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王 一瓊 WANG, Yiqiong

2026年7月7日更新

専門分野

言語社会学、社会言語学、異文化間教育、多文化共生論

担当科目

学部

多文化共生論、多文化間交流論、文化と人間関係I、グローバル化と言語教育II、

多文化交流実習I

大学院

【ジェンダー社会科学専攻】

多文化コミュニケーション/同演習

【ジェンダー学際研究専攻】

多言語社会論/同演習

教育と研究のプロフィール

留学生として日本に来て間もない頃、私は外国にルーツを持つ子ども・若者を支援するNPOでインターンシップを経験しました。そこで出会ったのは、「目の前にいる生徒を何とかしたい」という切実な思いを抱きながら、日々教育に向き合う熱血的な支援者や高校教員の方々でした。その姿に心を動かされ、大阪府立高校で授業に入り、外国にルーツを持つ生徒に授業内容を通訳する教育サポーターとして活動を始めました。教室には、一人ひとりの生徒の可能性が開かれる瞬間がある一方で、言語の壁、進路選択への不安、制度上の課題など、簡単には解決できない困難もあります。その面白さと難しさに惹かれ、これまで大阪府を中心に外国にルーツを持つ生徒が在籍する公立高校で、フィールド調査を行なってきました。さらに、アメリカ合衆国ではカリフォルニア州、イギリスではロンドンにおいても調査を行ない、多言語・多文化環境における教育と社会的包摂のあり方を探究してきました。

研究では、外国にルーツを持つ生徒の心境や学校生活に寄り添いながら、教室内外で生じる異文化コミュニケーション、多言語使用、母語とアイデンティティ、教育支援の可能性を探究しています。とりわけ、生徒を一方的に「支援される存在」として捉えるのではなく、複数の言語や文化的背景を力として生かせる学びの場をどのようにつくるかを重要な課題としてきました。

社会学者・佐藤郁哉は、研究を行う際に図書館で本を漁るだけではなく、自分の目でみることが重要だと指摘し、「書を持って街へ出よう」という言葉を使っています。私自身もこの考えを大切にし、教育現場に加えて、被災地、移民集住地域などさまざまな現場に出かけ、そこで、異なる背景を持つ方々と対話する機会に恵まれました。担当する「多文化共生」関連の授業では、このような経験に基づいて、外国人との共生にとどまらず、障がいのある方々、被差別部落出身の方々、性的少数派の方々など、社会の中で周縁化されやすい立場に置かれているマイノリティの人々との共生も視野に入れています。日本国内外の実例を手がかりに、それぞれの立場や経験を理解し、社会的課題について皆さんとともに考えます。

異なる文化や言語、そして人との出会いは、ときに戸惑いを伴います。しかし同時に、自分自身の当たり前を問い直し、新しい世界の見方を得る貴重な機会でもあります。授業やフィールドワークを通して、多文化社会をともに生きるための知識と想像力、そして対話する力を育んでいきたいと考えています。

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