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2016年3月28日更新
現在大学の在り方をめぐって、内外で議論や改革が進んでいます。本学・本コースについても、キャンパスの設備や居住環境等、未だ十分でないところがあります。しかしながら、本コースの教官は、自らが研究分野の水準を上げるべく努力すると共に、勉学を志す皆さんには最大限の助力を提供する意欲と能力を持っている点で他大学に負けません。私達は共に学ぶ同志が来られる事を大いに期待しています。
哲学専攻は、哲学史研究と同時に、「哲学する」ことを目的としています。学生の興味とレベルに配慮した授業と指導がなされています。授業では活発に議論がなされ、授業外では冗談を言いあっています。少人数で明るい雰囲気、教官も含めて皆非常に仲がよく、とても居心地のよいところです。
倫理学コースには人間や宗教といった広いテーマ、ならびに日本の思想文化に興味を持つ人が集まり、研究に励んでいます。特に、ゼミで昔の文献を、各種の辞書や索引、古典籍、研究書などに埋もれながら丁寧に読み解いたのは、貴重な体験でした。また倫理学コースは文献研究だけではなくて、日本の聖地をめぐる実習や、合宿、コンパなど盛りだくさんの催しがあり、日本文化に関する国際共同ゼミなどにも参加しました。日本の思想文化を学び卒論を書いたことで、自文化を見る目を養うことができました。
美術史コースでは、少人数によるきめ細やかな指導を受け、かつ自由に学ぶことができます。卒論ゼミでは、活発に意見を交わすことで互いを高めあっています。研修旅行では、国内のミュージアムや寺社仏閣、遺跡などをめぐり、作品や資料を実際に見ることで知識を高めることができます。上級生から下級生にいたるまで、和気藹々と楽しく過ごしながら学ぶことができます。
多種の一般企業への就職に加え、国家公務員や地方公務員、中学・高等学校の教員として活躍しています。美術史を専攻して卒業した場合には、さらに美術館・博物館で学芸員として活躍する可能性も開かれています。研究を継続するために大学院に進学を希望する者も増加の傾向をたどり、博士課程修了後学位を取得し専門研究者として独立する者も出てくるようになりました。また、卒業生の組織として、お茶の水女子大学哲学会があります。