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2020年4月1日更新
比較歴史学コースでは、研究領域が大きく3つに分かれます。
各教官は、日本史、アジア史、西洋史いずれかのグループに所属し、それぞれ異なったテーマを研究しています。
専門は日本古代史です。とくに、現在まで続く天皇制がどのように始まり、なぜ続いてきたのかに興味をもって研究しています。
中世の支配者層の人たちは、どのような考えに基づいて政治を行っていたのでしょうか。史料に記録された彼らの動向や行動様式を読み解くことで、中世社会の仕組みや支配体制を明らかにしたいと考えています。
近世の地域社会の構造を、芸能興行などの場という視点から捉え直そうとしています。近世の都市や市場には、芸能民や商人、遊女、侠客など、さまざまな人々が集まって来ます。その動きを追うことはとても楽しいです。
日本の近代国家・社会の形成過程について、明治前期を生きた人々の視点に即して研究しています。対象領域については外交、司法、法制、議会、教育、警察などを横断しますが、これらは互いに関係しており、総合的にみることで日本の近代化過程の特質が浮かび上がってきます。
古代中国の音楽について、国家制度の視点から研究しています。中国音楽は日本や朝鮮半島等にも導入されましたが、その歴史的背景を知ることは、わたしたちの日本理解を助けるものにもなるでしょう。専門は魏晋南北朝時代です。
西アジア、とくに18世紀以降のイランを対象に社会史、文化史の研究をしています。そのなかでも、とくに家族のなかの女性の役割や、19世紀イランの婚姻制度と慣行に興味を持っています。
結婚や訴訟や土地取引において「頼み頼まれる」関係(社会的な人間関係)を探ることで、イギリス中世後期の世界に生きた等身大の人間を見つめたいと思っています。
フランス近世の国制史を専門に研究しています。中でも当時の官僚制、特に地方長官という官僚集団や宮廷のしくみについて関心を持っています。