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ゼミ・講義内容

2017年6月30日更新

講義概要

2014年度

「アジア史研究法」、「宗教文化とジェンダー」では、毎回のテーマにそった課題をウエッブ上の学修サイトPloneに提出し、教員がコメントを書き込み、つぎの授業で総括するという双方向的授業を行っています。→これについては、大学コンソーシアム京都2013年度FDフォーラム第11分科会 異文化理解と多文化交流を深める授業の計画と実践」で報告しました
(下記から、報告書をダウンロードできます。http://www.consortium.or.jp/fd/1608
演習は<ゼミ概要>を参照。

2013年度

「アジア史研究法&イスラム社会文化論I」→2010年度「東洋史研究法」参照
「グローバル・ヒストリー」  →2011年度参照
演習は<ゼミ概要>を参照。

2012年度

文理融合リベラルアーツ「宗教文化とジェンダー」

前身の「宗教文化論」から数えると6回目。履修者は当初140名、毎回の事後課題、グループ発表、学期末レポートまでたどりついた強者が100名。イスラーム世界のジェンダー問題を切り口に、ジェンダーや文化理解を広く議論するというスタンスで取組ました。学修ウエッブサイトPloneをつかった事後課題の提出は、いろんな観点からのコメントがあり、返信(教員コメント)を書くのに毎回数時間を要しましたが、相互の理解を深めるうえでとても効果的でした。インドネシアの研究者による「ジャカルタの若者文化」では、英語での質疑も行われた。学期末のグループ発表では、参加者の投票により、つぎのBest3が選ばれました。ヴェール(装い)、欧米のムスリム(悪の枢軸コメディー)、法とファトワー(エジプトとサウジアラビアの比較)。

2011年度

「グローバル・ヒストリー」(比較歴史学、グローバル文化学専門科目)

米国の大学で使われている世界史のテキストWorlds of Historyから10本の論文を読み、歴史の時代的・地域的な変化を大づかみに捉える。隔年開講で今回が4回目で、教室での質問箱の解答と解説に、パワーポイントをつかい、図版・表・地図などを多用した。そのせいか授業中の集中度が高まった。毎回の授業後の事後課題として、「大きな国を統治するにはどうすればいいか」「なぜ奴隷(労働、人身売買、差別)が行われるのか」「人類の一員として結婚と出産の意味を考えよう」などの設問を投げかけ、ウエッブサイト(Plone)に書き込む方式をとり、次回の冒頭で論点整理と優秀作の紹介をした。これはとても好評で、自然と学生の回答も教員のコメントもヒートアップした。学期末のレポートには、総評とともに、Ploneを使って個々にコメントを伝えた。

演習は<ゼミ概要>を参照。

2010年度

「東洋史概説」(イスラム社会文化論1)

ムスリムの人口は16億をこえ、欧米や日本にも多数の人が暮らしています。7世紀のイスラムの誕生から現代まで、イスラム世界の歴史的展開を追う通史に挑んでいます。ウェッブサイト(インターネット)をつかったお茶大学修システムを試験的につかい、教室で使用する教材(パワーポイントやAV教材)をウェッブサイトに掲載し、カラーの資料やAV教材を学生がいつでも利用できるようにしています。また、学生は、グループでの予習課題や授業後の課題もこのウェッブサイトに投函する形で提出します。教員はこれにコメントをつけ、授業で論点を整理してフィードバックします。学生は、自然に予習や復習のレポートが手元に集積できます。回を追うごとに、学生の課題レポートは、厚みと深みを増し、うれしい悲鳴をあげています。(6月25日現在)

「宗教文化とジェンダー」 (文理融合リベラルアーツ、ジェンダー系)

イスラーム世界におけるジェンダーをテーマに、家族、婚姻、相続、労働、ヴェール、同性愛、FGM、フェミニズムなどの問題を取りあげました。教室で使用する教材はウエッブサイトに掲載し、学生は授業後の課題をこのウエッブサイトに投稿する方式をとりました。毎回、熱の入った感想や質問が届き、80名の受講生に対して、教員コメントを書くのに数時間を費やしました。エジプトからの留学生をゲストに迎えたときは、恋愛や就職をめぐって、会場が盛り上がりました(写真)。学期末のレポートは、グループレポートの形をとり、共同作業ならではの力作が届きました。
エジプトの留学生を迎えた講義の様子

演習は<ゼミ概要>を参照

2009年度

「東洋史研究法」(グローバル文化学環「イスラム社会文化論1」と共通)

自然環境、コーラン、家族と女性、住まい、教育とウラマー、政治のあり方、、商人と経済、都市、踊り、裁判と契約、人々の秩序などのトピックをとりあげ、歴史史料や画像資料などを手がかりにイスラム社会の特徴と現代的意味を考える。毎回の講義前に準備運動の質問、講義後には仕上げの質問に答える。大変だけど眠くならない。

「グローバル・ヒストリー」(グローバル文化学環、専門科目)

米国の大学で使われている世界史のテキストWorlds of Historyから10本の論文を読み、歴史の時代的・地域的な変化を大づかみに捉える。受講者には、理解の手引きとなる質問箱Question  Boxを事前に配布し、講義では、この設問を質疑を通して解いていく、というスタイルで行った。1年おきに開講しており、今回が3回目。受講者は70名をこえ、多くは1年生であったが、段々と英文の速読にもなれ、活気があった。最終回の総括のためのグループ討論を行い、期末レポート「私たちは歴史Worlds  of History(諸地域の歴史)からGlobal Historyとして何を学ぶことができるか 」を提出した。

