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2025年4月15日更新
竹村 明日香(たけむら あすか)
基幹研究院人文科学系 准教授
奈良女子大学文学部卒業、大阪大学大学院博士課程修了
日本語学(音韻史・方言史)
日本語学通論、日本語文法総論、日本語音声表現論、日本語史特殊研究、日本語学基礎演習など
日本語史特論、日本語資料論特論
室町末期に作成されたキリシタン資料や能楽の秘伝書などを用いて、中世から近世にかけての日本語の音韻について研究しています。近年は上方落語にも関心があり、五代目笑福亭松鶴(明治17年生まれ)の落語を使って近代大阪方言の研究も行っています。
主要論文:「謡伝書における五十音図―発音注記に着目して―」(『日本語の研究』14-4, 2018, 宇野和・池田來未との共著)
「『日葡辞書』の開拗長音」(『国語国文』81-3,2012)
日本語学会、日本音声学会、お茶の水女子大学国語国文学会
日本語の歴史的研究をするには根気が要ります。文献を広く見渡し、用例を1つずつ拾いあげ、変化要因を探っていく過程では、森に迷ったような感覚になることも少なくありません。しかしその分、用例に潜む規則性を見つけ出した時の高揚感は何物にも代えがたいものがあります。授業や演習を通してそんな苦しみや喜びを共有できたらと願っています。