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フィンランド留学体験記

2023年6月22日更新

セントリア先端科学大学留学記 (3年 佐々木香羽)

2023年6月掲載
はじめに

私は2022年8月から12月までの間、フィンランドのセントリア先端科学大学に留学していました。大学入学以前からフィンランドに興味があり、留学を目指していたため、夢が叶ったという思いとともに、これからの自分の大学生活、人生を考えるとても良い機会となりました。英語を話す国ではありませんが、自分から現地の人と交流する機会を見つけてコミュニケーションをとることができたのはあまり日本では得られない経験かなと思います。ここでは、学校、生活、余暇について記していきます。気楽に読んでいただけるとありがたいです。

学校について
Fin大学
朝9時ごろの大学。とても幻想的な写真が撮れました。

私が留学したのは、Centria University of Applied Sciences(セントリア先端科学大学)です。名前からすると理系なの?と聞かれることが多いのですが、結論から言うとそういうわけではないです(フィンランドには「大学」「先端科学大学」があり、前者は理論的なこと、後者はそれに加えて実際に働いているときに役に立つ実学的なことを学ぶといったような違いがあります)。コッコラという地方都市にある大学で、学校の規模がそんなに大きくない分、先生たちとの距離が近くアットホームな雰囲気だなと思います。

授業について

私はフィンランド社会にイマージしながら理論的にも学んでいきたいと思っていたため、フィンランド社会や文化、言語を学んでいました。先端科学大学は実学的ということを前項で述べましたが、授業でもその特色が出ていたなと感じています。例えば、フィンランド語を基礎から学ぶ科目です。日本では難しいフィンランド語の学習をネイティブの先生からできたのは嬉しかったですし、先生が「カフェテリアでフィンランド語で注文してみよう!」と言って皆でカフェテリアのコーヒーを買いに行ったのも良い思い出です。また、フィンランド社会と文化を学ぶ授業では、街中をガイド付きで歩いたり、ベリーを摘みに森に行ったりしたのがフィンランドらしくておもしろかったです。

生活について

大学がある街・コッコラは、フィンランドの中でもスウェーデン語母語話者の割合が他地域と比べて高いです。そのため、街で見られる言語はフィンランド語、スウェーデン語がメインで、英語はほぼありませんでした(フィンランド語、スウェーデン語ともに公用語なので併記されていることがどの地域でも普通ですが、大きな都市ではそれに加えて英語があることが多いです)。私のフィンランド語の語彙は、「ムーミン」「サウナ」「キートス(ありがとう)」「モイ!(やあ!)」くらいだったので、特にスーパーでの買い物が大変でした。フィンランド語は他のヨーロッパの言語とは異なる言語形態なので、英語から推測することも難しいです。併記されているスウェーデン語は英語と似ているところもあるため、スウェーデン語を手掛かりに買い物したこともあります(笑)。

旅行について
Fin湖
Rantasaunaをした湖です。湖の中には魚がいました。怖かった…

国内・海外含めて何度か旅行しました。国内ではヘルシンキ、タンペレ、ロヴァニエミ、海外ではスウェーデンとエストニアに行きました。ここで述べたいのは、タンペレでの一番の思い出・Rantasaunaです。サウナに入った後すぐに海や湖に飛び込むことで、私がフィンランドで絶対にやりたいことだったので達成できてとても嬉しかったです。現地の人ばかりでしたが、湖から上がると皆拍手をして「よくやったね!」と声を掛けてくれました。湖は冷たかったですが、フィンランド人はサウナと同じくらい熱い人たちでした(笑)。スウェーデンではノーベル博物館や晩さん会が行われる場所などに行きました。同じ北欧でも雰囲気がフィンランドとは違っており、海外旅行して良かったと思いました。

文化体験

本場のサウナやクリスマスを体験したことはとても良い経験となりました。クリスマスはフィンランド人の友人の家庭で過ごさせてもらい、食べ物や習慣を経験し、家族の一員として当たり前のように歓迎してくれたことが本当に嬉しかったです。また、地域の人が集まるコミュニティやイベントに積極的に参加しました。様々な世代の人の話を聞いて、現地の人の生活を間近に感じられました。

  • Finクリスマス友人宅でのクリスマス
  • Fin家サウナ友人宅のサウナ。一家に一サウナなんだと驚きました。
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