演習(ゼミ)

(前期)イスラーム地域研究叢書(全8巻)から、参加者が関心をもった論文をえらび、報告し、全員で討論する。(後期)15世紀のエジプトの年代記(原典はアラビア語、英訳をテキストに用いる)を読み、史料からイスラム社会のひとの動きを考える。

「歩いて学ぶ比較歴史」(地域研究実習1) 東京ジャーミイ訪問

東京の代々木にあるモスクを毎年訪れています。このモスクは、1938年にロシア(ソ連)から移住してきたタタール人などのムスリムが中心になって建設した東京回教礼拝所が元になっていて、建物の老朽化によって一時取り壊されていましたが、トルコ政府が寄附をつのり、2000年に再建されました。トルコ式のドームと高いミナレットをもったモスクです。内部のアラビア文字や装飾タイルをつかった装飾も綺麗で、トルコ人のイマーム(礼拝指導者)の方から、イスラムについての講義をきき、理解を深めています。09年は7月に実施、終了後、新宿のトルコ料理店に行きました。

  • 代々木にあるモスクの画像
  • 礼拝指導者の方による講義

2008年度

「地域研究方法論」(グローバル文化学環、専門科目)

地域研究に関する論文をよみ、報告し、討議する。「考えることの重要さ、おもしろさ」がわかった、という声があった。
詳細は「地域研究方法論」(PDFファイル)をクリックしてください。
演習は<ゼミ概要>を参照

2007年度

  • 「グローバル・ヒストリー」(グローバル文化学環、専門基礎科目)
  • 演習は<ゼミ概要>を参照。
  • 歩いて学ぶ比較歴史で「東京ジャーミー」(東京、代々木上原)を訪問。

2006年度

  • 「宗教文化論」(コアクラスター、ジェンダー系)
  • 「地域研究方法論」(グロバール文化学環専門科目)
  • 演習は<ゼミ概要>を参照。

2005年度

演習(3,4年)

前期は、ラピダス『イスラム社会の歴史History of Islamic Societies』のポスト・アッバース朝時代(945-1200年)を輪読。レポーターの仕事は、内容の要約ではなく、問題を提起し、ディスカッションをリードすること。毎回10頁はきつかったけど、ラピダスの社会論には魅了されたようです。後期はいつもどおり、中世エジプトの年代記 Ibn Taghri Birdi, History of Egypt, 1382-1469 A.D,.ed, by W. Popperの講読。 3年生だけのゼミだったせいか、遠慮なく議論がはずみました。

グローバル・ヒストリー (1-4年)

グローバル文化学環の新設科目として開講。米国の大学で使われているWorld Historyをテキストに使用。古代のローマと中国の比較、世界史のの南化southernization、女性と労働、産業革命期のヨーロッパと日本の生活水準、植民地の内側など、毎回テキストを速読し、Q&A形式で解説する形式が好評でした。

イスラムの社会と文化(1-4年)

これもグローバル文化学環の新設科目。始まりは、ドバイ空港とダマスクスの交差点のビデオ。自然環境、家族、教育、都市、職人と商人、法と契約など、どの社会にも共通するテーマをとりあげながら、イスラム社会の特徴を現代日本と比較しながら考えました。レポート課題は、エジプト人監督の撮影した映画「カイロ」からみるイスラム社会。

  • その他 「歩いて学ぶ比較歴史」では、代々木の東京ジャーミーを訪問、トルコ人のイマームの説教と真摯な質疑(おりしもロンドンで爆破事件があり、爆破テロをする人も同じムスリムだと思いますか?という質問にも冷静に答えてくれた)に心が洗われた気分になりました。そのあとは、新宿のレバノン料理屋へ。
  • 歴史史料にこだわらず、写真、ビデオ、聞き取りなどを多用し、質疑や討論を重視した、授業改革の一年でした。

駑馬一空港の店先に並んでいる日本のアニメビデオ
ドバイ空港(アラブ首長国連邦)のDuty Free Shopに並んでいる日本のアニメビデオ「名探偵コナン」「ドラゴンボール」

2004年度

演習(3,4年)

前期は留学生3名といっしょに『西アジア史』(山川出版社)を日本との同時代比較に重きをおいて通読。後期はいつもどおり、中世エジプトの年代記 Ibn Taghri Birdi, History of Egypt, 1382-1469 A.D,.ed, by W. Popperの講読。

東洋史講読(2年)

Ira Lapidus, "Hierarchies and Networks :A Comparison of Chinese and Islamic Societies" (1975) をテキストに、中国社会とイスラム社会の比較にトライ。

宗教文化論 (1-4年)

コア・クラスター「ジェンダー系」のひとつとして。アフガニスタン留学生との意見交換会は活気があり、学期末のレポートも秀作があつまった。

東洋史諸言語(1-4年)

NHKラジオ講座テキストも併用して、会話を少しとりこんだ授業を実施。

グローバル文化学総論(1-4年)

コアクラスター「グローバル文化学」の共通科目として、3回を担当(「歴史的現在としてのグローバリゼーション」)。

2002年度

演習(3-4年)

