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留学について

2023年6月8日更新

グローバル文化学環は、在学中の海外留学を通じた学習を勧めています。実際に、お茶の水女子大学にはさまざまな留学制度もあり、これまでに多くのグロ文生が留学に赴いています。
グロ文生の留学先と人数一覧

グロ文生の留学体験記を紹介します。 ※その他の留学体験記はグロ文生・OGのVOICE

韓国・建国大学(2015年留学)竹原 朋伽グロ文生・OGのVOICE

私は韓国、ソウルに10ヶ月間交換留学をしてきました。今回は特別寄稿として、留学体験記を書かせていただきます。留学を通して、私が身に付けることができた以下2 つの力があります。

【日本人一人でもくじけない忍耐力】授業ではクラスに日本人1人という状況がほとんどでした。21 年間日本の友人に囲まれて生活をしてきた自分にとって、この環境は不安と恐怖の場でした。日本人としての意見を求められるたびに上手く発言ができない悔しさに涙を流しました。しかし、自分が努力して何とかするしかない環境こそが自分を奮い立させ、最後までやり抜くことに繋がったと思います。

【環境を変える行動力】留学に行けば自然と外国人の友達が増える、言葉を話せるようになる、というのは正真正銘の幻想ということを身をもって体験しました。言葉を上手く話せない自分が受け身の姿勢でコミュニケーションの機会を待っていては、何も始まらないことに気づかされました。それからは日本語教育学科の学科長を訪ねてTA をさせてもらえるようにお願いをしたり、寮を出て多国籍17 人のシェアハウスで共同生活を送ってみたり自ら環境を変えることで課題を解決していきました。

留学によって大学生活という貴重な時間が1年伸びたことをポジティブに捉え、残り1年間も自分らしく進んでいこうと思います。ありがとうございました。 

アメリカ(2016年留学)N.H

私は2016 年4 月から12 月までの9 か月間、ロサンゼルスにある社会人公開講座に私費留学していました。アメリカを選択したのは、自身が興味関心を抱いていたマーケティングについて勉強したかったから、またロサンゼルスという人種のサラダボウルに身を置いてみたと思ったからです。

留学中は絶望の連続でした。まず第一に、フィリピン留学中に通じていたアジア英語は、欧米人には通じない。続いて実務経験や知識のない学生の立場では、授業のグループワークで説得力のある発言ができない。そして何より、“個”を見られる。日本では私を守ってくれていた、出身高校や大学名は、アメリカでは何の効力を持たない。

こうした中で私を助けてくれたのは、間違いなく“人” です。ボランティア先を紹介してくださった熊谷先生、ボランティア先のスタッフ、ルームメイト、ミートアップで出会った友人、インターンを紹介してくれた駐在員、シリコンバレーで働いていた日本人。色々な人が、私と人と、そして機会とを繋ぎ、さらには将来を考えるうえでの助言をくださいました。

「人は皆、存在している理由を持っている。できることを、やらないのは罪だ。自分が何ができるか、するべきかを考えて、社会に還元するような生き方をしなさい。」これは、インターン先の社長がくれた言葉です。この言葉を胸に、残りの学生生活を送りたいと思います。

フィンランド・セントリア先端科学大学(2015年留学)吉田 敦子

フィンランド西岸中央部に私の留学したコッコラ市があります。小さい街ですが、大学にはヨーロッパ、アフリカ、アジア(特にベトナム)出身の学生も多く、文化交流は想像以上に盛んです。各国の英語の強烈なアクセントには苦戦しました。海に面し、森が広がり、雪深く、まさに田舎の地方都市という街でしたが、住んでいる人はとても生き生きしていて、学校は開放的で、学ぶにはとても魅力的な環境でした。9ヶ月間、「わくわく」が止まりませんでした。

北欧でフィンランド人は、「シャイで朴訥、酒豪で内輪、それに難解な言葉を操る人」とからかわれることがしばしばあります。当たらずとも遠からずですが、私が見たフィンランドは、寒く暗い時期が長い分人との繋がりの温かさを本当に大切にしている国です。人口が少なく小国ではあるけれども、子どもを大事に丁寧に育てる国です。私がフィンランドの文化や教育、言葉を学びに来たと知ると、家に招待してくれたり、学校を見学させてくれたり、色々な場所へ連れて行って歴史や文化を教えてくれたりと、地域の方々のホスピタリティには感謝しかありません。「何か功績を成し遂げること、誰かに、もしくは何かに勝つこと」ではなく「自分が社会でどう生きるのか」がこの国では教育の根源にあると感じた時、東京でガチガチに固まっていた頭が柔らかくなったような、肩の荷を下ろしてもらったような気がしました。

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