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2024年5月28日更新
地理学コースにおける教育は、少人数制をいかしたインタラクティブな授業を通じて、地理学における最新の方法論や調査法・分析技術を習得できること、また自分の関心にあわせて多様なサブ・テーマを設定できることが特徴です。また、勉学上の各種の質問に対して、先輩が相談に乗る制度(ピア・サポート・プログラム(1) ピア・サポート・プログラム(2))もあります。
本学では、学部学科等の教育組織を横断した複数プログラム選択履修制度を導入し、主プログラムと選択プログラムの組合わせにより、多様な可能性をもつ専門基礎力を育成する教育を行っています。 以下では、1年次の後期に、主プログラムとして「地理環境学プログラム」を選んだ場合のスケジュールを記します。 ここで、コース名とプログラム名が異なりますが、コースとは学生や教員が所属する組織を示していて、プログラムは教育カリキュラムを示しています。地理環境学プログラムで学べることについては地理環境学プログラムで学べることもご覧ください。プログラム内の科目を組み合わせることで学べるテーマを紹介しています。
2年次に、地理環境学の主プログラムとして、下記の表で示した必修科目22単位、学科共通科目(4単位選択)、基礎演習(4単位選択)、応用演習(4単位選択)に講義・演習を合わせて計44単位を履修します。 これによって、地理学の最も基本的な知識、スキル、問題設定を理解することができます。
地理環境学の主プログラムを選択した学生は、2年次の後期に、地理環境学の強化プログラム、地理環境学以外(ただし文教育学部開設)の副プログラム、学際プログラムのいずれかを選択します。
地理学の学習を進めて、より深く、より広く理解したい場合には、地理環境学の強化プログラムを選択します。これによって、地理学の専門家としてオールラウンドの知識・スキルを身に付けることができます。 さらに、地理学と関係の深い他分野(社会学、グローバル文化学、建築学、生活科学、自然科学など)の科目も履修できます。地理学の対象とするテーマは幅が広いため、隣接する分野の知識を身につけることも大切です。 また、学生の関心によって、グローバル文化学環の学際プログラム、比較歴史学や社会学の副プログラムなどを取るといった選択があります。 もちろん、これ以外の組合せも、さまざまにありえます。さらに、第3のプログラムを選択することも可能です。
地理環境学以外の主プログラムを選択していた学生は、3年次から地理環境学の副プログラムを選択することもできます。 地理環境学の副プログラムは、地理学の基礎をコンパクトに学べる20単位が用意されています。
自然と人間 |
2単位、1年次 |
地理学研究法演習 | 2単位、3年次 |
人間と空間 | 2単位、1年次 | 地理学卒業演習 | 2単位、4年次 |
地理学フィールドワーク | 2単位、1年次 | 卒業論文 | 8単位、4年次 |
学科共通科目 以下から4単位選択 |
基礎演習 以下から6単位選択 (主+強化プログラム) |
応用演習 以下から2単位選択 |
講義・演習(主+強化プログラム) 以下から選択 |
講義・演習(強化プログラム) 以下から選択 |
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1年次から4年次 | 2年次から4年次 | 2年次から4年次 | |||
哲学基礎論 倫理学基礎論 美術史基礎論 比較文化史 比較社会史 |
自然地理学フィールドワーク 人文地理学フィールドワーク 地理学分析基礎演習I 地理学分析基礎演習II 地理情報学 地理情報学演習 |
環境地理学演習II 地域分析学演習II 社会地理学演習II 都市地理学演習II |
地理学選択基礎(1年次、主のみ) 地理学概説(1年次) 都市地理学 経済地理学 自然地理学 地図学 社会地理学 |
福祉の地理学 測量学 地誌学(2年次から3年次) 地域分析学演習I 環境地理学演習I 自然地理学演習I 社会地理学演習I 都市地理学演習I |
地理環境学演習IからIV 関連する他学科・他学部の指定科目 |
科目の担当者と具体的な案内は、シラバスのページ(新しいウインドウが開きます)をご覧ください。
外国語、情報、体育、LA科目などの授業を中心に受講します。 自分の興味を早い時期に限定せず、幅広い分野の授業を取るようにすると、特定の地域や場所で多面的に考察する地理学の特徴が理解できるでしょう。
地理学への入門的な講義・演習も受講できます。 毎年開講される1年生向けの入門科目として、「人間と空間」と「自然と人間」、「都市と自然」があり、1年次から受講できる専門講義として、「地図学」、「経済地理学」、「都市地理学」、「自然地理学」もあります。 いずれも地理環境学の主プログラムの幅広い題材を扱います。 また、こうした講義科目の内容と関連して、土日を利用して日帰りのフィールドワーク(巡検・野外授業)を行う「地理学フィールドワーク」(必修)があり、巡検に参加することができます。 さらに「地理学英書講読」は、地理学の英語文献を読むためのスキルを身につけるために、地理学の英語論文を長文読解し、要旨を発表して議論する授業です。
教育職員免許、地域調査士、GIS学術士、社会調査士などの資格を取りたい人は、1年次から留意して、空いている時間枠で必要な科目を履修をしておくのが良いでしょう。
地理環境学の主プログラムを選ぶと、専門の講義、演習、フィールドワークへの参加が本格的にはじまります。
「地理学分析基礎演習」は、地理学の基礎的なスキルを学ぶ演習です。 この他に、選択科目として「地理情報システム演習I、II」もあり、地図描画、空間分析といった地理情報システム(GIS)のスキルを習得できます。
以降、卒業するまでにいくつでも履修できます。 地理学コース教員は、それぞれ自分の専門分野について開講しています。また、「地理環境学演習IからIV」では非常勤講師による講義(演習を含む)が開講され、特定領域の専門的知識を習得できます。 3年次から、地理環境学の強化プログラムを選択する人は、この他に、生活科学部、理学部で開講される、地理学と関連の深い科目群をプログラム内の専門講義とすることができます。
「・・演習I」という演習では、教員別に少人数で開講され、基礎的な内容から専門性の高い内容へと展開していきます。 卒業論文でどういう分野を研究したいかを考えて、出席する演習を少なくとも1つ選んでください。しかし、はじめのうちは複数の教員の演習に出てみるのが良いでしょう。
フィールドワークの授業も開講されます。 「地理学フィールドワーク」は1年次から引き続き参加できます。 地理環境学の主プログラムでは、3年次までを標準として、室内講義と7回の一日巡検、課題報告の作成を合わせて、「地理学フィールドワーク」の単位とします。 「地理学フィールドワーク」は、卒業研究の基礎となります。2年次から履修できる「人文地理学フィールドワーク」、「自然地理学フィールドワーク」で人文地理学と自然地理学のフィールド調査の基本を学びます。
2年次までに習得するスキルを総合的に用いて地域調査を実践的に学ぶだけでなく、4年次に卒業論文の調査を自主的に行うための準備にもなっています。
3年次に履修する「地理学研究法演習」では、卒業論文作成の準備をはじめます。 この授業を通じて、自分の指向をはっきりさせて、卒業論文のテーマ選びと指導教員選びを考えていく必要があります。
「地理学卒業演習」と「卒業論文」があります。 4年次は、卒論研究と就職活動や大学院進学の準備の年です。 卒論は指導教員の演習に出席しながら、就職活動や教育実習との調整を図りつつ、十分な研究を進めてください。
卒論に関連する演習には合同の構想発表・中間発表会(4月、7月、10月)や、12月下旬の卒論提出、さらに1月の口頭試問(口述試験)も含まれます。