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進路・資格

2022年4月8日更新

進学ならびに学士・修士一貫教育トラック

毎年、数名の卒業生がお茶の水女子大学や他大学の大学院に進学したり、留学しています。お茶の水女子大学の大学院で地理学を専攻するには、博士前期課程ジェンダー社会科学専攻へ進学することになります。入試は9月上旬と2月上旬に行われます。日頃から英語の勉強に取り組み、しっかりとした卒論を書くように努力することが、合格への近道と言えます。

お茶の水女子大学では、学士課程(学部)と修士課程(大学院)の連携による学士・修士一貫教育トラックを開始しました。地理学コース(地理環境学プログラム)では、博士前期課程ジェンダー社会科学専攻との連携により、大学院科目の早期履修、大学院進学を前提とした学習・研究指導、推薦入試を組み合わせた一貫教育トラックを導入しました。これにより、大学院の学習・研究に関して早い時期からイメージを形成し、進学に向けた取組みをはじめることができ、大学院進学後は余裕をもって修士論文作成のための研究や留学、またその後の進路を決めるための活動に取り組むことが可能になります。

この一貫教育トラックは、文教育学部に2016年度以降入学した現役学生のうち地理環境学主プログラムまたはグローバル文化学主プログラムを選択した学生であり、かつ大学院での学習・研究を強く希望する学生が対象です。3年次にトラックの選抜を行い(受入は若干名)、その後は大学院科目の早期履修と進学を前提とした指導を受けながら、4年次に大学院進学のための特別選抜入試を受験します。特別選抜入試に合格することで大学院への進学が決定します。学士課程において早期に履修した大学院科目は、大学院への進学後に単位認定されます。

詳しいことは地理学コース教員までご質問ください。

就職

地理学コースの卒業生は、周囲の文系の学科・コースのなかでは、実践的、応用的な技術を身につけていて、その分、就職に有利に働いているかもしれません。

専門を生かした方面としては、公務員では地域計画・交通関係の部署(国土交通省、都市計画課、公園課)、民間企業ではマスコミ(テレビ局、新聞社、出版社)、鉄道(JR、私鉄)、百貨店、建設・不動産、情報システム、地図会社、シンクタンク、製造業などがあり、これまで女子学生があまり就職しなかった分野に多く進んでいます。

また、少子化のために中学社会科、高校地歴の教員募集が減ったと言われていますが、団塊世代の教員の退職を控え、ここ最近は教職に就くのに有利な状況にあります。大学宛に私立学校の社会科・地歴科の求人が多数来ています。お茶大の前身である女子高等師範学校からの伝統を生かして、教職にも積極的に挑戦してみてください。

地理学の専門を生かして就職先をしぼった人は、就職を決めることも早いようにみえます。地理学コースの先輩は、さまざまな分野に進出し、活躍しています。これら先輩たちとの縦のつながりを作ることは、就職活動でとても重要です。そのために、同窓会「お茶の水地理学会」への参加は、あなたの大きな可能性を開く機会になります。

卒業生の進路(2003年度から2018年度)

大学院進学
進路 人数
大学院進学 30名
うち本学大学院 18名
就職
進路 人数
就職 146名
情報関連産業・情報サービス業 24名
金融業・金融サービス業・保険業 21名
公務員 24名
サービス業 22名
地図・出版業・メディア産業 12名
物販業・飲食業 8名
製造業 10名
マスコミ 7名
教員 2名
その他(鉄道、エネルギーなど)

16名

資格・免許

指定された科目を履修すると、中学校社会科・高等学校地歴科・高等学校公民科の教育職員免許、学芸員資格を取得することができます。そのためには、1年次からしっかりとした目標をもって履修計画を立てる必要があります。

新たにできた社会調査士(新しいウインドウが開きます)については2005年度から、地域調査士については2011年度から、GIS学術士については2015年度から取得可能となりました。地理学コースでは、いくつかの科目が免許指定科目となっています。

また、気候学などの自然地理学の知識をもとに、気象予報士の国家試験の準備とすることもできます。さらに、地図学、測量学、GIS、巡検の授業を履修することにより、測量士補の国家試験を受けて、免許取得をめざすこともできます。

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