前半は、諸地域間の交流から、イスラム世界を視るをテーマに、米国の女性社会学者アブー・ルゴドさんの『ヨーロッパ覇権以前:もうひとつの世界システム』(岩波書店、2001)をテキストに。ヨーロッパ、中東、中央アジア、インド、東南アジア、中国をそれぞれ分担して、報告。後期は中世エジプトの年代記 Ibn       Taghri Birdi, History of Egypt, 1382-1469 A.D,.ed, by W. Popperの講読。スルタン・ファラジュの第二治世の終わりまで マムルークの内乱と市民の動き。英語テキスト、たまにアラビア語も併用。

東洋史講読(2年)

米国の歴史学者R.S. Humphreys, Between Memory and Desireをテキストに、Human Rightに関する章を講読。人権は、人類共通の概念であるとしても、欧米流の人権論が普遍ではないこと、歴史文化の文脈で理解する必要があることを知る。

東洋史諸言語(1-4年)

アラビア語の初級文法を学び、アラブ文化に触れる。当初は25名、最後まで残ったのは15名。

宗教文化論(1-4年)

新設のコア・クラスター「ジェンダー系」の科目として開講。くわしくは、以下の授業報告書(PDFファイル)をごらんください。
まえがき    
講義の記録
特別企画 アラブ諸国女性訪問団
 訪問団報告
 意見交換会

ゼミ概要

<2016年度>

「中東・イスラムから何がみえるか」をテーマにしています。アジア史研究法などで身につけたイスラム史の基礎的な知識や思考法をふまえ、イスラム社会に踏み込みます。アラビア語は必須ではありません。日本史・西洋史を専攻する人も歓迎します(3年生のうち2名は中国史でした)。

A.イスラム社会の多様性と一元性(4−7月)
歴史研究者による中東・イスラーム社会論の論考を読みます。(1)前菜 羽田正「歴史学・東洋学とイスラーム地域研究」、三浦徹編『イスラームを学ぶ』(2)メイン 山川「世界史リブレット」&山川「イスラームを知る」を読む(各自1冊を担当)(3)英語論文をよむ(15年度はI.M.Lapidus, History of Islamic Societiesの一部と“Hierarchies and Networks: A Comparison of Chinese and Islamic Societies”)(4)まとめ。受講者の関心に応じて、アレンジします。

B. 近代エジプトの年代記の講読(10月—12月) 
Abd al-Ramān al-Jabartī's History of Egypt, 4 vols. Stuttgart , 1994.
エジプト人歴史家ジャバルティーによる1798年ナポレオンのエジプト占領から、市民蜂起をへて、ムハンマド・アリー政権樹立までの年代記です。原著はアラビア語ですが、英訳テキストを使い、動乱の時代を生の史料を通してみていきます。1回4p程度。

C. 前期(夏休み)レポート
「中東・イスラム研究から何が学べそうか」『イスラーム世界研究マニュアル』から研究動向をよむ

D. 卒論中間発表(7月と10月)
君島英恵「中世後期地中海世界における国際商業:14―15世紀のアレクサンドリアとヴェネツィアを中心に」加藤恵美奈「12イマーム・シーア派のフサイン廟参詣における義務と報奨」天艸央子「18―19世紀バルカンのアーヤーン:アレムダル・ムスタファ・パシャの生涯と功績」小林由衣「オスマン帝国末期の初等教育と民衆の意識:アブデュル=ハミト2世期を中心に」新井智夏「イスラームにおける家族や子どものあり方」

E. テーマ研究(1月)
中島優希「一中国知識人から見た近代中国と近代日本:戊戌変法期から辛亥革命前までを中心に」美藤みなみ「明清時代の中国女性の行動について」喜古萌「16世紀から17世紀にかけての西アフリカにおけるムスリム商人の分散について」上田侑乃「異文化に移動したムスリムの共生:現代フランスを例に」佐山友梨「20世紀初頭の中央アジアにおける民族ナショナリズムの発生とイスラームの関連について」梅澤奈々(学習院)「中世イスラム社会における子どもの知の伝達と初等教育」

<2015年度>

比較歴史学・グロ文合同ゼミ
3年生6名(比歴6、グロ文0)、4年生4名(比歴4)、科目履修生1

「中東・イスラムから何がみえるか」をテーマにしています。アジア史研究法などで身につけたイスラム史の基礎的な知識や思考法をふまえ、イスラム社会に踏み込みます。アラビア語は必須ではありません。日本史・西洋史を専攻する人も歓迎します(3年生のうち2名は中国史、フランス史でした)。

A.イスラム社会の多様性と一元性(4−7月) 
 歴史研究者による中東・イスラーム社会論の論考を読みます。(1)前菜 羽田正「歴史学・東洋学とイスラーム地域研究」、三浦徹編『イスラームを学ぶ』(2)メイン 山川「世界史リブレット」&山川「イスラームを知る」を読む(各自1冊を担当)(3)英語論文をよむ(14年度はI.M.Lapidus, History of Islamic SocietiesとYossef Rapopor, Marriage, money and divorce in medieval Islamic societyの一部)(4)まとめ 板垣雄三「人類がみた夜明けの虹」『歴史評論』(2012)。

B. 近代エジプトの年代記の講読(10月—12月) 
Abd al-Ramān al-Jabartī's History of Egypt, 4 vols. Stuttgart , 1994.
エジプト人歴史家ジャバルティーによる1798年ナポレオンのエジプト占領から、市民蜂起をへて、ムハンマド・アリー政権樹立までの年代記です。原著はアラビア語ですが、英訳テキストを使い、動乱の時代を生の史料を通してみていきます。1回3p程度。

