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【オンライン授業体験記】

2020年6月5日更新

 オンライン授業体験記② (3年 平井里佳)

2020年6月掲載

【執筆日:5月31日(日)、オンライン授業が始まって3週間経過】

 オンライン授業が始まって三週間が経過し、国の非常事態宣言も解除された5月末、私自身、この日々に慣れ自分なりの楽しみ方を見つけてきました。

授業が全面オンラインになる、という連絡がきた時、友人とディスカッションをする時間が大学の授業で一番楽しいと思っている私は、仕方ないと思いつつも正直否定的な立場で前期の授業開始を迎えました。はじめの頃は、先生方も私たち学生も慣れていないので、トラブル続きでした。チャット機能で意見回収をしようとしても、全てを記入する前にメッセージを送信してしまう人がいたり、先生によっては操作に時間がかかり授業内容が薄くなってしまったりと、対面授業のようにスムーズにはいきませんでした。

しかし、授業開始から三週目、みんなシステム面では慣れてきたこともあり、授業は一気に変わりました。従来の授業では、その場で資料が配られ講義が進む形でしたが、オンラインベースだと事前に授業ごとのページに掲載していただけるので、予習の時間を十分にとることができます。ディスカッションの授業で、参考になりそうなサイトが見つかれば、そのリンクをチャット機能で共有し、より質の高いディスカッションを行えます。多くの情報を早く提供できるというインターネット社会の特徴をよく活かした学びの場になっていると日々実感しています。

私自身、授業以外でもオンラインミーティングができるツールを使用する機会があるので感じていることなのですが、やはり対面とは違って聞き手が見えない場合がほとんどですので、先生は不思議な感覚だろうと思います。だからこそ、対面授業以上に積極的にリアクションをとるように意識しています。非常事態宣言が解除されたといっても、お茶大の授業は原則オンラインで行われますし、人との接触は少なくなっています。授業をただ聞くのではなく、積極的に発言し、コニュミケーションをとることこそが、新型コロナウイルスと共存していく社会に適した学びの形なのではないでしょうか。

以前よりは減りましたが、現在でも新型コロナウイルスの感染者は日々記録されています。世界では37万人を超える方々がこの感染症により命を落とされています。もうこの病が収束したように感じてしまう瞬間は私自身ありますが、私がこの文章を書いていて、あなたが読んでいる今という瞬間も、この病と闘っている人がいます。それぞれの事情があるため、正解はありませんが、自分がどう行動すべきなのかを考えていければと思います。

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