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カリキュラム

卒業研究

4年間学んだ成果を、それぞれが「卒業研究」として形にします。その中身は、さまざまです。文献に基づく論文でも、国内や海外でのフィールドワークの成果にもとづくものでも、インターンシップの報告でも構いません。指導教員(複数でもよい)とコミュニケーションをしながら、それぞれの個性が発揮されたオリジナルな卒業研究を創りあげてください。卒業研究をつくる過程とその成果発表にあたっては、全教員が参加して、助言し、評価を行ないます。

「卒業研究」とは、皆さんが4年間、お茶の水女子大学で学んだ、いわば存在証明といえるものです。卒業研究は、単位のためだけに書くものでも、教員のために(教員の気に入るように)書くものでもありません。何よりも、自分のために書くのだということを忘れないでください。皆さん自身が興味を持って取り組めるテーマを見つけ、納得のいくプロセスを経て、自分が納得のいく卒業研究を作成すること、それが卒業研究に第一に求められるものであり、私たち教員もまた期待する第一の要件です。

それが、単なる「自己満足」にとどまらないためには、様々な工夫や技術が必要です。研究の技術や手法は、学問分野によっても異なります。学際的なコースであるグローバル文化学環では、教員の数だけ、多様な方法があるともいえます。しかし、どのような研究を、よい研究と認めるかという判断基準については、専門分野を超えて、共通ものがあります。

それはたとえば、次のようなものです。

  • 読み手を意識して書かれ、読み手を説得するような力を持つものであること。
  • 問題意識が明確であり、なぜ自分がそれに取り組むのかが、明示されていること。
  • 他人の仕事(既存の文献・資料)と、自分自身の考察の区別がはっきりしていること。
  • 他人の仕事を切り貼りしたり、安易につなぎ合わせたりしたものではなく、自分が時間をかけて、データを集めたり、考察したりしている努力が伺えるものであること。
  • その研究や論文が、同様のテーマの研究の、どのような蓄積の上に位置づくのかが、明確に述べられていること。
  • データ、方法、結論のいずれかに、オリジナルな成果が含まれていること。
  • グローバル文化学環での教育研究の成果がどこかに反映されていること

時間をかければ必ずよい研究や論文ができるというものではありません。しかし、時間をかけずによい研究をしたり、よい論文を書いたりすることは不可能です。せっかくの卒業研究です。存分に時間をかけてデータを集め、考え、悩んでください。楽に体裁が整えられた研究より、そうした自分なりの努力(エフォート)の跡が感じられる卒業研究を私たちは評価します。

これまでのグロ文生の卒業研究タイトル一覧をこちらから確認できます。↓

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