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2024年4月1日更新
19世紀から20世紀にかけてのドイツとフランスの人間形成論を研究しています。私たちが教育を語るときに当たり前なものとみなしている思考枠組みの思想史的背景を解明することで、それら枠組みの今日的妥当性や有効性を再検討する作業を行っています。
国際社会で先進国と発展途上国が共生するためには、様々な形での国際協力が欠かせません。特に近年は教育分野での開発協力が重視されるようになってきています。教育開発論では、アジア・アフリカ等の教育の現状、国際機関の役割、日本の協力のあり方などを具体的に検討していきます。
主に小・中学校の教育内容とその指導法を研究しています。特に、制度として決められた教育内容と、学校現場で実際に教師が教えている-子どもたちが学んでいる-内容の関連について、日本の現在と過去の実践に則して検討しています。
教育社会学では、教育を社会現象として捉えます。学歴社会やスクールカーストなどは理想の学校・教育を追求するやり方からすると非本質的なものとみなされるかもしれません。しかし、これらの事象に人々が巻き込まれ関心を持つならば、それは優れて教育社会学的な研究テーマとなります。私個人は、高校生文化やメディアと教育などを主に研究しています。
人の生涯にわたる学びと育ち、あるいは他者との関係性において、さまざまな感情の経験や個人差がいかなる影響を与えうるか、心理学的に研究しています。児童・生徒の学力や認知面に留まらず、社会情緒的な学び・育ちも求められている学校現場や授業を、教育心理学・発達心理学・感情心理学の視点から新たに意味づけ直し、よりよい学校や教師、学びについて考えていきたいと思っています。
これまで戦後教育史研究に取り組んできました。とくに1960年代の教育運動・児童文化運動における子ども研究の展開について歴史的に考察してきました。学校や教育制度のみならず、学校以外の領域と学校の領域を架橋する子ども(あるいは人々)の「生き方」への視点を含んだ(戦後)教育史のあり方について考えていきたいと思っています。また、子どもの学びを基盤とした学校改革・学校づくり論にも関心があります。