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地理環境学プログラムで学べること

2016年3月28日更新

地理環境学プログラムの選択によって学べることの例を紹介します。ほかにも、科目の組合せによって学べるテーマがたくさんあります。詳しくは、地理学コースの教員に尋ねてください。

以下において * 印が付いている科目は、2013年度以降入学生のプログラムにおける科目です。

フィールドワーク

フィールドワークの画像

普段何気なく見過ごしてしまいがちな街、村、野山には、注目すべきものがあふれています。 地理環境学プログラムでは、現地に赴いて聞き取りや観察をし、その土地に身をおかなければ理解できない事柄を体験するフィールドワークを重要視しています。

主プログラムでは、主に1・2年次に土日を利用して東京近郊で日帰りのフィールドワークを、3年次には東京を離れて長期(5日間)にわたる本格的なフィールドワークを実施しています。 副プログラムでは、日帰りのフィールドワークを履修できます。強化プログラムでは、フィールドワークをより専門的に学ぶ科目(講義)を履修できます。

主な科目(プログラム)

フィールドワークの基礎と実践

地理学フィールドワーク演習(主)
地理学フィールドワークA(主)
地理学フィールドワークB(主・副)
フィールドワーク方法論(強化)

地図・GIS

地図・GISの画像

地図は文字よりも古いと言われ、人間の活動を含めた地表面の現実を直感的に把握するために使用されてきました。 それは、現代でも同じであり、一般図としての地形図から、気象図や路線図、案内図、ハザードマップなどの各種主題図まで、私たちの社会生活のさまざまな場面で地図は使用されています。 地理環境学プログラムでは、その原理から応用、そして作製まで、地図について学ぶ科目を多数開講しています。

また、現在地図は、発達したIT技術を利用してデジタル化が進んでいます。 このデジタル化された地図を扱うシステム、GIS(地理情報システム)の普及によってさまざまな地図上の処理が容易になりました。 いま社会では、GISの基礎を身につけた人材が求められています。 地理環境学の主・強化プログラムでは、GISが学べます。

主な科目(プログラム)

地図を学ぶ・つくる

地図学(主・強化・副)
測量学(主・強化・副)
人間と空間(主・副)
人文地理学分析基礎演習(主・強化・副)
地図を読む(LA)

デジタル時代の地図とGIS

地理情報システム演習1(主・強化)
地理情報システム演習2(強化)

都市の生活と環境

都市の生活と環境の画像

21世紀は「都市の世紀」といわれているように、多くの人が都市に暮らすようになり、都市の果たす役割や影響力はますます大きくなってきています。 現代社会の理解において、都市の空間と環境、そして都市における私たちの生活をテーマとした学習・研究は欠かせません。 地理環境学プログラムには、都市地理学をはじめとした都市に関する科目が多数あり、それらを受講することで現代の都市にアプローチすることのできる知識と調査研究手法を幅広く身に付けることができます。

人口減少・少子高齢化に直面している日本の都市の課題として生活者ならびに福祉の観点から都市整備を進めることが求められています。 地理環境学プログラムにおける学習の特色のひとつとして、生活者と福祉の視点から都市の空間と環境について考察します。 そのために、強化プログラムでは社会学・社会福祉学分野の科目を履修できるようにしてあります。 また、強化プログラムでは、建築(計画)学・都市計画学分野の科目も履修することができます。都市のデザインやまちづくりに関する基礎的知識や手法を学べます。 地理環境学プログラムでは、これからの都市のあり方を考えるために必要なことを学際的に学習することが可能です。

主な科目(プログラム)

都市研究の基礎

都市地理学(主・強化・副)
都市と自然(主・強化・副)

都市の生活と福祉

人間と空間(主・副)
都市・福祉地理学演習1(主・強化・副)
都市・福祉地理学演習2(主)
地域社会論(強化*)
老年学(強化*)
社会政策論1・2(強化)

都市の環境と計画

建築環境計画論(強化)
環境デザイン論(強化)
住居学概論(強化)
建築史(強化*)

都市を歩く

地理学フィールドワークB(主・副)

人間活動を含む自然環境の理解

人間活動を含む自然環境の理解の画像

近年、社会の中における科学技術の占める位置が大きくなっています。その一方で新たな問題が引き起こされたり、問題を解決できない事態が生じることもあります。各研究分野の専門性が細分化され、他の分野のことをほとんど知る機会のない現在の学術的状況もこの原因となっています。地理学は自然地理学と人文地理学という2つの分野から構成されますが、文系と理系の知識を幅広く知り、また地球上で起こるありとあらゆる現象を対象と出来るという点で、他の多くの分野と異なる特徴を持っています。たとえば環境問題というのは一見自然科学的な問題と思われますが、これを引き起こしているのは人間であり、人間側のアプローチや視点なしには理解も解決も出来ない問題です。

そこで、地理環境学プログラムでは、自然地理学・環境地理学の教育において、本プログラムで広く展開されている人文地理学的な知識と視点を持ちつつ、自然環境を中心としたフィールドを経験することで、その保全や将来について考える力を養います。

ある特定の分野の細かい知識とスキルを身につけるということよりも、幅広い知識と深い洞察力を身につけることで、将来社会に出て行ったときにあらゆる物事について適切に対処できる人物が育成できると考えます。

主な科目(プログラム)

自然環境と人間環境の関わりの基本を学ぶ

自然と人間(主・副)
自然地理学(主・強化・副)
地理学フィールドワークB(主・副)

人間の関わる自然環境を理解するための視点と技術

環境地理学基礎演習(主・強化・副)
環境地理学演習2(主)
自然地理学演習1(主・強化・副)
測量学(主・強化・副)

自然環境そのものの理解

地球環境科学(強化)
大気・海洋科学概論(強化)
地史・古生物学概論(強化*)
生物系統地理学(強化*)
植物生態学(強化*)
動物生態学(強化*)
生物統計学(強化*)

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