C. 前期(夏休み)レポート
「中東・イスラム研究から何が学べそうか」『イスラーム世界研究マニュアル』から研究動向をよむ

D. 卒論中間発表(7月と10月)
上原真桜理「中央アジアのイスラーム化の歴史的特性:『デデ・コルクトの書』と『ホージャ・アフラールのマカーマート』を中心に」三鍋まいこ「マレーシアにおけるイスラーム金融の発展と市民生活への影響」鳥越千尋「トルコ共和国の新興財閥:1990年代から現在におけるケースを中心に」新井智夏「イスラームにおける家族や子どものあり方」

E. テーマ研究(1月)
君島英恵「地中海の商業と都市」星野真由子「中国における女装・男装・ジェンダー」加藤恵美奈「シーア派とはなにか」天草央子「サライェヴォの都市社会」小林由衣「オスマン帝国における教育の変容」

<2014年度>

比較歴史学・グロ文合同ゼミ
3年生6名(比歴4、グロ文2)、4年生6名(比歴6)、科目履修生1

「中東・イスラムから何がみえるか」をテーマにしています。アジア史研究法などで身につけたイスラム史の基礎的な知識や思考法をふまえ、イスラーム社会に踏み込みます。アラビア語は必須ではありません。日本史・西洋史を専攻する人も歓迎します(4年生のうち2名は中国史、フランス史でした)。

A.イスラム社会の多様性と一元性(4−7月)
歴史研究者による中東・イスラーム社会論の論考を読みます。(1)前菜 羽田正「歴史学・東洋学とイスラーム地域研究」、三浦徹編『イスラームを学ぶ』(2)メイン 山川「世界史リブレット」&山川「イスラームを知る」を読む(各自1冊を担当)(3)英語論文をよむ(14年度はI.M.Lapidus, “Hierarchies and Networks: A Comparison of Chinese and Islamic Societies”)(4)まとめ 板垣雄三「人類がみた夜明けの虹」『歴史評論』(2012)。受講者の関心に応じて、アレンジします。

B.近代エジプトの年代記の講読(10月—12月)
Abd al-Raḥmān al-Jabartī's History of Egypt, 4 vols. Stuttgart , 1994.
エジプト人歴史家ジャバルティーによる1798年ナポレオンのエジプト占領から、市民蜂起をへて、ムハンマド・アリー政権樹立までの年代記です。原著はアラビア語ですが、英訳テキストを使い、動乱の時代を生の史料を通してみていきます。1回3p程度。

C. 前期(夏休み)レポート
「中東・イスラム研究から何が学べそうか」『イスラーム世界研究マニュアル』から研究動向をよむ

D. 卒論中間発表(7月と10月)
秋山美由紀「ワッラークの仕事とその役割:9-10世紀のバグダードを中心に」浅見藍「初期イスラーム征服経路上のシリア・ジャジーラの都市について」阿部香理「イスラームの写本挿絵:ハリーリーの『マカーマート』写本の挿絵の比較」麻生静「サウジアラビアにおける国家原理の特質と変遷」越智由紀子「近世フランスの宮廷」須田春香「清代ムスリム宗族:米氏宗譜と毘陵沙氏族譜を中心に」

E. テーマ研究(1月)
14年度:上原真桜里「中央アジア遊牧民の生活と文化」鳥越千尋「イスタンブルの給水施設」三鍋邁子「マレーシアにおけるイスラーム金融の展開」新井智夏「異教徒の共存(仮)」

<2013年度>

比較歴史学・グロ文合同ゼミ
3年生10名(比歴7、グロ文3=前期のみ)、4年生6名(比歴4,グロ文2)

「中東・イスラームから何がみえるか」をテーマにしています。アジア史研究法などで身につけたイスラム史の基礎的な知識や思考法をふまえ、イスラーム社会に踏み込みます。アラビア語は必須ではありません。日本史・西洋史を専攻する人も歓迎します。

A.イスラム社会の多様性と一元性(4−7月)
歴史研究者による中東・イスラーム社会論の論考を読みます。(1)前菜 羽田正「歴史学・東洋学とイスラーム地域研究」、三浦徹編『イスラームを学ぶ』(2)メイン 山川「世界史リブレット」&山川「イスラームを知る」を読む(各自1冊を担当)(3)英語論文をよむ(候補I.M.Lapidus, “Hierarchies and Networks: A Comparison of Chinese and Islamic Societies”)(4)まとめ 板垣雄三「人類がみた夜明けの虹」『歴史評論』(2012)。受講者の関心に応じて、アレンジします。

B.近代エジプトの年代記の講読(10月—12月)
Abd al-Raḥmān al-Jabartī's History of Egypt, 4 vols. Stuttgart , 1994.
エジプト人歴史家ジャバルティーによる1798年ナポレオンのエジプト占領から、市民蜂起をへて、ムハンマド・アリー政権樹立までの年代記です。原著はアラビア語ですが、英訳テキストを使い、動乱の時代を生の史料を通してみていきます。1回3p程度。

C. 前期(夏休み)レポート
「中東・イスラム研究から何が学べそうか」『イスラーム世界研究マニュアル』から研究動向をよむ

D. 卒論中間発表(7月と10月)
13年度:山本詩於「アッバース朝カリフ宮廷の食生活:ワッラークの『料理書』を手がかりに」中西梢「ガスプリンスキーの理想郷」後藤理子「歴史・建築・文学から見たアルハンブラ宮殿の姿」仲神蓉子「イスラエルにおける国民経済構築の模索:1960年代を中心に」

