経済学のなかの｢労働経済学｣を専攻しています。お茶の水女子大学には1998年3月まで11年間、生活科学部生活社会学科に所属しておりました。そのときは「女性問題」や｢労働経済学｣を担当しておりました。98年4月から日本銀行政策委員会審議委員という仕事が突然舞い込み、兼職禁止でしたので、やむなく大学を辞めて日銀の役員として金融政策の舵取りを担当しました。その後2002年1月にお茶の水女子大学に復職することになり、比較歴史学講座に所属することになりました。また２００５年４月よりグローバル文化学環にも所属しております。研究の内容は雇用調整すなわち、失業や解雇などの実態とその政策手段の有効性や女性労働政策をやってきました。本大学では、経済学概論やグローバル化と労働、グローバル化と経済などを講義しておりますが、ほかにCOEジェンダー研究のフロンティアという学部資金の仕事を5年間やっており、平成19年度で最終年を迎えます。私自身もこの年度で定年になります。大変お世話になりありがとうございました。

女子大学だけでなく、国立大学および私立大学すべてが大学改革の大きな波に飲まれ、財源が厳しい状況になりました。みなさんも新聞等に目を通し、大学運営にも関心をもってください。入学時と卒業時ではお茶大も大きく変貌しているかもしれません。実りある4年間を過ごしてください。