
ゼミ(演習)は、原則として3、4年生が受講するものです。私のゼミではテクスト(学部ゼミは原則として英語)の輪読形式で行っています。
あらかじめ参加者に担当ページを振り当てておき、担当者にその部分を訳出してもらってから、質疑や補足説明をするというかたちで授業を進めます。2000~2001年度はPeter Burke, The Fabrication of Louis XIV、2002年度はS.Kettering, French Society 1589-1715、2003~2004年度はWilliam Beik, Louis XIV and Absolutism、2005年度はJ.van Horn Melton, The Rise of the Public in Enlightenment Europe、2006年度は、Hardman, Louis XVI、2007年度は、Holt, The French Wars of Religion, 1562-1629、2008~2010年度は、Gwynne Lewis, France 1715-1804、といった17・18世紀フランスの国制と社会についてのさまざまな文献を読んできました。2011~2015年度はWilliam Beik, A Social and Cultural History of Early Modern Franceという概説書のなかから、受講生が一番読んでみたいという章(テーマ)を投票で選んで、その部分を精読しています。
せっかく西洋史のゼミに出席してくれるのだから、ゼミ生のみなさんに語学力をつけてもらうためにもある程度分量を読みこなしたいと思っているのですが、いろいろと説明しているうちに時間が過ぎてしまい、なかなか捗りません。
また、フランス語を習った人や将来フランス史で卒論を書きたい人向けに、別途フランス語テクストを講読する授業(読書会、授業名は「比較歴史学文献講読」)もやっています。この数年読んでいるのは、非常に優しいフランス語で書かれたいわゆる文化史的な文献です。こちらも、ゆっくりゆっくり、まさに亀の歩みですが読み進めていますので興味があったらのぞいてください。
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