E. テーマ研究(1月)
13年度:秋山美由紀「本屋をめぐるコミュニティ」浅見藍「聖者信仰からみる民衆・社会の姿」麻生静「サウジアラビア」阿部香理「写本の制作と挿絵」越智由紀子「集い(サロン、宮廷)の比較:フランスとオスマン帝国」高橋惟萌「イギリスとアラブのファンタジー」須田春香「大清帝国とオスマン帝国の制度比較」(以上比歴)、遠山未来「イスラームと化粧文化」(グロ文)

<2012年度>

「中東・イスラムから何がみえるか」をテーマにしています。アラビア語は必須ではありません。日本史・西洋史を専攻する人も歓迎します。

A.イスラム社会の多様性と一元性(4-7月)
歴史研究者による中東・イスラーム社会論の論考を読みます。(1)前菜 羽田正「歴史学・東洋学とイスラーム地域研究」、板垣雄三「民族と民主主義」『歴史学研究』(1973)(2)メイン 山川「世界史リブレット」&山川「イスラームを知る」を読む(各自1冊を担当)(3)英語論文をよむ(I.M.Lapidus, “Hierarchies and Networks: A Comparison of Chinese and Islamic Societies”)(4)まとめ 板垣雄三「人類がみた夜明けの虹」『歴史評論』(2012)

B.近代エジプトの年代記の講読(10月-12月)
Abd al-Raḥmān al-Jabartī's History of Egypt, 4 vols. Stuttgart , 1994
エジプト人歴史家ジャバルティーによる年代記。原著はアラビア語ですが、英訳テキストを使い、動乱の時代を生の史料を通してみていきます。フランス占領政府による改革政策とそれへの抵抗、化学実験の催しなどを読みました。

C. 前期(夏休み)レポート
「中東・イスラム研究から何が学べそうか」『イスラーム世界研究マニュアル』から研究動向をよむ

D. 卒論中間発表(7月と10月)
2012年度はなし。

E. テーマ研究(1月)
山本詩於(比歴) 「食からみるイスラーム史」
中西梢(比歴)「中央アジアのジャディード運動と教育改革」
後藤理子(比歴)「イスラム建築とヨーロッパ建築の共存:アルハンブラ宮殿」
仲神蓉子(比歴)「イスラエル」

<2011年度>

A.イスラム社会の多様性と一元性(4-7月)
2011年度までは「イスラーム地域研究叢書」を教材とし、参加者が関心をもつ論文を選び、報告し全員で討論する。プラス中東に関する英語論文の講読。

B.近代エジプトの年代記の講読(10月-12月)
Abd al-Raḥmān al-Jabartī's History of Egypt, 4 vols. Stuttgart , 1994
エジプト人歴史家ジャバルティーによる1798年ナポレオンのエジプト占領から、市民蜂起をへて、ムハンマド・アリー政権樹立までの年代記です。原著はアラビア語ですが、英訳テキストを使い、動乱の時代を生の史料を通してみていきます。1回4p程度。

C. 前期(夏休み)レポート
「中東・イスラム研究から何が学べそうか」『イスラーム世界研究マニュアル』から研究動向をよむ

D. 卒論中間発表(7月と10月)
成田 矩子(グロ文)「パレスチナ人ディアスポラ:ホスト国における市民権の考察」
佐藤香寿実(グロ文)「ライシテの変容とイスラームの政治問題化:フランスの移民問題をめぐって」
崔 恩智「パレスチナ問題における宗教的要素」

E. テーマ研究(1月)
「マレーシアの多民族社会の統合」「インドのヒンドゥー教徒とその他宗教はいかに共存できるのか」

<2010年度>

受講者:3年生6名(比較歴史学0グロ-バル文化学6)、4年生3名(比較歴史学2グロ-バル文化学1)

A.イスラム社会の多様性と一元性(4-7月)
イスラーム地域研究叢書をよむ。8冊約100本の論考から、各自がセレクトした論文を報告(ボスニアの民族意識、イランの女子教育、パレスチナ問題、ヨーロッパのムスリムなど)
英語文献の講読(”Modern Challenges: Western Imperialism and Muslim Response” in, Introducing Islam, “The Role of Women” in, Understanding the Contemporary Middle East)

B.中世エジプトの年代記の講読(10月-12月)
Abd al-Raḥmān al-Jabartī's History of Egypt, 4 vols. Stuttgart , 1994
1798年ナポレオンのエジプト占領の動乱期を、エジプト人ウラマーの目からみて描いています。br>

C. 夏休みレポート
「中東・イスラム研究から何が学べそうか」 『イスラーム世界研究マニュアル』を読む

D. 卒論中間発表(7月と10月)
「イスラーム世界の都市空間」「マムルーク朝時代のムフタシブ」「近代日本におけるエジプトへの関心:日本人がみたイギリスのエジプト統治をめぐって」「日本のムスリム・コミュニティと地域社会」「西アフリカにおけるイスラーム化」

