学部 進 路
進 学
毎年、数名の卒業生がお茶の水女子大学や他大学の大学院に進学したり、留学しています。お茶の水女子大学の大学院で地理学を専攻するには、博士前期課程の地理環境学コースへ進学することになります。入試は例年8月下旬と2月上旬に行われます。日頃から地理学の専門知識と英語の勉強に取り組み、しっかりとした卒論を書くように努力することが、合格への近道と言えます。
就 職
地理学コースの卒業生は、周囲の文系の学科・コースのなかでは、実践的、応用的な技術を身につけていて、その分、就職に有利に働いているかもしれません。
専門を生かした方面としては、公務員では地域計画・交通関係の部署(国土交通省、都市計画課、公園課)、民間企業ではマスコミ(テレビ局、新聞社、出版社)、鉄道(JR、私鉄)、百貨店、建設・不動産、情報システム、地図会社、シンクタンク、製造業などがあり、これまで女子学生があまり就職しなかった分野に多く進んでいます。
また、少子化のために中学社会科、高校地歴の教員募集が減ったと言われていますが、団塊世代の教員の退職を控え、ここ最近は教職に就くのに有利な状況にあります。大学宛に私立学校の社会科・地歴科の求人が多数来ています。お茶大の前身である女子高等師範学校からの伝統を生かして、教職にも積極的に挑戦してみてください。
地理学の専門を生かして就職先をしぼった人は、就職を決めることも早いようにみえます。地理学コースの先輩は、さまざまな分野に進出し、活躍しています。これら先輩たちとの縦のつながりを作ることは、就職活動でとても重要です。そのために、同窓会「お茶の水地理学会」への参加は、あなたの大きな可能性を開く機会になります。
卒業生の進路(2003年度~2014年度)
進路 | 人数 |
大学院進学 | 25名 |
うち本学大学院 | 15名 |
就職 | 110名 |
情報関連産業・情報サービス業 | 18名 |
金融業・金融サービス業・保険業 | 18名 |
公務員 | 16名 |
サービス業 | 13名 |
地図・出版業・メディア産業 | 10名 |
物販業・飲食業 | 8名 |
製造業 | 7名 |
マスコミ | 6名 |
教員 | 2名 |
その他(鉄道、エネルギーなど) | 11名 |
資格・免許
指定された科目を履修すると、中学校社会科・高等学校地歴科・高等学校公民科の教育職員免許、学芸員資格を取得することができます。そのためには、1年次からしっかりとした目標をもって履修計画を立てる必要があります。
新たにできた社会調査士については2005年度から、地域調査士については2011年度から、GIS学術士については2015年度から取得可能となりました。地理学コースでは、いくつかの科目が免許指定科目となっています。
また、気候学などの自然地理学の知識をもとに、気象予報士の国家試験の準備とすることもできます。さらに、地図学、測量学、GIS、巡検の授業を履修することにより、測量士補の国家試験を受けて、免許取得をめざすこともできます。