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学べること・できること

2016年6月29日更新

カリキュラム

1年次には、歴史書を読むゼミを通して、歴史の楽しみを味わいます。2年次には、日本史、西洋史、アジア史の3つの分野について、史料にふれながら基本的な研究の方法を学びます。3年次になると、各自の関心に基づいて演習と講義を受講します。4年次には、専門分野を決めて、以上の総仕上げとして、1年がかりで卒業論文を書き上げます。なお、平成23年度より新しい教育プログラム(複数プログラム選択履修制度)が始まりました。詳細は、「比較歴史学の教育プログラム」をご覧ください。

多彩な講義

教室に居ながらにして、世界各地の歴史へトリップ。当時の史料をもとに、政治・経済、人物、生活、社会の姿を生き生きと再現します。女性、マイノリティなどのテーマで歴史を横切る講義もあります。いろいろな地域の歴史のチャート(航海図)を手にいれることができるでしょう。

文字と言葉の謎に挑む

比較歴史学で使われる言語は多種多彩。漢文、古文、くずし字、中国語、アラビア語、英語、ドイツ語、フランス語、ラテン語‥・。自分で史料が読めてこそ楽しいのです。20人の学生に9つの演習(ゼミ)。徹底した寺子屋方式の少人数ゼミです。一年たつと、難解な史料が恐くなくなるから不思議です。

生きた資料

現在の歴史学では、文字で書かれた史料だけではなく、絵画・写真、遺跡・建築、生活用具などさまざまな資料を用いて、歴史や社会の復元が試みられています。考古学通論、史跡調査、史料管理学などの講義では、生の資料にふれ、また実地調査にも赴きます。

進路と資格

民間企業や公務員・教員への就職が多いとはいえ、卒業後の進路もさまざま。これは、歴史学が、特定の専門的能力だけではなく、総合的な分析力や思考力を求めている結果かもしれません。もっとも、歴史学の専門を生かし資料館や美術館などに就職する例もありますし、毎年数名が大学院に進学しています。教育職員免許状は、高校地理歴史・公民、中学校社会を取得できます。また学芸員の資格もえられます。

卒業論文

4年間の総仕上げは卒業論文。史料や研究書を探して図書館や資料館へ。足を棒にし、ぶ厚い辞書を引き、汗だくになるうちに、古びた紙片から生の声が聞こえてきます。最近の卒論テーマ「得宗家の支配構造」「ジェントリ階層とバラ戦争」「中国古代の日食」「中世におけるメッカ巡礼の実態」「食法からみた古代社会」「江藤新平の日本近代化構想」「アイルランド・ナショナリズムの構造l・・・

学生の自主活動

吉野ケ里遺跡で発掘。夏休みにイタリアの古代口一マ遺跡の発掘調査に参加。3年次に中国へ留学。毎年日本各地の史跡へ学科旅行。アルゼンチン、韓国、香港など留学生も多数。学生室には、マンガ文庫あり。

読史会

卒業生と研究室の交流を目的とした組織。1958年より毎年1回『お茶の水史学』を発行し、主要な大学図書館にも寄贈されています。

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