
アンシァン・レジーム期(16-18世紀)のフランスについて、国制史・政治史を中心に勉強しています。なかでも、当時の絶対王政という「強力」な体制を支える柱と目されている国王官僚たちに関心を持っています。当時の官職というのは、一部の例外をのぞいてそのほとんどのポストが売り買いのできるものでした。今でいうならば、財務省の局長や文部科学省の次官といった公的なポストが、一種の私的財産として売買や相続の対象となっていたのです。しかもこうしたポストは、一定条件を満たすと貴族に「なれる」ものでした。こうした変な (特異な)仕組みを持つ社会のなかに現れてくる人々の社会的結びつき、あるいは立身出世のメカニズムなどにたいへん興味を持っています。また、最近ではこうした国王役人の社会とならんで、国王の権威を高めるための儀礼が毎日飽きもせず繰り広げられたフランス宮廷と、そこで織りなされる人間絵巻についても関心を持って調べています。
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お茶大生活もずいぶんと長くなってきましたが、いまなお感じることは「少人数制」というお茶大の看板にうそ偽りがないということです。最近は比較歴史学コースへの進学生が多いので、ゼミによっては人が溢れることもあるようですが、それにしてもこれだけ学生と教師の距離が近い(互いの顔が見える)大学は他にはあまり見あたりません。どうかこのメリットを最大限に生かして(教師を利用して)、実りある学生生活を送ってください。
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