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2021年度グローバル文化学環奨学生決定！
2022年5月6日更新
2021年度グローバル文化学環奨学生決定！
2021年度は21名の学生がグローバル文化学環を卒業しました。その中で、毎年、卒業研究提出者の中から成績優秀な人に授与される「グローバル文化学環奨学生」には栁内万帆子さんと酒井麻佑子さんが選ばれました。
栁内さんの卒業研究『東アジアの女性を取り巻く美的価値観の変遷とその形成要因』は、日中韓三カ国の女性を取り巻く美的価値観の形成における歴史背景や現代東アジアの美的価値観の特徴に着目しました。古代から現代に渡る歴史についての文献調査や、三カ国の化粧品メーカーのインターネット広告の言説分析に基づいて、現代東アジアの美的価値観の歴史的変遷と形成要因、ないし三カ国間の共通点と相違点を考察しました。綿密に行われた、日本語、英語、中国語、韓国語を含めて四言語による化粧品広告の言説分析を始め独創的な混合方法論と、優れた論文構成や研究の意義を明確に示した先行研究への統合が高く評価され、受賞にいたりました。
酒井さんの卒業研究『「異国」で老いるということ―日系ブラジル人高齢者の語りから―』は日本で増加している在日外国人の「老い」の問題に焦点をあてて研究した労作です。研究では群馬県邑楽郡大泉町で暮らす日系ブラジル人高齢者4名へのインタビュー調査に基づいて、彼／彼女らが日本で生活している上で抱えていると思われる生活課題と「異国で老いる」という点に関する主観的な思いについて考察しました。在日外国人を取り上げた研究の中でもとりわけ「老い」という今後の日本社会が直面する問題に焦点をあてたことと、日系ブラジル人の方々へのインタビュー内容とその考察が高く評価され、受賞にいたりました。
今年度の卒業式は、昨年度と同じく、新型コロナウイルス感染防止の観点から簡素化し実施されました。グローバル文化学環では、卒研主指導教員から学位記等が学生に手渡され、グローバル文化学奨学金についても、授賞式は実施せず、主指導教員から賞状・賞金が授与されました。
※2021年度卒業生の卒業研究タイトル、就職先・進学先一覧は下記関連リンクから見ることができます。
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