E. テーマ研究(1月)
「アイデンティティから考察するパレスチナ難民」「フランスが求める国民性とムスリム移民のアイデンティティ」「ユーゴスラビア解体に伴うアイデンティティの変化および形成」

<2009年度>

「中東・イスラーム世界を理解する」とともに、そこから「広く歴史や世界を見渡す」ことを目標にしています。
授業内容は、ホップ・ステップ・ジャンプの3段階にわけています(東京オリンピック世代の古い言い回しですね)。第一段階は助走、『イスラーム地域研究叢書』(全8巻)から参加者が関心をもった論文を選び、それを報告して全員で議論します。関心はさまざまで、パレスティナ問題、イランの女子教育、マムルーク朝における市場と価格、イスラーム建築、ヨーロッパのムスリム、といった具合です。第二段階は、アラビア語年代記(英訳本を使います)を読みながら、イスラーム社会のあり方を考えます。15世紀のエジプトを舞台とした年代記を長く読んできましたが、今年から18-19世紀の年代記にトライする予定です。英語とはいえいきなり史料をよむのは、プールに突然落とされるようなものですが、手足をバタバタと動かしているうちに泳ぎ方を覚え、水中遊泳が楽しめるようになります。これまで溺れたひとはいないので、ご安心ください。第三段階は、各自の関心にそった研究発表です。途中の息抜きに、東洋文庫(東洋学専門の図書館)、東京ジャーミー(東京にあるトルコ式モスク)を見学したり、歴史映画の鑑賞会を催しています。

<2008年度>

A.イスラム社会の多様性と一元性(4-7月)
グローバル文化学環との合同ゼミ(比較歴史学10名、グローバル文化学環4名)。エジプトからの留学生1名、国際協力に関心をもつ社会人1名も加わりました。
イスラーム地域研究叢書(8冊)の約100本の論考から、各自がセレクトした論文を報告。
とりあげた論文:
松本弘「民主主義の受容と混乱」
村井吉敬「インドネシアの地域騒乱」
帯谷知香「英雄の復活」
吉村慎太郎「近現代イラン政治の展開と宗教的・世俗的ナショナリズム」
柳橋博之「イスラーム法における所有権の構造」
加藤博「イスラーム市場社会の歴史的構造」
桜井啓子「イランの女子教育」
中山紀子「夫婦関係を盛り上げる仕組み」
内藤正典「異文化のなかのイスラーム」

B.中世エジプトの年代記の講読(10月-12月)
Ibn Taghri Birdi, History of Egypt, 1382-1469 A.D., ed, by W. Popper(アラビア語年代記の英訳)
15世紀初頭 ジャクマクの治世 英語テキスト ひとり5pを担当

C. 夏休みレポート
「中東・イスラム研究から何が学べそうか」 『史学雑誌』回顧と展望をよみ、考える

D. 卒論中間発表

E. テーマ研究(1月)

F.その他
12月 エジプト映画『マムルーク』上映会

<2007年度>

A.イスラム社会の多様性と一元性(4-7月)
グローバル文化学環との合同ゼミ(比較歴史学7名、グローバル文化学環6名、哲学倫理学美術史1名)
イスラーム地域研究叢書をよむ。8冊約100本の論考から、各自がセレクトした論文を報告。
とりあげた論文:
酒井啓子「イラクにおけるナショナリズムと国家形成」
清水学「中央アジアの体制転換と社会的緊張」
佐原徹哉「ボスニアのムスリムコミュニストにとっての宗教とネイション」
内藤正典「異文化のなかでのイスラーム」
加藤博「経済学とイスラーム地域研究」
大塚和夫「人類学とイスラーム地域研究」
小杉泰「行動の思想、思想の実践」
栗田禎子「中東における非宗派主義と政教分離主義の展開」
清水和裕「裏切るクーファ市民」
澤江史子「イスラーム復興の企業家精神」
子島進「グローバル時代のマイノリティ」
川島緑「南部フィリピン/ムスリム社会の山賊と民衆」
新免康/王建新「中国ムスリムの女性教育」
桜井啓子「イランの女子教育」

B.中世エジプトの年代記の講読(10月-12月)
Ibn Taghri Birdi, History of Egypt, 1382-1469 A.D,.ed, by W. Popper
15世紀初頭 ジャクマクの治世 英語テキスト ひとり5p

C. 夏休みレポート
「中東・イスラム研究から何が学べそうか」 『史学雑誌』回顧と展望をよみ、考える→裏面参照

D. 卒論中間発表

E. テーマ研究(1月)

F.その他
6月 東洋文庫見学会
12月 エジプト映画『マムルーク』上映会

<2006年度>

3年生8名4年生5名の超にぎやかな一年でした

A.イスラム社会の多様性と一元性(4-7月)
イスラーム地域研究叢書をよむ。8冊約100本の論考から、各自がセレクトした論文13本を報告。
なぜか「比較」をあつかった論文が多かった。

B.中世エジプトの年代記の講読(10月-12月)
Ibn Taghri Birdi, History of Egypt, 1382-1469 A.D,.ed, by W. Popper
15世紀初頭 ジャクマクの治世 英語テキスト ひとり5p

C. 夏休みレポート
「中東・イスラム研究から何が学べそうか」 『史学雑誌』回顧と展望をよみ、考える→裏面参照

D. 卒論中間発表

E. テーマ研究(1月)
西欧との交流、官僚制、法と裁判、ナショナリズム、征韓論、近代家族、地理学とは、華僑華人

F.その他
6月 東洋文庫見学会
12月22日 エジプト映画『マムルーク』上映会

<2005年度をふりかえる>

3年生6名と他大生3名を加え、談論風発の一年でした。

A.イスラム社会の多様性と一元性(4-7月)
Ira M. Lapidus, A History of Islamic Societies, Berkeley, 1989を読む
ひとり1回10p

