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2026年5月13日更新
平和・紛争研究、国際社会学
平和構築論I
平和構築論II
政治学総論I
政治学総論II
戦争や平和という大きな時代の流れと、いわゆる「普通の」人びとの日常生活・人生との関わりに興味があります。研究では、特に、社会の少数派や周縁化された立場を生きる人びとの話に耳を傾けることを重視しています。
学部生の頃、英国・マンチェスターに留学し、多様な国籍や民族的背景の学生たちに交じり、帝国主義の暴力や人種差別について学びました。幼少期からの憧れであった英国への理解が大きく変わった期間でした。当時は円高で、英国内や欧州のさまざまな国・地域を訪れることができました。なかでも、紛争の禍根を色濃く残す英国の「周縁」ともいえる北アイルランドと、そこに暮らす親切でユーモアあふれる人びとのギャップにすっかり魅せられました。その後、大学院に進学し、以来、紛争後の北アイルランドにおける社会的な和解のプロセスについて、特にジェンダーと家族の視点から研究してきました。
博士課程では、北アイルランド紛争下・紛争後の母親業について、「日常の平和構築」という概念を用いて考察しました。「日常の平和構築」とは、市井の人びとが、日々の社会生活の中でゆるやかに築き、定着させていく平和のことを意味します。紛争の最も激しい影響を受けた地域で子育てをしてきた女性たちにインタビューし、彼女たちの日々の「とりとめのない」実践が、どのように暴力の抑止や世代間連鎖の阻止に貢献していたのかを論じました。博士号取得後は、南アフリカ・ステレンボッシュ大学に2年間ポスドク研究員として滞在し、アパルトヘイト体制下で育ち、民主化後に母親となった女性たちの生活史の語りを収集しました。
授業では、批判的・多角的な視点で政治現象を分析し、論じることができるようになってほしいとの考えから、ディスカッションやグループワークを多く取り入れています。分断が深まり、戦争の絶えない世界で、私たち市民一人ひとりにできることは何でしょうか?柔軟な発想と広い視野を持って一緒に考えていきましょう。
»阿部 尚史 ABE, Naofumi
»荒木 美奈子 ARAKI, Minako
»王 一瓊 WANG, Yiqiong
»大橋 史恵 OHASHI, Fumie
»キャロル マイルズ CARROLL, Myles
»倉光 ミナ子 KURAMITSU, Minako