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フィールドワーク(巡検)

 地理学の野外調査(field work, field survey)のうち、教育目的のものを特に巡検(excursion)と称しています。学部3年次の地理学フィールドワークAと大学院博士前期課程の地域環境調査講義実習は5日をかけて実施される「大巡検」、それ以外の日帰りで実施されるものは「小巡検」「1日巡検」ということがよくあります。

 これらは、教育プログラムの一環ですから、小巡検は「どこに注目して現場を見たらいいのか」という”説明つきの見学”が主になります。ふだんは見過ごしていた街、村、野山にも、意外に見るべきところがあることがわかるはずです。

 大巡検では1カ所に滞在しますので、数名のグループで何を調べてみたいかをあらかじめ決め、事前の野外調査演習で統計資料や文献を調査して概要をつかんでおきます。それから現地へ向かい、聞き取りや観察の練習をすることになります。市役所などの公的機関の行政担当者や企業関係者から、その地域についてのレクチャーを受けることも日程に組まれています。その土地をさまざまに歩き回り観察すること、体験すること、人々から話を聞くことなど、現地に身をおかなければ理解できない事柄を、自分でつかまえてくるというのは、きわめて大切なことです。聞き取りや観察の結果については、宿泊先の大広間などで報告会を開いて発表してもらいます。帰京後にレポートを完成させ、これを冊子にまとめて現地の関係者にお礼状とともに発送することで、プログラムは終わりになります。


2015年度地理学フィールドワークB(小巡検・1日巡検)日程

詳しいスケジュール、行程については、開催2ヶ月~1ヶ月前に文教育学部7階エレベータホール掲示板にてお知らせします。

日 程行き先・テーマ(担当)
4月11日(土)「御茶ノ水巡検」(水野)
4月21・22日(火・水)昼巡検ガイダンス(事前授業)(水野)
5月17日(日)「成城・田園調布」(紹介HP)(宮澤)
5月23日(土)「文京区の自然をめぐる」(長谷川)
6月 5日(金)「和光~成増の湧水とその保全活動」(長谷川)
6月21日(日)「都市農業-若手就農者による農業活性化に向けた取り組み(伊勢原市)」(今野)
7月12日(日)「台地の地形と地質(秋留台地)」(目代)
9月29日(火)「江戸から現代へ-外堀周辺の歴史地理(神楽坂)」(米家)
10月18日(日)「都心のオアシスを訪ねて(等々力渓谷ほか)」(佐々木)
10月31日(土)「多摩ニュータウン」(紹介HP)(宮澤)
11月21日(土)「東京下町-日本水準原点から荒川ロックゲートまで」(水野)
12月「環境活動リサーチ-環境エコプロダクツ」(長谷川)
 


最近の地理学フィールドワークA(大巡検)の行き先

年 度行き先担当報告書閲覧
2002年度熊本県水俣市熊谷・内藤・内田
2003年度広島県庄原市杉谷・水野
2004年度三重県鳥羽市答志島石塚・栗原・内田
2005年度宮崎県宮崎市水野・田宮
2006年度鹿児島県薩摩川内市甑島熊谷・石塚
2007年度石川県輪島市水野・田宮
2008年度長崎県長崎市(紹介HP)宮澤・水野
2009年度長野県諏訪市(紹介HP)長谷川・水野
2010年度宮城県仙台市宮澤
2011年度滋賀県高島市朽木長谷川・水野・熊谷
2012年度長野県諏訪市長谷川・水野
2013年度山形県山形市(紹介HP)宮澤
2014年度東京都下町地域水野
2015年度青森県八戸市(紹介HP)宮澤