や異文化理解などに関わる人、環境政策やマーケティングなどの分野で活躍しようとする人、地域振興(地域おこし)に関わろうとする人など、幅広い関心を持つ人を期待しています。
教育カリキュラム
地理環境学コースでは、グローバルな環境問題からローカルな人間・環境関係までを論じる「自然環境論」、社会地理学・都市地理学の諸問題をマッピングの手法(GIS)によって分析する「地理情報論演習」、地理的不均等や地域社会・文化に埋め込まれた経済を考察する「地域経済論」、地域文化とローカル・センシティブな開発の関わりを考える「社会環境学」、 特定の地域でのフィールドワークによって総合的な地域記述をめざす「地域調査方法論演習」などが開講されます。詳しくは、「教育・研究」のページをご覧ください。
修了後の進路
修了後の進路の実績として、中学・高校の社会科(地歴科)教員、環境にかかわる企業、研究所、そして社会福祉や都市計画にたずさわる公務員、研究機関、さらに留学の後の開発・海外協力の職員などがあります。
また、博士後期課程へ進学し、研究活動を継続することも可能です。地理学を専攻する場合、博士後期課程はジェンダー学際研究専攻へ進学することになります。詳しくは、「ジェンダー学際研究専攻(地理学関連)」のページをご覧ください。
最近の修了生の進路(2007年度~2014年度)
進路 | 人数 |
大学院進学 | 7名 |
うち本学大学院 | 5名 |
就職 | 10名 |
民間企業 | 5名 |
公務員 | 2名 |
教員 | 2名 |
その他 | 1名 |
その他 | 4名 |