ページの本文です。

【オンライン授業体験記】

2020年8月24日更新

 オンライン授業体験記③ (3年 小野日菜子)

2020年8月掲載

コロナウイルスが収束の兆しを見せない中、今度は息苦しいほどの暑さまでも襲いかかってくる厳しい日々ですが、先日無事に前期の授業が終了しました。先生方によるたくさんの工夫やご配慮、そして恵まれた環境のおかげで、大きな問題もなく学び続けられたことに本当に感謝したいです。今回は、私から、オンラインでの前期の授業の感想を少しお伝えしたいと思います。 

まず、朝にめっきり弱い私にとって、起きて10秒で参加できるオンライン授業は、私の朝の焦りをいくらか改善してくれるものでした。すっかり忘れていたプリントの印刷も、授業を受けながらさりげなくできたりするので、ちょっとラッキーでした。さらに、私は講義形式の授業よりも、発表やディスカッションの多い授業をとっていました。そのため、ただ音声と映像を聴き続けて退屈する、なんてこともあまりなかった気がします。自分が一番楽な状態で授業を受けられるのは、それがむしろ集中力の妨げになるかはさておき、気分は楽でした。

このように、オンライン授業には、思ったよりも利点が沢山ありました。対面よりも通いやすく感じた学生もそれなりにいたと思います。

それでもやはり、私は対面の授業を恋しく思います。顔が見えればオンラインでの会話だって成り立つだろう、と思っていたのですが、案外そうでもなかったのです。表情や声だけでなく、些細な息遣いや体の反応、場の空気や間、そういったものがあるから、今までのディスカッションはきちんと参加者全員を巻き込んで有意義なものにできていたのだとわかりました。離れていてもできることがたくさんある、テクノロジーの発達した便利な世の中ですが、人と人が同じ場所で何かをすることにも、確かに意味があると気付かせてくれました。むしろ、直接会って築いた関係性があるからこそ、オンラインでの関係も成り立つのかもしれません。

もともと一人で何かをすることは好きなほうでしたし、自室に篭ることも大好きな人間なのですが、それでもやはり、友人や先生に会いたいと何度も思いました。親しい人と会う、という当たり前のことが、さりげなく、しかし大切な活力を自分に与えてくれていたと気付くことができました。 

最後に、例えオンラインという形であっても、学び続けられたことには本当に感謝したいと思っています。後期の授業形態は現時点ではわからないのですが、どのような形になったとしても、真摯に学び続け、コロナがきっかけで浮き彫りになった様々な社会問題にも積極的に取り組んでいきたいと考えています。

  •  
  • このエントリーをはてなブックマークに追加