B.中世エジプトの年代記の講読(10月-12月)
Ibn Taghri Birdi, History of Egypt, 1382-1469 A.D,.ed, by W. Popper
15世紀初頭 ジャクマクの治世
英語テキスト ひとり1回4p

C. 夏休みレポート
ラピダスから考えたこと。

D.卒論中間発表(05年度はなし)
なし

E. テーマ研究(1月)
河重瑛子「サウジアラビアにおける統治者とウラマーの関係について」
楠田智子「近世イスラーム世界にみえる民衆と権力者の関係」
東出朋子「世界システムのゆくえ」
野口舞子「後ウマイヤ朝アル・アンダルスにおける都市と民衆」
田中茉莉子「中世ヨーロッパの都市社会における最下層民の生活と差別の構造:同時代のイスラムとの比較」
神田恵「中国における親族関係:名付けから考える」

F.その他
6月 東洋文庫見学会
12月22日 エジプト映画『マムルーク』上映会

<2004年度をふりかえる>

04年度は留学生3名が参加(ウイグル2,エジプト1)。日本語の研究書をテキストに、日本史との比較を交え、日本とイスラム世界を相互に位置づけることを目標にした。

A.アラブ史と通読する世界(4-7月)
佐藤次高編『西アジア史1アラブ』山川出版社、2002。

B.中世エジプトの年代記の講読(10月-12月)
佐藤次高『マムルーク』東大出版会、1996
Ibn Taghri Birdi, History of Egypt, 1382-1469 A.D,.ed, by W. Popper
英語テキスト(15p)。

C. 夏休みレポート
『史学雑誌』回顧と展望を3年分読んで、興味をもった論文についてレポートする。

D.卒論中間発表(04年度はなし)
高木若奈「ケルトは幻想か:アナトリアの「ケルト」から探るその定義」
山田真実「薩長同盟と薩摩藩」

E. テーマ研究(1月)
川井田ひとみ「カイロのイスラム建築」
長井智美「中国古代の死生観」

F.その他
6月 東洋文庫見学会
1月10日 エジプト映画『マムルーク』上映会

<2003年度をふりかえる>

A.女性・ジェンダーからイスラム世界をみる(4-6月)
Wiebke Wallther, Women in Islam : Form Medieval to Modern Times, Princeton, 1999 所収の"Life in Family and Society" (pp.73-103)
Martha Mundy and Richard Saumarez Smith, " Al -Mahr Zaituna": Property and Famly in the Hills Facing Paletine, 1880-1940", in Beshara Doumani ed., Family History in the Middle East: Household, Property, and Gender", N.Y., 2003.

B.中世エジプトの年代記の講読(7月-12月)
Ibn Taghri Birdi, History of Egypt, 1382-1469 A.D,.ed, by W. Popper
カリフの擁立からムアイヤド・シャイフのスルタン権力の掌握まで(815年1月/1412年5月から約1年分、、pp.1-19)。英語テキスト、たまにアラビア語も併用。

C. 夏休みレポート
『史学雑誌』回顧と展望を3年分読んで、興味をもった論文についてレポートする。

D.卒論予備発表(7,10月)
庄野仁香「デリー・スルタン朝におけるスーフィの役割」
市瀬佑子「宋代の都市と士大夫:東陽県における教育施設」」
四十九里沙「アッバース1世におけるアルメニア商人:特権的地位とその背景」
三谷まり子「アル・アンダルスにおけるイスラム教徒とキリスト教徒の関係:家族と女性をめぐって」
田村真奈「オスマン帝国近代におけるウラマー:第一次立憲制期を中心に」

E. テーマ研究(1月)
岡本英子「ゲニザ文書と中世カイロのユダヤ教徒社会」
高木若菜「イスラム教徒の命名法をめぐって」
山田真実「スルタン・バイバルスの生涯の虚実」

F.その他
6月 東洋文庫見学会 中国史ゼミと合同コンパ
1月10日 エジプト映画『マムルーク』上映会

<2002年度をふりかえる>

A.諸地域間の交流から、イスラム世界を視る(4-6月)
米国の女性社会学者アブー・ルゴドさんの『ヨーロッパ覇権以前:もうひとつの世界システム』(岩波書店、2001)をテキストに。ヨーロッパ、中東、中央アジア、インド、東南アジア、中国をそれぞれ分担して、報告。

B.中世エジプトの年代記の講読(7月-12月)
Ibn Taghri Birdi, History of Egypt, 1382-1469 A.D,.ed, by W. Popper
スルタン・ファラジュの第二治世の終わりまで マムルークの内乱と市民の動き。英語テキスト、たまにアラビア語も併用。

C. 夏休みレポート
『史学雑誌』回顧と展望を3年分読んで、興味をもった論文についてレポートする。

D.卒論予備発表(7,10月)
永田 里奈「マムルーク朝カイロにおける食生活:市場を中心に」
波戸 愛美「アラビアン・ナイトにおける家内奴隷像について」
篠原 加奈「交易ネットワークの広がりによるマラッカの変容」
中江 未来「ムスリムのイエルサレム像:al-Wasiti のFada'il Bayt al-Maqdisを手掛かりに」

