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コースの概要

理念とカリキュラム構成(2011/07/19改訂)

グローバル文化学環のカリキュラムは、Cを頭文字にした3つのキーワード(Comprehension, Communication, Collaboration)で表現される、3つの学際的な領域から構成されています。

第1が、「地域研究・地域文化」の領域。異なる地域の文化を「理解」(comprehension)する方法を学びます。
第2が、「多文化交流・多文化共生」の領域。文化を異にする人々と「コミュニケーション」(communication)する方法を学びます。
第3が、「国際関係・国際協力」の領域。国家や文化を越えて「協働」(collaboration)するための課題と方法を学びます。

私たちがグローバル文化学環という新しいコースの柱として、この3つの領域を置いたのは、文化を越えた協働関係を生み出していくためには、これらの領域を結びつけることが有効だと考えたからです。

地域研究は、これまで個々の地域や文化の特質を追究してきました。しかし、グローバル化の中で地域の固有性が揺らぎ、関係性の中で地域を考える必要が強まるとともに、研究成果が、研究される地域の人びとにどのように役立つのか問われる状況も生まれています。多文化間コミュニケーションでは、多様な文化背景をもつミクロレベルの個人と個人の心理や態度の相互作用を問題にしてきましたが、それらは、マクロレベルの文化の構造や国際関係と密接なかかわりをもっています。そして国際協力は、自文化中心主義の押しつけに陥らないために、相手の地域の歴史や文化への深い理解と、異なる文化をもつ人との適切なコミュニケーションの手法や態度の習得が不可欠でしょう。

グローバル文化学環のプログラムを選択した学生は、この3つの領域の視点や方法を学びながら、自分自身の問題意識のもとに、研究テーマを見つけていくことが期待されます。

グローバル文化学環には、この3つの領域に属する専門科目のほか、国際関係論、グローバル化と経済、グローバル・メディア論など、1年生から履修できる「基礎科目」、国内や海外の現場に出かけて、目で見て体験して考える「実習」など、多彩で刺激的な授業が揃っています。「卒業研究」では、狭義の論文にとどまらず、フィールドワークの成果やインターンシップの報告など、それぞれの個性を発揮した作品を期待しています。

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