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タイ・タマサート大学留学体験記

2023年2月24日更新

タイ・タマサート大学留学記 (3年 児玉瑞穂)

2023年2月掲載
はじめに

私は2022年8月からタイのタマサート大学に留学しています。私の通うランシットキャンパスはバンコクから車で一時間ほどの場所にあり、とても自然豊かな場所です。通っている学生のほとんどはタイ人であるため現地学生と交流する機会がとても多く、充実した留学生活を送ることが出来ています。

キャンパスの様子
ミズオオトカゲ
キャンパス内のミズオオトカゲ

とにかく自然豊かで広大なキャンパスです。大学内を歩いていると、ミズオオトカゲという生き物に遭遇することが良くあります。むやみに近づかなければ安全な生き物だそうで、柵などは設けられておらず、道端や池の近くを歩いている姿を見ることが出来ます。初めて見たときは驚きました。 

広大なキャンパスなので、学内の移動には無料のバスか有料のシェアサイクルを使う生徒が多いです。SDGsに力を入れている大学とあって、従来のバスではなく電気バスが走っています。

シェアサイクル
電気バス
電気バス

シェアサイクル

シェアサイクルに関しては有料ですが、30分10バーツ(約40円)~とかなり気軽に利用できます。専用のアプリをダウンロードして、QRコードをスキャンするとロックが解除できるようになっていて、支払いもアプリを通してキャッシュレスで行います。ちなみにタイではQRコード決済の普及率がかなり高く、知り合いのタイ人学生でQRコード決済を利用していない人を見たことがありません。

このシェアサイクル、使用できるエリアがキャンパス内に限定されているのですが、その分あちこちに駐輪スペースがあるため、生徒の間で広く利用されています。指定エリア以外に駐車すると罰金を取られたり、故障や破損があればアプリ上で連絡出来るようになっていたりします。

授業や学生の雰囲気
学内シネマ
学内シネマ(授業以外では講演会や映画鑑賞イベントに使用されます。)

私はジャーナリズムとマスコミュニケーションの学部で勉強しています。これまでの授業で特に印象に残っているのは「Film Studies」という映画の授業です。なんと学内シネマがあり、そこで授業を受けることが出来ます。授業では映画の構成を学びながら世界各国の映画を鑑賞したのですが、タイの外国人僧侶の物語やロヒンギャ難民をテーマにした物語など、映画を通してタイ社会が抱える現実を学ぶことが出来ました。

タマサート大学の学生たちはとても活発かつ勉強熱心で、集中するときと休憩するときの切り替えがとても上手だと感じます。タイの授業は1コマ3時間あり、大体の授業で先生が15分ほどの休憩を挟んでくれるのですが、休憩時間になるとほとんどの生徒が教室を出ておしゃべりをしたり飲み物を飲んだりして過ごします。しっかり休憩してその分授業では集中する姿を見て、自分の授業の受け方や空いた時間の過ごし方を見直すきっかけになりました。

図書館
図書館の様子

また、試験期間は特に熱心に勉強します。試験期間、大学の図書館は朝9時から夜12時まで、学習センターは朝9時から翌朝7時まで利用できるのですが、日付が変わる頃になっても多くの生徒が残って勉強しています。

ムエタイ
ムエタイの様子

そして、タイの学生はとてもフレンドリーで優しいです。授業に行けばすぐに仲良くなることが出来ますし、ご飯などに誘ってもらうことも多いです。最近では放課後に一緒にムエタイをやって汗を流しています。

その他

タマサート大学にはバディ制度が存在します。バディとは、大学がセッティングしたオリエンテーションで初めて会って仲良くなったのですが、その後も一緒に出掛けるなど交流が続いています。

また、タイは観光大国なので休日には友人と旅行に行くことも多いです。これまでタイの三大寺院巡りを始め、アユタヤで民族衣装を着てみたり、島に行ってみたりしました。観光地では英語が通じるので安心です。

  • ワットアルン三大寺院のひとつ、ワットアルンにて
  • アユタヤタイの民族衣装inアユタヤ
最後に

タイは本当に人が優しくて素敵な国です。留学当初は言葉が通じずに涙することもあったのですが、周囲の人々の優しさのおかげで、その苦労を上回るほど楽しく充実した留学生活を送ることが出来ています。留学をするなら、現地学生と交流を深めて、その国のことをより学びたいとも考えていたので、タマサート大学・ランシットキャンパスで思い描いていたような生活が出来て本当に嬉しいです。留学先に悩んでいる人には是非候補に入れて欲しい国、そして大学だと思います。私の留学期間は残り約3か月半。悔いのないように過ごしていきます。

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