E. テーマ研究(1月)
庄野仁香「中世インドにおけるスーフィーと支配層のかかわり」
市瀬佑子「宋代の都市と士大夫」
四十九里沙「オスマン帝国における異教徒」
島田蓉子「ウイグルの滅亡について」
三谷まり子「イスラーム統治下におけるマイノリティ:衝突と共存の歴史」
田村真奈「オスマン帝国近代におけるエリート層」

F.その他
6月 東洋文庫見学会 中国史ゼミと合同コンパ
1月10日 エジプト映画『マムルーク』上映会
2月3日 アラブ諸国女性訪問団との意見交換会

学生さんの声はこちらから
 

卒論のテーマ(近年分)

2016年度

君島英恵「中世後期地中海世界における国際商業:14―15世紀のアレクサンドリアとヴェネツィアを中心に」
加藤恵美奈「12イマーム・シーア派のフサイン廟参詣における義務と報奨」
天艸央子「18―19世紀バルカンのアーヤーン:アレムダル・ムスタファ・パシャの生涯と功績」
小林由衣「オスマン帝国末期の初等教育と民衆の意識:アブデュル=ハミト2世期を中心に」
新井智夏「イスラームにおける家族や子どものあり方」

2014年度

秋山 美由紀 「ワッラークの仕事とその役割:9-10世紀のバグダードを中心に」
浅見 藍 「初期イスラーム征服経路上のシリア・ジャジーラの都市について」
阿部 香理 「イスラームの写本挿絵:ハリーリーの『マカーマート』写本の挿絵の比較」
麻生 静 「サウジアラビアにおける国家原理の特質と変遷」

2013年度

山本 詩於 「アッバース朝カリフ宮廷の食生活:ワッラークの『料理書』を手がかりに」
中西 梢 「ガスプリンスキーの理想郷」
後藤 理子 「歴史・建築・文学から見たアルハンブラ宮殿の姿」
仲神 蓉子 「イスラエルにおける国民経済構築の模索:1960年代を中心に」

2010年度

青木 悠香 「マムルーク朝におけるムフタシブ -その変遷と政府・民衆との関係-」
菊地 茜 「イスラーム世界の都市の娯楽空間」

2009年度

鎌田 陽香 「前近代のオスマン帝国におけるズィンミーの処遇について
-メフメト2世の政策と法廷文書から-」
土屋 春香 「ワクフ制度とオスマン朝支配
-十六世紀エルサレムと皇后ヒュッレムのワクフ-」
根守 真紀子 「パレスチナにおけるユダヤ人入植
-第一次移民からイスラエル国家建設まで-」

2008年度

坪内 佳世子「トルコ共和国成立期における「トルコ人」概念―ムスタファ・ケマルの思想を中心に― :現代イランにおけるナショナリズムの変遷」
森田 ちか「イランにおける民主化と政教一致 :ホメイニー師の言行録から」

2007年度

小林 奈々子「現代イランにおけるナショナリズムの変遷 :教科書に見るナショナルヒストリーの変化」
島津 彩子「オスマン朝の法廷と民衆」

2006年度

河重 瑛子「現代サウジアラビアにおける体制内ウラマーの役割」
楠田 智子「オスマン帝国における社会編成と服飾の関係 :1582年と1720年の『スルナーメ』の比較を通して」
野口 舞子「10世紀アンダルスの都市と民衆:『コルドバ裁判官史』を手がかりに」
東出 朋子「18世紀の前後におけるインド洋交易圏:人とモノからみた世界」

2003年度

庄野仁香「デリー・スルタン朝におけるスーフィの役割」
市瀬佑子「宋代の都市と士大夫:東陽県における教育施設」」
四十九里沙「アッバース1世におけるアルメニア商人:特権的地位とその背景」
三谷まり子「アル・アンダルスにおけるイスラム教徒とキリスト教徒の関係:家族と女性をめぐって」
田村真奈「オスマン帝国近代におけるウラマー:第一次立憲制期を中心に」

2002年度

永田 里奈「マムルーク朝カイロにおける食生活:市場を中心に」
波戸 愛美「アラビアン・ナイトにおける家内奴隷像について」
篠原 加奈「交易ネットワークの広がりによるマラッカの変容」
中江 未来「ムスリムのイエルサレム像:al-Wasiti のFada'il Bayt al-Maqdisを手掛かりに」


 

関連ファイル / Related Files

» 講義教材例 第8回交流するイスラーム世界(PDF形式 1,802キロバイト)

» 教室教材例 第8回 Everyday Things(PDF形式 830キロバイト)

» 授業アンケート「どのテーマがよかったか」(PDF形式 45キロバイト)

» 講義教材例 第7回フェミニズムとヴェール(PDF形式 1,566キロバイト)

» 学期末レポート総評(ワード形式 29キロバイト)

» 期末レポート概評(PDF形式 140キロバイト)

» 講義教材例 第5回住まい(PDF形式 3,616キロバイト)

» 地域研究方法論(PDF形式 114キロバイト)

» 宗教文化論:まえがき(PDF形式 173キロバイト)

» 宗教文化論:講義の記録(PDF形式 154キロバイト)

» 宗教文化論:アラブ諸国女性訪問団(PDF形式 117キロバイト)

» 宗教文化論:訪問団報告(PDF形式 141キロバイト)

» 宗教文化論:アラブ諸国女性訪問団意見交換会(PDF形式 290キロバイト)

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