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2010年3月31日更新
自然環境と人との関わりを直接目で確認することは多くありません。が、気づいてみると密接で大きな関係があります。東京周辺でも然り、です。環境や文化、地域などを理解するための事例研究を一日フィールドワークで実習して、地域を理解する目を養いましょう。
(補足)個性的な内容のため、少人数精鋭で中味の濃いフィールドワークでした。後期は皆さんも参加、実習してみてください。
2009年後期には以下の予定を企画しています。詳細は掲示しますので、グロ文事務室前の掲示板や学生室のポスターを気にしていてください。
近代東京の森づくり計画(上野公園)
徳川吉宗が積極的に桜の名所として作られた上野公園は、1924(大正13)年に帝室の御料地から東京府に下賜をされたものです。その後、近代東京の森づくり計画の一環として整備され国立西洋美術館や国立科学博物館などが敷設され、一般に公開されて行きました。
天然のダムとしての河川敷(江戸川・水元公園)
東京の下町低地を流れる河川は度々洪水に見舞われました。都立水元公園は、川を蛇行させ氾濫させる遊水地として残された場所ににあります。1783年の浅間山の大噴火では家財や人や馬の死体等も流れ着いたため、供養の石碑や水の神を祀る石碑が残されています。
江戸のリサイクルと近郊農業の発展(矢切の渡し)
江戸時代は多様なリサイクルの時代でした。人口が密集し大量の糞尿も肥料として売買されていましたた。その結果、江戸周辺の近郊農業の発展へとつながっていきました。江戸川を行き来する船により下肥と農産物が、現在の千葉県市川市側の間を行き来しました。矢切の渡しを渡ると、堤防から広い農地を見ることができます。