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2025年6月20日更新
「校歌《みがかずば》の系譜を聴く」シンポジウム開催のお知らせ
お茶の水女子大学創立150周年記念事業として、本校校歌《みがかずば》にまつわる
シンポジウムを開催いたします。
宮内庁式部職楽部首席楽師長を務めていらした東儀博昭先生にご監修いただき、
学生による復元演奏も行います。是非お越しくださいませ。
校歌《みがかずば》の系譜を聴く
〜保育唱歌《学道》から、校歌《みがかずば》へ〜
日時:2025年10月4日(土)13時〜15時(12時30分開場)
会場:お茶の水女子大学国際交流留学生プラザ2階201室(大学正門すぐ横)
*お茶の水女子大学へのアクセス*
・東京メトロ丸ノ内線「茗荷谷」駅より徒歩7分
・都営バス「大塚2丁目」停留所下車徒歩1分
※駐車場がありませんので公共交通機関でお越しください。
▶︎第一部 シンポジウム歴史的系譜 〜《学道》から《みがかずば》へ〜
講演1:「校歌《みがかずば》の成立過程」
米田 俊彦(お茶の水女子大学名誉教授・150年史分科会長/教育史)
講演2:「東京女子師範学校における保育唱歌」
黒川真理恵(お茶の水女子大学・武蔵野音楽大学講師/音楽学)
司 会:井上登喜子(お茶の水女子大学教授・歴史資料館長/音楽学)
▶︎第二部 復元演奏
保育唱歌《学道》(明治11(1878)年東儀季煕撰譜・明治16(1883)年一部改訂)
校歌《みがかずば》(明治29(1896)年高等師範学校附属音楽学校撰譜)
復元演奏監修:東儀博昭(元宮内庁式部職楽部首席楽師長・武蔵野音楽大学講師)
解説:黒川真理恵
演奏:お茶の水女子大学文教育学部芸術・表現行動学科音楽表現コース学生
▶︎お茶の水女子大学歴史資料館「創立150周年記念特別展示」のご案内
長嶋健太郎(同館アソシエイトフェロー)
奥田 環 (同館研究協力員・お茶の水女子大学非常勤講師)
*シンポジウム終了後、歴史資料館を見学できます。
(要事前申込み・シンポジウム申込みの際にお願いいたします。)
歴史資料館については、こちらをご参照ください。
https://www.lib.ocha.ac.jp/06/index.html(歴史資料館ホームページ)
〜シンポジウム趣旨〜
「みがかずば 玉も鏡も なにかせん 学びの道も かくこそありけれ」
お茶の水女子大学の校歌《みがかずば》の歴史はその開学期(東京女子師範学校時代)に遡ります。
この歌が、昭憲皇太后(明治天皇の皇后)から賜った御歌(みうた)であることは有名ですが、曲が辿った歴史についてはあまり知られていません。
明治10(1877)年に附属幼稚園の教材として使うために東京女子師範学校摂理(校長)の中村正直より宮内省式部寮雅楽課に遊戯歌・唱歌の作曲が依頼され、明治13(1880)年頃までに約100曲の保育唱歌が作曲されました。
《学道(まなびのみち)》はそのうちの1曲で、明治11(1878)年に一等伶人・東儀季熙(とうぎ すえなが)によって、壹越調律旋(いちこつちょうりつせん)の曲が付され、雅楽の伝統的な墨譜(すみふ)の楽譜に記されました。
明治29(1896)年に、五線譜にニ長調で記された旋律が登場し、その後、それが校歌《みがかずば》と表現されるようになって、今日まで歌い継がれています。
このシンポジウムでは、校歌《みがかずば》の変遷を歴史資料から辿るとともに、保育唱歌《学道》を墨譜から復元した演奏を行います。
《みがかずば》の歌の系譜と変容を、伝統や教育の近代化、文化の継承という観点から捉える試みです。
【登壇者】
米田俊彦(よねだ としひこ)
お茶の水女子大学名誉教授、学長特命補佐・創立150周年記念事業委員会150年史分科会長。
専門は教育史学。
在職中は文教育学部人間社会科学科教育科学コース/大学院人間発達科学専攻コース・領域を担当。
東京大学大学院教育学研究科修了、教育学博士。
著書に『近代日本中学校制度の確立』、『近代日本教育関係法令体系』など。
黒川真理恵(くろかわ まりえ)
お茶の水女子大学・武蔵野音楽大学・東邦音楽大学・大阪芸術大学通信教育部非常勤講師。
専門は音楽学(日本音楽史、音楽教育学)。
お茶の水女子大学卒業、同大学院博士課程修了、博士(人文科学)。
共著:『唱歌(しょうが)で学ぶ日本音楽(DVD付き)』、『ビジュアル 日本の音楽の歴史①古代~中世』。
井上登喜子(いのうえ ときこ)
お茶の水女子大学副学長・附属図書館長・歴史資料館長/教授。専門は音楽学(音楽文化史、音楽社会学)。
お茶の水女子大学卒業、同大学院博士課程修了、博士(人文科学)。
日本音楽学会機関誌編集委員長。
主著に『オーケストラと日本人』(単著)、『「聴くこと」の革命:ベートーヴェン時代の耳は「交響曲」をどう聴いたか』(共訳)など。
【復元演奏監修】
東儀博昭(とうぎ ひろあき)
元宮内庁式部職楽部首席楽長。武蔵野音楽大学非常勤講師。
重要無形文化財指定認定。ユネスコ世界無形文化遺産認定。
令和御大礼、即位式、大嘗祭、饗宴の儀、祝宴の儀、雅楽統括。
明治神宮鎮座祭奉納舞 作詞明治天皇御製《永久の舞(とこしえのまい)》作曲作舞。
主催:お茶の水女子大学文教育学部芸術・表現行動学科音楽表現コース
協力:お茶の水女子大学歴史資料館
参加:無料 定員:100名 ※要事前申込み
お申込み方法:専用フォームより申込み
お申し込み開始時期は8月を予定しております。
フォームへのURLを、こちらの音楽表現コースホームページに掲載いたします。
今しばらくお待ちください。
●本シンポジウムへのお問い合わせは、下記メールアドレスまでご連絡をお願いいたします。
運営事務局より、3日以内にご返信いたします。
ochamigakazuba2025@gmail.com(メールにはお名前のご記入をお願いいたします。)