教員紹介

宮澤 仁 MIYAZAWA Hitoshi
  • 所   属: お茶の水女子大学大学院 人間文化創成科学研究科研究院 人間科学系
  • 職   位: 准教授
  • 学   位: 博士(理学)(東京都立大学、2003年) 論文題目 Disabling urban space and access strategies of persons with physical impairment: a study of persons with lower limb impairment living in early developed area of Tama New Town, Tokyo.
  • 専門分野: 人文地理学、福祉研究、GIS
  • 学   歴: 東京都立大学大学院理学研究科地理科学専攻博士課程中途退学(1999年)
  • 職   歴: 東北大学大学院理学研究科助手(1999年~2006年)、お茶の水女子大学基幹研究院准教授(2006年~、途中配置換により現職)、国立社会保障・人口問題研究所特別研究官(2009年)、放送大学客員准教授(2011年~)
  • 受   賞: 1.日本地理学会奨励賞 2004.3(受賞論文:関東地方における介護保険サービスの地域的偏在と事業者参入の関係-市区町村データの統計分析を中心に-)、2.日本国際地図学会特別賞 2010.2(外邦図研究グループの活動に対しての受賞)
  • 学会活動: 日本地理学会(選挙管理委員 2007年~2010年、地域調査士制度準備委員 2008年~2009年、少子高齢化と地域問題研究グループ代表 2010年~、地理学評論編集専門委員 2012年~2016年)、人文地理学会(代議員 2014年~)、経済地理学会(北東支部幹事 2004年~2006年)、東北地理学会(幹事 1999年~2006年、季刊地理学編集委員 2013年~)、地理科学学会、日本地図学会
  • 社会貢献: めぐろシティカレッジ講師(2007年)、高齢者住宅財団「地方公共団体における高齢者居住安定確保計画の的確な策定等による住宅・福祉等の施策連携のあり方の検討」専門家ワーキング委員(2013年)

研究活動

学生時代から人文地理学の立場より地域の生活問題・福祉問題にアプローチし、特に少子高齢化に対応するための地域の環境整備と liveability の向上について研究してきました。現在は、グローバル化ならびに国の制度改革を受けて変化する日本の社会福祉・地域福祉の現状分析と将来展望のために、福祉社会と地域ガバナンスを研究上のキーワードにしています。
なお、初期の研究成果については、編著書『地域と福祉の分析法-地図・GISの応用と実例-』(2005年に古今書院から刊行)をご覧ください。 この書籍では、高齢者福祉サービスや保育サービスの供給、バリアフリー整備、育児期の女性の就業などテーマに、人文地理学が得意とする地図化とGIS分析の手法が地域の福祉問題の理解と解決に寄与することを示しました。


現在の研究テーマ
  • 少子高齢時代の生活問題と環境整備に関する地理学的研究
  • 高齢者の生活支援と公共サービスのあり方 / 都市における障害体験とバリアフリー整備 / 女性の社会参加とジェンダー化された都市空間 など
  • 現代日本の社会保障改革と福祉供給体制の地域分析
  • 市場メカニズム・福祉多元主義のもとでの福祉サービス供給の空間構造 / 地域ケアシステムの構築と地域政策の変化 / 福祉社会の形成にむけた地域ガバナンスの課題 など
これまでに参加した/参加中の主な研究プロジェクト
  • 「コミュニケーション・システムの開発によるリスク社会への対応」(お茶の水女子大学 特別教育研究経費採択事業、分担者)(2006年~2009年度)
  • 「医療・介護制度における適切な提供体制の構築と費用適正化に関す実証的研究」(厚生労働科学研究費補助金、分担者)(2007年度~2009年度)
  • 「現代日本の人口減少問題に対する外国人定住化の貢献に関する研究」(科学研究費補助金、分担者)(2009年度~2012年度)
  • 「持続可能な都市空間の形成に向けた都市地理学の再構築」(科学研究費補助金、分担者)(2012年度~2015年度)
  • 「『社会保障の地理学』による地域ケアシステム構築のための研究」(科学研究費補助金、代表者)(2015年度~)
  • 「人口減少期の都市地域における空き家問題の解決に向けた地理学的地域貢献研究」(科学研究費補助金、分担者)(2015年度~)
  • 「介護・看護労働への外国人労働者の参入と地域労働市場」(科学研究費補助金、分担者)(2016年度~)
  • 「地理情報システムとPhotovoiceを用いた新たな住民参加型地域診断手法の開発」(科学研究費補助金、連携研究者)(2016年度~)

教育活動

勤務校のお茶の水女子大学では、人文地理学の導入となる講義科目、都市地理学と社会地理学、福祉地理学の専門講義・演習・論文指導、人文地理学・GISのスキルを実習形式で学ぶ演習科目を担当しています。大学院では、博士前期課程においてGIS・地理情報科学に関する講義・演習科目を、同後期課程では福祉地理学に関する講義・演習科目を担当し、大学院学生の研究指導を行っています。
他大学では、放送大学において共通科目「グローバル化時代の人文地理学」の講義を担当しています。
 
担当科目 お茶の水女子大学文教育学部
  • 講義科目: 人間と空間、都市地理学
  • 演習科目: 人文地理学分析基礎演習、都市・福祉地理学演習1・2、社会地理学演習、地理情報システム演習1・2、地理学卒業演習
  • 実習科目: 地理学フィールドワークB
お茶の水女子大学大学院ジェンダー社会科学/ジェンダー学際研究専攻
  • 博士前期課程: 地理情報論、地理情報論演習、ジェンダー社会科学論
  • 博士後期課程: 福祉地理学、福祉地理学演習
放送大学
  • グローバル化時代の人文地理学('12): 第10回 都市の発展と都心空間の変容、第11回 情報化と現代空間、第12回 生活空間と福祉、第13回 ジェンダーと都市空間、第14回 都市郊外にみる現代社会の課題
主な科目の概要
人間と空間ローカルからグローバルな空間まで、私たちの生きる現代の世界がいかに構築されているのかを、具体的な現実をふまえて、人文地理学の立場から理解することを目指します。
都市地理学グローバル化や高度情報化、人口の少子高齢化など、経済社会が大きく変わるなかで変貌する現代の都市空間と都市住民の生活について考えるための地理学的な視点・概念・方法を学びます。
都市・福祉地理学演習1現代都市の生活問題・福祉的課題を地理学の観点・方法から考えます。都市地理学・福祉地理学の代表的な学術論文を講読し、受講者全員で内容について討論します。
社会地理学演習日本における周辺地域(農山村地域)の生活条件と社会・福祉に関する地理学分野の文献を講読し、受講者全員で内容について討論します。
地理情報システム演習1・2
地理情報論・同演習
地理情報システム(GIS)を用いた地理情報解析について学びます。学術研究や実務上の実際問題への応用力を身に付けるために、関連文献を講読と代表的なGISソフトの使用方法を習得します。
放送大学 グローバル化時代の人文地理学グローバル化のもとで複雑化する人間社会、これをどう認識するかは大きな課題です。人文地理学の入門として、グローバル化にともなう変化とそれに対するアプローチをわかりやすく解説します。